高所恐怖症・閉所恐怖症・先端恐怖症・饅頭怖いなど、世の中にはいろんな恐怖症があるのはご存知だろう。最後の饅頭怖いはともかく、高い場所や狭い場所、そして先端に対して恐怖を感じるのは、なんとなく理解できる人も多いのではないだろうか?
だが、世の中には意外な恐怖症が存在しているのである。その恐怖症とは「ピエロ恐怖症」。ピエロといえば人を笑わせる職業であり、恐怖とは真逆の印象がある。では、なぜ「ピエロ恐怖症」の人がいるのだろうか?
今回は、日本ではあまり知られていない「ピエロ恐怖症」についての雑学を解説していきたい。
【人体雑学】ジョニー・デップも!ピエロ恐怖症とは?
【雑学解説】ピエロ恐怖症は欧米に多い恐怖症
ピエロといえば、サーカスや大道芸などで登場し、その動きやパフォーマンスで人々を笑わせる楽しい存在である。しかし、ピエロ恐怖症の人たちは、その姿をみるだけで動悸や息切れを起こしてしまうそうだ。
日本では馴染みのないピエロ恐怖症だが、欧米ではその数が7人に1人とも、10人に1人ともいわれており、かなり多くの人にみられる恐怖症だという。海外では、「パイレーツ・オブ・カリビアン」などで有名な俳優のジョニー・デップも、ピエロ恐怖症であることを公表しているのだ。
なぜ、ピエロに対して恐怖心を抱くかといえば、「ピエロのメイクで、表情では何を考えているかわからないことに恐怖を感じる」とか「欧米では何でも怖がる幼少期に、ピエロに接する機会が多く、その動きなどに恐怖を感じる」などの理由が挙げられている。
そして、アナタがピエロ恐怖症かどうかを判別できる…とされている動画がコチラである。ただピエロが画面に向けてパフォーマンスをしているだけの動画だが、少しビックリする場面もあるので、閲覧の際には心していただきたい。
ちなみに、アメリカには「I HATE CLOWNS」という反ピエロ団体が存在し、ピエロの活動に反対しているようだ。これに関しては、人を笑わせることが好きな善良なピエロにとっては営業妨害でしかなく、さすがに不憫だといわざるを得ない。
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【追加雑学①】ジョニー・デップの「ピエロ恐怖症」克服方法がスゴイ!
先ほどもいったように、海外の大物俳優であるジョニー・デップもピエロ恐怖症を公表している1人である。
しかし、映画において何者も恐れぬヒーロー役などを演じる機会が多いジョニー・デップは、自身のピエロ恐怖症を克服するために、ちょっとした荒療治を行なったそうだ。
その荒療治とは、あえて身近にピエロのグッズを置いておく…というもの。しかも、ジョニー・デップは、ピエロの姿で子どもを誘い、その後殺害したという実在の殺人鬼であるジョン・ゲイシーが描いた絵画も所有していたらしい。
だが、ジョン・ゲイシーの絵画がもつ暗い雰囲気に耐えることができず、結局はその絵を売却してしまったそうだ。残念ながら、ジョニー・デップのピエロ恐怖症克服法が成功したかどうかは定かではないが、彼が今後、ピエロ役などを演じるかどうかには注目していきたい。
【追加雑学②】悪役のピエロが登場する映画
ピエロ恐怖症になる理由の1つには、ピエロの姿をした悪役が登場するフィクションのせいだともいわれている。そこで、ここではあえて悪役のピエロが登場する映画を紹介したい。
「IT」
1990年に上映された、スティーブン・キングの同名小説が原作のホラー映画。子どもを対象にした連続殺人事件を描く作品であり、ピエロの姿をした悪魔・ペニーワイズが登場する。2017年にはリメイク版である「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」が上映された。
この映画の公開後、ピエロ恐怖症が激増した…といわれている。その恐怖は、コチラで確認していただきたいが、もちろん「閲覧注意」だ!
「バットマン」シリーズ
同名のコミックが原作のヒーロー映画「バットマン」シリーズに登場する悪役・ジョーカーは、名前の由来がトランプのカード「ジョーカー」であるためにピエロの姿をしている。
そんな悪役のジョーカーだが、2019年には彼を主人公にした「ジョーカー」が上映されるなど、その人気はかなり高いようだ。コチラの予告編は怖い場面などはないので、ご心配なく。
いずれも名作映画であるが、ピエロ恐怖症の恐れがある方は鑑賞する際には注意しよう!
雑学まとめ
日本ではほとんど知られていない「ピエロ恐怖症」についての雑学をご紹介した。「ピエロ恐怖症」が、意外とメジャーな恐怖症であったことに驚いた人も多いだろう。
これがひどい人になると、ハンバーガーチェーン・マクドナルドのマスコット、ドナルドに恐怖を覚えてしまうとか…。こうなると、ハンバーガーを食べに行くのも命がけ? である。
実は、ドナルドが苦手なんだよね…という方はピエロ恐怖症かもしれないので、マクドナルドに行くときには気をつけていただきたい。