なにかとストレスにさらされることの多い現代社会。うまく生き抜くにはストレスを上手に発散する方法をもつことがとっても大切だ。
運動したり、歌ったり、食べたり…ストレス発散法は人それぞれ。自分に合った方法を見つけて上手にストレス社会と向き合うことは、私たちに求められる重要なスキルでもある。
でも実は、ストレスを溜め込んでいるのは人だけではない。人間以外の動物たちにだって、ストレスは溜まっている。なかにはびっくりするようなストレス発散法をもっている動物もいるのだ…。
今回紹介するのは、タコのストレス発散方法。驚きの雑学をご覧あれ!
【動物雑学】タコはストレスで自分の足を噛みちぎる
【雑学解説】強いストレスで起こるタコの「自傷行為」!
タコはとっても頭のいい動物。自ら考えて道具を使いこなすこともできる海の賢者なのだ。その賢さからか、彼らはしばしば人間のようにストレスにさらされてしまう。
強いストレスを感じたとき。人間も自暴自棄になってしまうことがあるが、タコも同じ。彼らはなんと自分の足を食べてしまうのだ…。
自分の足を食いちぎってしまったり、共食いを始めてしまったり…。こうした行動は一種のヒステリーだといわれている。ストレスを解消するために行われるのだが、人間に捕まって閉じ込められたときなんかにも、このようなヒステリー行動が見られるのだという。
そしてさらに悲しいことに、タコがヒステリーで食いちぎった足は二度と生えてこないのだ…。
基本的にタコの足は再生する。外敵に食べられてしまったり、身を守るために足を犠牲にしたりと、ストレス以外でもタコの足はしばしば失われてしまう。そのような場合は切れ目から新しい足が生えてくるのだ。
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ところが、自ら足を食べてしまった場合は別。メカニズムは謎なのだが、ストレスでの自傷行為で失った足は二度と生えてこないのである。
タコにとって足は体の司令塔ともいえる重要な役割をもつ場所だ。そんな大切な足を自ら食べてしまうなんて…。これぞ究極の自傷行為。
悲しすぎる。タコにはぜひともストレスのない健やかな環境で生きてほしいものである。
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【追加雑学①】タコの血は青色!?
タコの血液は青く見える。以下の動画でその様子を見てみよう。
あの外見で青い血をした生物…SF映画にも出てきそうな地球外生命体っぽいが、体内を流れているタコの血液は本来青色ではない。透明だ。
透明も透明でかっこよいが、そんなタコの血が酸素に触れると青色に変わるのだ。
この現象の正体は「ヘモシアニン」という物質。タコの体内で酸素を運ぶタンパク質だ。
このヘモシアニンには銅が含まれていて、酸素と結合すると青色に変色する。そのため、タコが酸素を運んでいる最中は青く見えるのだ。
ちなみにイカも同じ理由で青色の血をしている。透明だけど青にも変わる血って…。かっこよすぎる。
【追加雑学②】タコの体はほとんど筋肉でできている!?
タコといったらぐにゃんぐにゃんの柔らかい体を想像するが、実は彼らはものすごいマッチョマンなのだ。
実はタコの体、9割は筋肉でできている。ゴリゴリの筋肉質なのである。その強靭な肉体を使えば、硬い貝を割ることもこじ開けることも朝飯前。
そしてこの筋肉を支えるためにタコには3つの心臓と9つの脳が備わっている。これによって体のほとんどを占める筋肉を自由自在に操っているのだ。
恐るべしハイスペックおばけである。タコ、いくらなんでも完璧すぎる。
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雑学まとめ
今回はタコの雑学を紹介した。ストレスで自分の足を食べてしまうとは…。「リスカしよ…」どころの話ではない。
悲しいけれど、自分を傷つける行動によってストレスを緩和させようとするのは人間もタコも一緒なのかもしれない…。
人もタコもストレスとは上手に付き合っていきたいものだ。
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