わさびといえば、鼻にツンとくる辛さが特徴だ。しかし、すりおろしてから時間がたつと、だんだんその辛さは弱くなってしまう。チューブ入りのわさびもしかり。開封してしまうと当然風味は落ちていく。
だが、どの家にも必ずあるものでわさびの辛さが増すとしたら…? それはズバリ、「砂糖」だ! ジャジャーン!
甘いものを足して辛くなる…。なんとも不思議な話である。今回はそんな、わさびと砂糖の不思議な雑学をご紹介しよう。
【面白い雑学】わさびに砂糖をかけるともっと辛くなる
【雑学解説】わさび+砂糖=辛くなる理由とは?
そばや刺身に合うわさび。付けすぎると涙が止まらないほど辛いが、この辛さは「アリルイソチオシネアート」という辛味成分によるもの。
ではここに、もし甘い砂糖を加えたらどうなるのか? 砂糖の甘さはけっこう強いので、わさびの辛さも弱くなってしまいそうな気がするが…。
なんと砂糖をおろし金にふりかけるか、または直接わさびに付けて、シャコシャコとすりおろすと…。なんと辛さが増すのだ!
なんとも不思議な現象だが、砂糖にはわさびの苦みのもととなるアクを和らげる効果がある。わさびに砂糖を付けてすりおろすことでアクが消え、辛さが強くなったように感じる。また、浸透圧によりわさびの水分が減り、辛さが強調されるという理由もあるそうだ。
ちなみにわさびの辛さを最大限引き出すには、新鮮なわさびを「の」の字を書くように、力を入れずに細かくすりおろすことがポイント。力が入るとどうしても荒く削られてしまい、粘り気も出ず、風味が劣る。
また、すりおろしてから時間が経過したものを使うときは、包丁の背でたたくと辛さが復活するんだとか。試してみよう。
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【追加雑学】チューブ入りのわさび+砂糖だと辛くない?
とはいえ、使うたびにわさびを1からすりおろしている人ってそんなに多くないような…。便利なチューブ入りのわさびもスーパーで売っていることだし。
砂糖を加えると辛さが増すというのが本当なら、「開封してから時間が経ったチューブ入りのわさび、最近ちょっと辛さが飛んでたのよね~」なんて人にとって、これは嬉しいわさびトリビアではないか!
どれどれ、まずは我が家にあるチューブ入りわさびの原材料を確認してみよう。本わさび・西洋わさび・コーン油・砂糖…。ん? 砂糖? すでに砂糖が入っているではないか!
チューブ入りのわさびは、辛味などの風味を調整するためにすでに砂糖を加えているんだとか。むむむ…。すでに砂糖が入っているのに、さらに加えていいものか…。
調べてみると、すでに砂糖が入っているチューブ入りのわさびの場合、さらに砂糖を加えても辛さ増加の効果はそれほど期待できないという意見もある。
しかし、人の味覚というのは千差万別。チューブ入りのわさびでも、砂糖をかけると辛くなった! という人もいるので、辛さが物足りないと思ったらためしに砂糖をパラパラしてみてはいかがだろうか。
実際にわさび+砂糖を食べしてみた【動画】
ここで1つ、チューブ入りのわさびを使ったドッキリ動画をご紹介。
まずは以前に撮影した「わさびのあとにマヨネーズをなめると辛さが消える」というネタの確認。というか、マジか! わさびのあとにマヨネーズ、はじめて聞いたぞ!
そしてマヨネーズの確認後、いよいよドッキリスタート。「砂糖もマヨネーズと同じくわさびの辛さが消えるらしい」とのウソ情報を信じてわさびをパクッ。では、悶絶する姿をお楽しみください…。
これはきつい。辛さが消えると信じてたのに…。そりゃぁマヨネーズの取り合いにもなるさ。
これでもう、チューブ入りのわさびでも砂糖をかけると辛さが増すということが証明されたようなものだ。
わさびと砂糖の雑学まとめ
わさびトリビア、いかがだっただろうか。すりおろして使う本わさびだけでなく、チューブ入りのわさびでも砂糖を加えれば辛さが増すことがわかった。
あまり出番がないまま冷蔵庫で眠っているチューブ入りのわさび。辛さがなくなっていたら、この雑学を思い出して砂糖をパラパラッとかけてみようではないか。
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