男1人の京都日帰り旅行・後編。
前編だけでもかなり回れた。
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男1人の京都日帰り旅行①|六角堂→本能寺跡→二条城→銅閣寺→八坂神社を巡る
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さて! 今回はいよいよメインイベントの伏見稲荷大社へ。
伏見稲荷大社といえば「千本鳥居」のインスタ映えでおなじみだ。外国人にも超人気。
いやいや! 男一人旅だからバエとかいらないのだ。
伏見稲荷大社は、全国の「稲荷系」神社の総本社。つまりボス。これはパワーがエゲツない違いない。英気を養うにはもってこいだ。
友人から聞いた事前情報によると「山頂まで登ったらきつすぎるから、途中で引き返すのがおすすめ」とのこと。
そんな弱腰でパワーがいただけるわけないじゃないか。まあ、きつかったらやめるけど。
男1人の京都日帰り旅行②伏見稲荷大社の山頂まで登ってみた
「男1人の京都日帰り旅行①」では祇園の八坂神社付近にいたので、そこから伏見稲荷大社までタクシーで移動。
3連休の初日なので、人がヤバい。
伏見稲荷大社に到着
伏見稲荷大社の場所はこちら。
画面中央の黄色い部分が全部「伏見稲荷大社」の敷地だ。デカイ…さすがは稲荷系のボス。
伏見稲荷大社へタクシーで向かう道中…
「外国人観光客が増えたから、英会話教室に通い始めたんですよ。でもイタリア人とかフランス人は英語しゃべらないんですよ! 結局Google翻訳を使おうかと思うんですけど、そもそも何語やねんって思うこともあって、英語習ってる意味あんのかいなって思うんですよね〜(笑)」
運転手さんが愉快だった。
さて! 伏見稲荷大社に16時に到着!
稲荷駅の様子がこちら。伏見稲荷大社は稲荷駅の目の前にある。
この時点で、体感だが外国人率が70%。日本人がアウェー。
ほんとにまじで外国人だらけである。日本人より外国人に人気なのか稲荷さん…。
伏見稲荷大社の石碑の横には…
カッコいい狐さんがいらっしゃる。
伏見稲荷大社の正面の鳥居。まずはここで写真を撮る観光客たち。
本殿に向かう石畳の道。
向こう側にかなり人がいるのが見える。
本殿の前の鳥居。やっぱりめっちゃ人いる!
奥が本殿の入り口だ。
本殿前の鳥居を下からのアングルで。カッコいい。
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伏見稲荷大社の「楼門(ろうもん)」
「楼門」と呼ばれる、本殿に通じる門。
もともとは1589年に、豊臣秀吉が作ったといわれている。
楼門を守護する左の狐。
下からのアングル。
この日はとても天気がよく、超カッコいいの撮れた。
本殿前の「外拝殿」。
伏見稲荷大社の本殿へ
いよいよ本殿! 重要文化財だ。
本殿を守護する左の狐。
楼門を守護する狐より怖い表情じゃないのが不思議。
向かって右の狐。夕日がいい感じに差してきた。
本殿どーん!
たくさんの観光客を見越してか、鐘を鳴らす綱がたくさんある。人が多いわりにはすぐに参拝できた。
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伏見稲荷大社の「千本鳥居」に突入
さて…。
いよいよ本殿の左手から、伏見稲荷大社名物の「千本鳥居」に突入する。
すると…
まさかの猫が!
ジャンピング! ああっ! なんかバチあたりなような気がするぞ!
まあ…猫に罪はないか…。
さて! いよいよ千本鳥居へ!
おお〜!
千本鳥居の入り口。意外と1本1本の鳥居がデカい。もっと小さい印象だっただけにびっくり。
観光客の写真大会が開催される。
千本鳥居の中に入る…。
渋谷か!!!
とツッコみたくなるほどの人混み…。
この分かれ道は右側通行。行きの人は右、帰りの人は左を通る。
分かれ道ってなんだかしみじみするよね…
分かれ道の右手へ。
鳥居まみれで狭い。人が多くて圧迫感スゴいが、同時に「鳥居まみれ」という体験をしたことがないので(当たり前)、テンションも上がる。
画像で前に見えてる方々は、オール外国人である。
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千本鳥居のインスタ映えスポットを抜けると…
イベント的な映えスポットを抜けると、一気に山っぽくなってきた。
ここにも狐さんがいらっしゃる。
ひたすら千本鳥居をくぐり抜ける。
人気のラーメン屋か!
