公開当初から大ヒットし、いまだに人気のあるディズニー作品「アナと雪の女王」。ディズニー伝統のミュージカル映画で、特に作中で歌われる「Let It Go」は大ヒット曲となったほどだ。
映画には様々な裏話が付き物で、「アナと雪の女王」にも、もちろん裏話がある。その中の1つが、エルサの役割についてだ。
今回は、「アナと雪の女王」についての「まさか!」な雑学を紹介しよう。
【サブカル雑学】「アナと雪の女王」のエルサは最初悪役として作られていた
【雑学解説】Let It Go がもとは悪役だったエルサのイメージを変えた
「アナと雪の女王」を見たとき、私はとても新鮮な気持ちだった。原作である「雪の女王」では、雪の女王が悪役に思われるのだが、「アナと雪の女王」はそうではない。雪の女王として描かれたエルサは、悪役ではなかったのだ。
しかし、のちのインタビューによると、最初はエルサも悪役として描かれていた。「アナと雪の女王ビジュアルガイド」では、どこか悪役じみたエルサのコンセプトアートが掲載されている。
また、「アナと雪の女王」のブルーレイ特典では、まだ悪役だったころのエルサの未公開映像が収録されているので、よかったら確認してみよう。
さて、それではどうして悪役だったエルサが、ヒロインになれたのだろうか? そのカギを握るのがこの「Let It Go」だ。
「アナと雪の女王」の音楽を担当したロペス夫妻が、制作陣に「Let It Go」を聞かせると、制作陣はその歌詞の内容に感動。「これはエルサは悪役ではない…!」という判断が下された。
そして、悪役だったエルサは、主人公の1人として描かれるようになったのだ。
正直私は、雪の女王が悪役として描かれるのを楽しみにしていたので、もしもエルサが悪役のままだったらどのような話だったのかとても気になる。
しかし、エルサの役割が変更されたことで、今でも人気の作品となったのだ。まさに「Let It Go」は、「アナと雪の女王」において運命の歌と言えるだろう。
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【追加雑学】ハンス王子のモチーフは「鏡」
さて、悪役からヒロインになったエルサの雑学を紹介したので、追加雑学として作中の悪役・ハンス王子についてのトリビアを紹介しよう。
ハンス王子といえば、アナと結婚の約束をするも、それは自分が王様になるという野望のための芝居で、最終的にはアナとエルサを殺そうとした悪役だ。
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このハンス王子には、面白いモチーフがある。それが「鏡」だ。
原作の「雪の女王」では、「悪魔の鏡」というアイテムがある。悪魔が誤って鏡を落としてしまい、割れた欠片が目や心臓に刺さると、冷たい心の持ち主になってしまうというものだ。
また、監督のジェニファー・リーは、インタビューにて「ハンスは鏡である」と語っている。このことから、ハンス王子は「雪の女王」に出てくる「鏡」をモチーフとしたキャラクターとなっているのだ。
実際にハンスの行動を見ていると、相手の言動を反射しているように見える。
アナとのデュエットである「Love is an Open Door」でも、基本的にハンス王子は「同じことを思ってた!」や相手の言っていることを繰り返していることが分かる。まさに鏡のように反射しているのだ。
さらに、ラストシーンで、アナがハンス王子を殴り飛ばすシーンがある。そこで彼女は彼に「心が凍っているのはあなたよ」と言い放つ。このシーンからも、ハンス王子が冷たい心の持ち主にしてしまう鏡をモチーフにしていることが伺えられる。
鏡のように反射するだけの人物なので、オラフからも「ハンスって誰?」と聞かれるのだろう。
今度「アナと雪の女王」を見る機会があったら、ぜひハンス王子の言動にも注目してみよう。
雑学まとめ
今ではヒロインの1人として人気のエルサだが、元々は悪役だったという雑学を紹介した。彼女の悪役ぶりがどんなものだったのか個人的に気になるが、「Let It Go」のおかげで彼女は生まれ変わった。
もしもエルサが悪役のままだったら、今の「アナと雪の女王」の人気ぶりはなかったかもしれないし、続編が作られることもなかっただろう。「Let It Go」が導いた結果は、とても大きなものだ。
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