大きな体で、水辺をのんびり歩いているカバ。ときには大きな口を開けて、あくびまでしている…のんきな奴だなぁ~ これがカバに対してほとんどの方がもっているイメージではないだろうか。
実はあのあくび、あくびではないのである。どういうこと? 実はカバのあくびには、ちょっと意外なわけがあるのだ。ということで、今回の雑学記事では、カバのあくびについて調べてみたぞ!
【動物雑学】カバのあくびはあくびではない
【雑学解説】カバが大きく口を開けるのは、縄張りを主張して大きな牙をみせつけるため
カバが大きく口を開けた場面、テレビで見たことがないだろうか。ちょっと思い出してみてほしい。大きな口の中には、大きな牙がまず目につく。どんな肉にでも突き刺さりそうな大きな牙だ。
しかし…カバはふだん水の中で生活しているが、食事のときには陸に上がって草を食べる、いわゆる草食動物だ。草を食べるのに、口からはみ出るほどのあんな大きな牙、必要? 逆に草を食べるのにジャマだと思うが…。
カバの大きな牙ばかりに目が行ってしまうが、よく見ると牙の奥には平らな歯が並んでおり、食事のときはその奥歯で草をすりつぶして食べるらしい。
では、大きな牙はなんのため?
実は、カバの牙は、威嚇・戦闘専用の歯なのだ!
カバは、異常なほど縄張り意識が強く、自分のテリトリーに侵入してきたものは絶対に許さない。敵に向かって大きく口を開け、あの牙を見せて威嚇するのだ。ときには、ワニに襲いかかることもあるという。
カバは、とぼけた顔でのんきにあくびをしていたわけではなく、自分の武器である牙を見せつけて縄張りを主張していたのだ。
カバのケンカは、大きく口を開けた方が勝ち!?
カバは群れを作って生活しているのだが、別の群れのカバが自分の縄張りをおかせば、当然戦闘モードに入る。
向かい合って大きく口を開ける。敵が大きく開ければ、こっちはもっと大きく…といったように、自慢の牙を見せあい威嚇し、大きく開けた方が勝ち! となるらしい。
しかし、それでは決着がつかない場合は、牙は戦うための武器になるのだ。
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【追加雑学①】フンをまき散らすカバの「高速まきふん」!
縄張り意識が強いカバは、自分のテリトリーにフンをまき散らしマーキング(自分のにおいをつける行為)するらしい。人呼んで「まきふん」! そのまんま…。
この「まきふん」が尋常じゃないらしく、動物園のカバ舎は、床も天井も消火栓のホースで流さなければいけないほど、掃除が大変とのこと…。
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のっそり水から上がって、高速でシッポを動かしてフンをまき散らすカバ。めっちゃ早いやん! 凄すぎて爆笑!
【追加雑学②】カバの歯は一生伸び続ける
カバ自慢の牙。実は、ほうっておくと一生伸び続ける。自然の中で生活しているカバは、牙で固い草木を根元から掘り起こしたり、敵を追い払ったりなど、牙は伸びる分自然に削られて、一定の長さに保っている。
しかし、動物園ではやわらかい草を与えられ、歯が自然に削れるような日常もないので、下の牙が伸び続け上あごに突き刺さることもあるという。なので、動物園のカバは、定期的に歯みがきをしてもらっている。洗車ブラシで…。
動物園のカバの歯みがき動画を発見!
なんともいえないウットリしたテツオ君の表情が笑える。ティーナちゃんがダイナミックに水中を歩く様子も見れるぞ!
しかし…威嚇のために牙を見せるカバが、歯みがきをしてもらっているなんて…。強い信頼関係があるということだ。
雑学まとめ
今回の雑学では、カバのあくびの真相にせまってみた。カバは、のんきにあくびをしていたのではなく、自分のテリトリーを守るために、牙を見せ強さをアピールしていたのだ。
しかし…いくら縄張り意識が強いといっても、あそこまで「まきふん」しなくても…。汚いのを通り越して、あまりの「高速まきふん」に、笑ってしまった。
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