ひたすら千本鳥居。ひたすら行列。
鳥居の外はこんな感じ。
鳥居が終わったと思ったらまた鳥居。
「千本鳥居」の名に偽りなし。。
観光客のいぇーい的なテンションがいったん落ち着いたと思ったら、再び写真撮影大会が始まる。
このあたりは外国人の自由さを感じる。まあ、海外だったら俺もやってるかもしれないけど。
右手に休憩所が見える。
次なる千本鳥居へ。さらに山感が増してくる。
森! って感じ。
まだまだ終わらない千本鳥居。
徐々に山登りの様相を呈してきた。
ボケちゃいましたが、けっこう登ってきたので谷みたいになってる。
はしゃいで落ちたらマジで危ない。
まだまだ千本鳥居を登る。
朱色の鳥居だけではなく、こういう年季の入った鳥居もときどきある。歴史を感じる…。
あれ…!なんかゴールくさい…?
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千本鳥居のゴール?
…と思ったらまったくそんなことはなく、小さい鳥居が奉納されているゾーンに突入。
このミニチュア鳥居は、伏見稲荷大社内の休憩所で売られている。
1万円以内で買えるので、奉納したい方はしてみよう。
次行ったときには奉納しようかな。
開けたところに来ました。
湖が広がっている。
えええええええええ
イノシシに注意。。あいつら意外と猪突猛進じゃないからね…。
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運動神経バツグン!"猪突猛進"のイノシシは曲がれる。
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さて、再び千本鳥居が待っている。
このあたりから「引き返す…?」みたいな声がちらほら。外国人は海外旅行のテンションなので、引き返す率は日本人のほうが高い。
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千本鳥居が意外とキツい。
それでも千本鳥居を登るメンバーたち。
そろそろチームメイト的な連帯感が生まれてきた。
しかし、最初の「渋谷か!」のときと比べると、明らかに人が少なくなってきている。
左手の外国人女性の2人。めっちゃ足速い。
ガンガン抜いていく二人。
千本鳥居マスターなのだろうか。
千本鳥居の外を撮影。
けっこう登ってきたことを実感する。
おお!?
なんか人がたまってる! ゴールか?
ただのカーブかよ!
続・千本鳥居。
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千本鳥居の「三ツ辻」に到着
ここで「三ツ辻」に到着。
観光客は選択を迫られる。
左は本殿に戻る道。右はさらなる千本鳥居に挑む道…。
もちろん右だッ!!!
再び千本鳥居。
もはや鳥居になにも感じなくなってきた。
下山してくる人もちらほらいる。
まだまだ同士が。
お年寄りもがんばっている。俺が負けるわけにはいかねえっす!
このあたりから坂が多くなってきた印象。
参拝客の体力を奪っていく。
おお…!
なんか開けた場所が再び! 今後こそゴールなのか!?
売店かい!
休憩したら終わりな気がするので、休憩はせず。
売店を進み、鳥居のない道を登っていく。
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千本鳥居の美しい夕日
写真を撮る人たちから「oh〜!」と驚嘆の声が。
なになに?
美しい京都の夕日でした。
元気出た。
やることは登ることだけだ。
夕日撮影ゾーンを進むと、やはり待ち構えている千本鳥居。
ひたすら千本鳥居をくぐり抜ける。
もう千本いってません?
もはや山感じゃなくて山全開!
お…???
鳥居の向こうからにぎやかな声が!
盛り上がる人々。
山頂なのか!??
みなさんの視線の先には…
おおおーーー!!!
さっきの夕日ゾーンより標高が高いため、さらに美しい夕日が見れた。この時間に来てよかった…!
テンション爆発中の中国人の方。
一人旅でこれはできない。ぜ、全然うらやましくないんだからっ!
はあ〜〜〜いい景色も見れて千本鳥居もたくさんくぐって満足じゃ〜〜〜
と思って現在地を見ると…
どこが山頂だ。中腹にもいってねえ
山頂だと勘違いしていたのは自分だけではなかったようで、チーム「千本鳥居」のメンバーはみんな困惑。
実際、ここまででもけっこう疲れた。
「もう下りる?」「いや、ここまで来たんだから」「山頂までまだまだあるやん」「しんどいって」
いろいろな声が聞こえてくる。
俺は登っちゃうけどね!!
山頂までの地図を確認してみよう。
頂上にいくにはまっすぐ進めばいいらしい。
右手からも山頂に行けるようだが、伏見稲荷大社ビギナーなのでわかりやすい道を選ぶことに。
さて、進むか…!
