メトロポール・パラソル
大きい木造建造物を見て、その建築技術の高さに関心する人も多いと思う。鉄骨みたいなカチコチの素材ではないのに大きな建物を建てきるのはすごい…！
日本にも優れた木造建築はたくさんあるが。はたして世界一大きいものというとどんな建物なのだろう。やっぱり昔から歴史ある木造建造物の多い日本の建物だろうか？
今回は、世界一大きい木造建造物についての雑学をご紹介するぞ。
【世界雑学】世界一大きい木造建造物は？
【雑学解説】世界一大きい木造建造物「メトロポール・パラソル」とは？
東大寺
「世界で一番大きい木造建造物は東大寺」と歴史の授業で習った人も多いことだろう。
たしかに、長い間、東大寺が世界でもっとも大きい木造建造物とされてきた。しかし、現代に入って建築技術が向上して、加工して木材の強度をあげる技術が確立したことから、東大寺を上回る大きさの木造建造物が作られるようになった。
では、現在における世界最大の木造建造物は何なのか？ それはスペインのセビリアにある「メトロポール・パラソル」である。
メトロポール・パラソルはドイツ人のユルゲン・マイヤー・Hによって設計され、2005年に着工、2011年に完成している。
外観は4階建てで、6本の巨大パラソルを連結させたような奇妙な形。内部には小規模の市場や屋外コンサート会場があり、地下には古代ローマの遺跡が残されている。
こちらがメトロポール・パラソルを紹介した動画である。
ちなみに、メトロポール・パラソルの建築面積は5000平方メートルもあるが、総工費は100億円と、規模の割には少ない。ちなみに、2004年から行われた東本願寺の修復工事は総工費約98億円である。
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【追加雑学①】世界一高い石造建造物は？
世界一大きい木造建造物がメトロポール・パラソルなら、世界一大きい石造建造物はどれになるのだろうか？
エジプトのギザにある大ピラミッドをイメージするかもしれないが、「高さ」という点でいえばこれは間違いである。ギザの大ピラミッドの高さは146.6mだが、実は世界にはこれを上回る石造建造物があるのだ。
その世界一高い石造建造物とは、ワシントン記念塔。
その高さは169mである。これはアメリカ合衆国初代大統領・ジョージ・ワシントンの名誉ある功績を称えて建造されたもので、大理石・花崗岩・砂岩など、合計で約3万6千個の石が使われている。
ワシントン記念塔でプロジェクションマッピングが行われている様子だ。これが全部石なのか。石で建物作るってスゴい大変そう…。
【追加雑学②】世界にはまだ未確認の巨大建造物がある？
世界一高い石造建造物としてワシントン記念塔を紹介したばかりだが、この情報が訂正される可能性があるらしい。学者から、「ギザのピラミッドの3倍もあるピラミッドが存在する」という説が唱えられているからだ。
これは東欧の小国ボスニアにあるヴィソチツァ山のこと。説の提唱者であるセミール・オスマナジックによると、山に見えるのはピラミッドの外側を草木が覆っているからであり、その下には超巨大なピラミッドが眠っているという。
もっとも、ボスニア政府からの許可がおりず、ヴィソチツァ山の詳しい調査はできていない。
ほかに、南極に超巨大ピラミッドがあるという説がある。これはグーグルアースを見ていた一般人が発見したもの。一見すると単なる山だが、その形状が自然に出来たにしては不自然なほどに綺麗な四角錐なのである。
ただし、このピラミッド？ があるとされる地域への立ち入りは制限されており、詳しい調査はできていない。ちなみに、現在ではグーグルアースでもみることができないそう。
どちらも仮説の域を出ないが、事実であれば、人類の歴史を覆すような発見になるだろう。
「世界一大きい木造建造物」の雑学まとめ
メトロポール・パラソル
今回は、世界一大きい木造建造物をご紹介した。
メトロポール・パラソルは圧倒的な規模を誇っているが、それは建築技術や材質の加工技術が向上した結果である。複雑な形をしていて、とてもアーティスティックな建物だった。
石で作られた建物もあんなに高いとは…。コンクリートで高い塔はたくさんあるけど、石で作るところに攻めている心意気を感じた。