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タコの足の驚異的な能力。敵襲→足を切断→再生…って無敵か!

雑学カンパニー編集部

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タコの足は再生するため、敵に襲われたときに自ら切断して逃げられるという雑学

タコの足は獲物を捕らえるために使われ、長いだけでなく数も多い。しかし、相手の力が強い場合は、噛みつかれると逃げられなくなってしまう危険もある

タコの足は、そんなケースにも対応できる驚きの能力があるのだ。タコの足の驚異的な能力や、イカ墨とタコ墨の違いなどについての雑学をご紹介しよう。

どうやら足の再生能力のせいで、異様な姿になってしまうタコもいるようだ。

【動物雑学】タコの足には再生能力がある

ライオンくん
ウサギちゃん、タコの足って再生するのか?
ウサギちゃん
そうだよライオンくん。襲われたりすると自分で切り離すこともあるんだよ。でも、傷口によっては足が増えてしまうこともあるみたいなんだ。

【雑学解説】タコの足は再生すると、数が増えてしまうことがある

タコの足は再生すると、数が増えてしまうことがあるというトリビア

タコはたくさんの足をもつ無脊椎動物だ。タコの足は8本というのが常識だと思うが、実は8本以上の足をもつタコもいる

過去にはなんと96本の足をもつタコが捕獲された記録もあり、異様なタコの写真がネットに出回っている。下の動画では、妙な所から足の生えたタコの様子が確認できる

ライオンくん
おぉ!小さい足が生えてる!

実はタコの足はなくなっても、再生して元に戻るのだ。再生する際に足が増えてしまうことがあり、足の数が多いタコはそれだけ傷を負ったということだろう。敵に足を噛まれた場合に、自分の意思で足を切り離すこともあるのだ。

さらにタコは、自分の足を食べてしまうこともあるという。自分の足を食べる姿が目撃されたせいで、タコはデビルフィッシュとして西洋では恐れられていた。

昔は、空腹になると自分の足を食べると考えられていたが、現在ではストレスを感じて足を噛み千切るといわれている。タコがストレスを感じるのは、それだけ知能が高い証拠だという。

ウサギちゃん
タコは無脊椎動物(むせきついどうぶつ)の中でもトップレベルの知能をもってるっていわれてるんだよ。

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なぜか自分で食べた足は再生しないが、理由はわかっていない。また、タコの足は切れても1時間は動き回る。自分で切り離すケースだと、足が敵に絡みついて時間を稼ぐ効果もあるわけだ。

ちぎれた足は近くのものに絡みつくが、吸盤がタコ自身に吸着することはない。このため、タコの足は自分の体を見分けることができると考えられている。

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【追加雑学①】タコ墨は高級すぎて食べられない?

タコ墨は高級すぎて食べられないというトリビア

タコとイカは似た生き物で、多数の足をもち、墨を吐くという共通点がある。タコとイカの墨はどちらも敵から逃げるために使われる。タコの墨は水中で広がり、敵の視界を塞ぐ煙幕の役割を果たす

対してイカの墨は、塊のまま水中を漂う粘り気の強いものだ。これは、イカの墨がイカの分身の役割を果たすからだ。イカは敵が墨を食べているあいだに逃げるのである。

イカ墨は料理に使われているが、タコ墨料理というのは聞かない。疑問に思う人も多いのではないだろうか? タコ墨はまずいと予想する人もいそうだ。しかし、これは間違いである。

イカを干物にすると、疲労回復効果のあるタウリンが白い粉となって表面に浮き出る。このため、イカはタウリンが多いといわれるが、実はタコの方が多いのだ。タウリンを摂取するため、日本軍はタコの煮汁を作っていたという。

墨に関しても同じで、実はタコ墨の方がイカ墨よりもうまみ成分が多く、味が良いといわれているのだ。実際に、タコ墨のパスタを作ったテレビ番組もあったが、評判は良かった。

タコ墨は粘り気がないため料理には向かないともいわれる。しかし、タコ墨が食材にならないわけではなく、味は良いという。実はタコの墨は1匹から取れる量が少なく、取り出すのにもかなり手間がかかる

そのため、食材となると非常に高価になってしまい、採算が取れないのだ。もし、タコ墨のパスタを作ると7,000円以上かかるともいわれている

ライオンくん
オレからすると、あんな真っ黒い液体を食べようと思う人間の発想が不思議なんだが…。
ウサギちゃん
そうだね、これはボクたちにはわからないよね…。

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【追加雑学➁】ダイオウイカのような巨大ダコは存在する?

フィクションの世界では、巨大なタコが登場することは珍しくない。現実にはダイオウイカという10数メートルを超える巨大イカが存在する。はたして、ダイオウイカのように大きなタコはいるのだろうか?

世界最大のタコとして知られているのはミズダコだ。下の動画はミズダコを撮影したものだ。

ライオンくん
サバンナにはこんな動物いないぞ!なんか地球外の生き物みたいだな!

かなり大きなものもいるが、最大で9メートルほどといわれており、ダイオウイカに比べるとまだまだ小さい。しかし、50年以上前に巨大ダコが写った写真が存在しており、これは20メートル以上あるような大物が写っている。

この写真は信憑性がないといわれているが、タコはイカに比べると不明な点が多い。隠れるのも上手なため、発見するのはイカより難しいといわれている

大きな生物は深海にいることが多く、ダイオウイカも深海で撮影されることが多い。深海に巨大なタコが生息している可能性はある。いずれ、超巨大なタコが発見されるかもしれない

雑学まとめ

タコの足の驚異的な能力。敵襲→足を切断→再生…って無敵か!という雑学まとめ

タコの足の驚きの能力や、タコ墨などの雑学をご紹介した。敵に襲われたら足を切り離すことができるのは、トカゲのしっぽを思わせる。再生能力もトカゲのしっぽとよく似ている。

しかし、再生能力のせいで異様な姿になってしまうタコもいるようだ。奇形ではなく、再生する過程で足が増えてしまうのは驚きである

巨大なタコの足が何十本もあったりしたら、まさに化け物に見えるだろう。

ウサギちゃん
人間はタコの『足』っていうけど、正確にいうと2本が『足』で、残り6本は『腕』なんだ。
ライオンくん
オレには全部同じに見えるけど…。それにしても腕が6本あるってのもすごいよな。

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