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千本鳥居、ここからが本番。
ここからが本当の戦い…
気のせいか、これまでの千本鳥居と雰囲気が違う。
「おいでやす」感が全くない。
気を引き締めて千本鳥居再開!
しかし、ここで異変に気づく。
なんか明らかに空気が変わった…
ひんやりする…ちょっと寒い。
これが稲荷系のボスの真骨頂か…!
というか、あれだけ渋谷状態だった観光客の姿がない…!
みんな引き返したようだ。
ちくしょう! 根性なしめ!!
(寂しい…)
まじで人がいない。
なんすかこのいきなりのホラー展開。
うおお! びっくりした!
おいなりさん(狐)の湧き水ゾーンだった。
竹の先から水が出てます。それにしてもスゴい格好だ。
うわーーー人いたーーー(泣)
山頂案内を発見!
案内によると、あと20分で山頂!
人もいたし、元気出てきた!
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千本鳥居の山頂を目指す
左手は完全に山。落ちたらほんと危ないやつ。
ますます存在感を増した千本鳥居を登っていくと…
「御膳谷」に到着。
ほんとはお参りしなきゃだが、体力がない。
申し訳ないんですが、進ませていただきます!
もうほんと汗だく。11月なのに汗だく。
道が険しくなってきた。
iPhoneの自動明るさ補正でわかりづらいが、かなり暗くなってきた。ライトも点灯。
「薬力大神」とある。
また全然人がいない…。
不安になってきたところで、外国人男性を発見。
よほど心細かったのか、私は彼に「ジャック」というあだ名を付けた。
傾斜のきつい坂が増えてくる。
ジャックもがんばってるんや! 俺もがんばる!
ジャック、おそらく40代くらいなのに速い。
待ってくれジャック。ジャックがいないと俺は…!!
登り道で死にそうなところに下り道。体力を削がれる。
そして私はジャックを見失った。
ジャーーーーック!!!
暗い。ライトはあるがポツポツ。
ジャックを見失い、もう普通に怖くなってきた。
ジャックいた!
明るい場所があると思ったら、山頂までの最後の休憩所を発見。
ここで止まったら終わりなのでスルーさせてもらう。
小さな神社が集まってる場所に到着。
日本文化に興味津々なジャック。
千本鳥居をくぐっているはずが、いつのまにか「ジャックを探せ」みたいになってきている。
右手の階段を降りるとこんな感じ。
霊源的なものをビシバシ感じる。
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千本鳥居の最後の難所
再び山頂を目指す俺とジャック。
しかし、ここにきてこの傾斜。
汗だくで足パンパン。ジャックが小さくなっていく…
もうほんとインスタ映えとかいうレベルじゃない。部活。足腰強化。
心を無にして進む。
向こうからは、山頂に到達した勇者たちの凱旋が。なんというイケメンたち。
疲れすぎて手ブレ。
「長者社」に到着した。
「長者社」まで来れば、頂上まではあとわずか。
鉄鋼関係者から信仰があるっておもしろい。
最後の千本鳥居を進む!
もうちょっとのはず…!
このあたりから、会社名が入っている鳥居が増えてくる。会社が奉納したんだろう。それでどんどん千本鳥居が増えていくわけだ。
忘れないでいただきたいが、実はほんとに暗いのです。
もう完全にジャックいないし。
後ろを振り返ってみると、鳥居の幻想的な風景が広がっている。
しかし、感動できないくらい疲れている。
いよいよ千本鳥居の山頂へ…!
また坂。
鳥居ってなに? 食べれるの? みたいな心境。
うわあああああああ
ここにきて今日イチの傾斜きた…
見よこの傾斜。
千本鳥居の外。
ふらついたらガチで危ない。
お…山頂っすか?
山頂なんっすか?
うわーん
おおお…!???
鳥居の先に人が集まってる…! ついにか…!?
こ、これは…!????
うわああああああああ
山頂おおおおおおおお
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千本鳥居の山頂はこんな感じ
山頂はこんな感じ。
一ノ峰(上社神蹟)というらしい。
鳥居には「末広大神」とある。
見えないパワーをすんごい感じる。
いきなり本殿というのはもったいない気がしたので、本殿の周りを歩く。
鳥居をくぐって横に進むと、おいなりさんがおしゃれしてる。
みんなおしゃれしてるーーー!
もう疲れてギャルのテンションになっている…。
さて、いよいよお参りを…!
