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南極では風邪を引かないってほんと?その理由とは?

雑学カンパニー編集部

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南極と風邪に関する雑学

毎年、乾燥する冬の季節になると日本中で風邪を引く人が多く見られる。東京都において最も気温が低い時期は1月~2月であり、0度近い最低気温を記録する。

「寒い、寒すぎる…。」と感じる一方で、日本より寒い地域は世界中にあり、日本よりも風邪を引きやすいのではないだろうか? と考えてしまいがちだ。

しかし、年間通して氷点下の気温を記録する南極では、風邪を引かないという噂がある。なんとも不思議な話だ。いや、さすがに嘘に違いない…。

今回の雑学記事では、そんな「南極では風邪を引かない」という噂話を紐解いていこうと思う。

【自然雑学】南極では風邪を引かない

ばあさん
南極は、風邪のウイルスすら生きていけないほど寒いんですって。だから「風邪を引かない」と言われているんですよ。

じいさん
そうなのか…!ペンギンはたくさんいてもウイルスはほとんどいないんじゃな。

ばあさん
じいさんや、ペンギンは関係なくないですか…?

【雑学解説】南極では風邪のウイルスが生きていけない

南極では風邪のウイルスが生きていけないというトリビア

南極は年間通して0度以下の気温が当たり前の極寒の地だ。その気温は最も寒い時期には-40度以下にまでなり、水分は一瞬で凍ってしまうほどだ。

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そんな日本と比べると想像もつかないほど寒い地域である南極では風邪を引くことがない。「そんな馬鹿なことがあるか!」という声が聞こえてきそうだが、これにはちゃんと理由がある。

まずわたし達が風邪をひく原因について説明する。

風邪の原因となるウイルスの多くは冬場に活発になる。これはウイルスが寒さで乾燥しきった空気を好むためだ。

通常ではウイルスが充満した空気を吸っても、人間の体は免疫力によりウイルスを排除するため風邪にはかからない。しかし、疲労や食生活の乱れなどで体の免疫力が低下してしまうと、ウイルスはここぞとばかりに体を侵食していくのだ。

ここまで聞くと、日本ほどの寒さでもウイルスが活発になるのだから、南極ほどの寒さだともっとウイルスが活発になり、風邪を引きそうだ。

しかし、風邪のウイルスは寒すぎる空気の中で生きていけないと言われいているのだ。ウイルス自体がいないので、人も風邪になることはないということである。

寒い空気が好きなウイルスも南極の気温は想定外なのだろう…。

じいさん
ウイルスさえも生きていけない極寒の地…スゴすぎるのぅ…!

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【追加雑学①】南極でも本当は風邪をひく?

南極でも本当は風邪をひく?というトリビア

しかし、前述した「南極では風邪を引かない」という情報は、近年否定されがちになてきている。南極でも普通にウイルスは死滅せず、生きているというのだ。

じいさん
なんじゃて!わしダマされたんか!?
ばあさん
まあまあ。続きを読んでくださいな。

そもそも風邪ウイルスは、人を介して繁殖するウイルスだ。そのため人の集まる場所ではウイルスが充満しやすく風邪に犯されやすくなる。逆に南極には日本とは違い、ほとんど人はいない。そのためウイルスは繁殖しにくいのだ。

つまり、南極ではウイルスが死滅しているわけではなく、単に繁殖しにくいからほとんどウイルスがいないだけという…。

どちらにしても南極では風邪をひく確率は低いようなので、「南極では風邪を引かない」は、あながち間違いではないだろう。

じいさん
なるほど…そういうことか。

【追加雑学②】南極では息が白くならない

南極では息が白くならないというトリビア

寒い冬の日、外で息を吐くと真っ白な息になってしまう。息が白くなることで本格的な冬の訪れを感じる方もいるだろう。この白い息だが、実は氷点下を下回る気温の南極では起きない現象だ。

白い息が発生する原因は、人間の吐く息と外気の気温の差が関係している。人間の吐いた息は体温に近い温度だが、外気の寒い空気に触れた途端、急激に冷やされてしまう。

すると、息はすぐさま気体から液体となり、水蒸気としてわたし達が見えるようになるのだ。

「あれ? その説明だとやっぱり南極でも息は白くなるのでは?」と思うだろうが、実は息が水蒸気となり目に見えるようになるには、もう少し大きな水滴となる必要があるのだ。

わたし達の住む街では、外気に無数のチリやほこりが舞っている。水蒸気となった息は、このチリやほこりにくっついてまとまった水滴となり、やっとわたし達が見えるほどの大きさにまでなるのだ。

南極では、わたし達の住む街と違い、チリやほこりが空気中にほとんどなく、非常にきれいな空気である。そのため、吐いた息は水蒸気となるものの、目に見えるほどの大きさにはならないのだ!

【追加雑学③】南極は昔温暖な気候だった

南極は今でこそ1年を通して氷点下の世界だが、実はもともと南極は非常に温暖な気候だったと言われている。

じいさん
え!そうじゃったんか!?信じられん…

これは南極で発見された化石から判明したものだ。現在、南極では1,000以上の化石が発掘されているが、これらの多くは7,000万年前から2億年前に生きていたとされる温暖な地域に住んでいた生物や植物である。

このことから、かつて南極が現在の位置ではなく、太平洋の南西の温かい地域にあったと言われている。南極は長い年月をかけ、地殻変動により現在の極寒の地へと変貌したのだ!

化石以外にも、南極で発見された不思議なものを紹介する動画があるので、南極の不思議についてもっと知りたい方はチェックしてみるとよいだろう。

ばあさん
とっても分かりやすくて興味深い動画ですね…!

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【追加雑学④】南極にある日本の基地を作ったのはミサワホーム

南極には「昭和基地」という日本の南極観測のための基地がある。南極での生活を想定しているため昭和基地はかなりの防寒性能が求められる。

実は昭和基地の多くは、住宅メーカーとして有名なミサワホームが建設したものだ。一時期テレビCMにもなったが、ミサワホームの作る木造住宅は非常に防寒性能が優れているという。

しかもこのミサワホームの木造建物は、建設期間が非常に短いのも特徴で、南極での建設にも適していたのだ。

南極の気温もまったく問題にしない日本の木造建設技術は、世界に誇る素晴らしい技術と言ってもよいだろう!

雑学まとめ

今回の雑学では、南極では風邪を引きにくい理由についてご紹介した。

長らく南極では風邪のウイルスが死滅するから風邪を引かないと考えられてきたが、近年ではウイルスの感染ルートである人がほぼいないため、と考えが徐々に変わってきている。

現在、南極へは一般人でも旅行に行けるようになっている。少し値は張るが、南極の神秘に魅了された方は、クルーズやツアーに申し込んでみるのもいいだろう。

当然だが「南極では風邪をひきにくい!」と言って薄着で行ってはいけない…。

じいさん
南極の寒さをナメてはならんぞ…!
ばあさん
もしも南極に行くことがあれば、しっかりと防寒してくださいね。

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