焼肉。その言葉を聞くだけでよだれが出てきてしまう。
家のホットプレートで焼肉をしてもいいが、欲をいえば炭火でじゅわ~っと焼きたい。そんな時に行くのが焼肉店だ。
そういえば焼肉店って高確率で店の名前が「〇〇苑」じゃないか…? 気になったら即行動。なぜ「〇〇苑」と付くのかそんな素朴な疑問を調査してみた!
【食べ物雑学】焼肉店に「苑」という名前が多い理由とは?
【雑学解説】「苑」は身分の高い人が集まる場所という意味
焼肉が日本にやってきたのは戦後である。戦後の1950年代に朝鮮半島からはたくさんの人が日本に渡ってきた。その商売として焼肉店を多くの人が営んだようだ。
そんな焼肉屋さんの名前にはよく「○○苑」と「苑」という名前がついている。
「苑」は朝鮮で身分の高い人が集まる場所を示す言葉。つまり、「苑」と付けたのは身分の高い人が集まる場所になってほしいという願いが込められているからなのだ。
お金をたくさん持っている人がお店に来てくれれば、商売繁盛するというすごいシンプルな思いだった。わかりやすくていいんじゃないでしょうか。
【追加雑学①】本場韓国には「苑」がつく焼肉屋は少ない
本場の韓国なら日本よりも焼肉店が多そう。ということは、「〇〇苑」という看板も大量にあるんじゃないか?
しかし、実は本場韓国の焼肉店には「苑」がつく焼肉店は少ないよう。焼肉店だからって何でもそういう名前というわけではないんだな…。
日本に持ち込む時に商売繁盛を祈ってつけたというのだから、渡ってきた人たちの願いが全面にでた店名だったのかもしれない。
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【追加雑学②】日本焼肉と韓国焼肉の違い
同じ焼き肉といえど、焼き肉の文化は少し異なる。朝鮮から来たものだけど、日本流にアレンジされていったということなんだろう。
日本焼肉は、1品ずつ好みの部位や量を頼んで各自が焼く。それに対して、韓国焼肉は2人前から考えることが多いそう。部位を店員さんに焼いてもらって、それを切り分けて食べることが多い。
韓国の焼肉店はサムギョプサルやホルモンなど、それぞれ専門のお店に分かれている。同じお店でいろいろ楽しむというのではなく、それぞれのお店でそれだけを食べるのだそう。日本人的には、いろいろ食べたい! と思う人が多いからこのような違いになるのだろうか…。
日本は野菜なども個別で頼むが、韓国は焼肉と野菜はセットというのが定番なので、なんで野菜は別料金? と思う人もいるらしい。また、焼肉のたれも珍しくて、何かに付けて食べるということもあまりないそうだ。
日本人ならではの細やかさと、食の追求がの日本らしい焼肉になっているのかもしれない。どっちの良さも分かって、焼肉を食べるとより美味しく楽しめるかも。
焼肉店の雑学まとめ
今回は、焼肉店に「〇〇苑」が多い理由についてご紹介した。日本に焼肉がやってきたときに、商売繁盛の願いを込めていたとは知らなかった。
そして、意外なことに本場の韓国には「〇〇苑」というお店は少ないというのは驚いた。日本でやっていくぞー! という決心やうまくいきますようにという強い願いがそう名付けさせたのかもしれないな。
よし、お腹へったので、焼肉食べに行ってきま~す。