本殿を守護するおいなりさんは、おしゃれが豪華。
シャレオツ狐さん。
本殿前は土足なので注意。
しかし、土足禁止の石が賽銭箱の前にあるって…その前のゾーンは立ち入っても無礼ではないのか? と悩んでいると…
本殿に来た関西人の若者がしゃべり始めた。
Aくん「うわ、土足禁止やん。ここから賽銭箱に投げろってこと?」
Bくん「そうやろうなあ…」
Aくん「それなら得意やで、俺野球部やったからな」
Bくん「お前バスケ部やん!」
Aくん「どっちも球技やん!(お賽銭を投げる)ほら!入ったで!やっぱ野球部やからな〜」
Bくん「だからお前バスケ部やん!」
登山してきてミニ漫談…
関西人スゲえ。
漫談を疲労してくれたこちらのおふたり。いや勇者たち。
足がガクブルの私と違って、めちゃめちゃ元気でした。
本殿には岩が祀られている。
歴史の重みがスゴい。
祀られている岩を後ろから撮影。ちょうど月が出てきていい感じ。
本殿の周りには、奉納された無数のミニ鳥居が。
本殿の上から撮影。勇者たちが到着したらしい。
みんなステキだぜ…!
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千本鳥居の山頂から下山
達成感を胸に帰路へ。
繰り返しになるが、いきなり日が暮れたわけではなく、iPhoneの素晴らしい性能のせいだ。
とっくに暗い。
帰りは行きのルートと違う道で帰ったが、こちらはライトが少ない…。
疲れと満足感で盛大にこけそうになる。超注意。
帰りは行きとは違う景色が見れる。
森に癒やされる。
しかし、夜の千本鳥居はさすがに誰もいないと怖い。
でもいい空気に満ちている。
記事の前半で紹介した「夕日スポット(三ツ辻)」が夜景に変わってた。
うつくすぃ〜〜〜
京都の夜景を一望できる。これは実際に見てほしい。
ひたすら下って本殿に向かう。
下山途中では、いろんな小さい神社がある。
お参りしてたら小銭がいくらあっても足りないくらいある。
「口入大神」。おもしろい名前。
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ライトアップされた伏見稲荷大社
下山ミッション完了…!
本殿への大きな鳥居をくぐる…。
伏見稲荷大社の本殿に戻ってきた。
ライトアップされていて、昼とは違った表情が見れる。
「外拝殿」もライトアップされている。
めっちゃきれいです。
本殿のライトアップも良き。
暗闇に浮かぶ楼門。幻想的。
お土産屋さんに立ち寄る。
が、大きな声では言えないがクオリティがイマイチ…!
できればもう少し力を入れてください…!
楼門を横から撮影。
夜の間も狐さんたちが守護してます。
楼門のライトアップを正面から撮影。
伏見稲荷大社が人気の理由がわかる。
正面の大鳥居も、昼とは違う印象。
伏見稲荷大社の入り口前。お二人に幸せがありますように…。
(外国人のキスシーンはなぜかイライラしない)
男の日帰り京都一人旅を終えて
私は、「一人旅反対派」だった。
キレイなものや感動する景色を見ても共有できない。おいしいものを食べても言い合えない。
「うわっ…これすごくない〜?」
「まじだ〜すご〜い!やばー!」
みたいなアホな会話がしたいわけではなかったが、それでも共有できる人がいないよりはアホな会話のほうがマシだと思っていた。
が!!
一人旅って最高じゃないか。
本能寺跡に20分佇む私に対して、誰が共感してくれるというのか。
いや、信長好きの人なら、その時間をわかってくれるかもしれない。語り合ってくれるかもしれない。だが、本能寺跡で信長のうんちくを語りたいわけではないのだ。信長が生きた空気を感じたかっただけなのだ。
そう考えると、今回の伏見稲荷大社の登山でも、相手の体調を気遣ったり、話しながら千本鳥居を進むのは気が進まない。一人だからこそ、伏見稲荷大社のパワーも、千本鳥居の歴史も(途中でイヤになってけど)ダイレクトに感じられたわけだ。
もちろん、恋人や友達との旅行も最高だ。だが、一人旅がここまでおもしろいと思わせてくれた京都にはマジで感謝しかない。
一人旅って微妙だよな〜と思っている人がいれば、ぜひチャレンジしてほしい。きっと自分だけの時間も楽しいぞ。
それにしても…
ああ…京都最高…。