キュートさと美しさを兼ね備えた女優オードリー・ヘップバーン。「ローマの休日」で様々な賞を受賞し、その後も「麗しのサブリナ」や「ティファニーで朝食を」など、様々な主演作品を残している。
晩年にはユニセフ親善大使として、愛情をもって活動していた。まさに「素敵な女性」の代表だと私は思っている。しかし、どんなに完ぺきに見える人でも、欠点の1つや2つあるものだ。
今回は、オードリー・ヘップバーンの意外な欠点についての雑学を紹介しよう。
【面白い雑学】オードリー・ヘップバーンは音痴だった
【雑学解説】オードリー・ヘップバーンの歌が下手すぎて…!?
愛らしさと品の良さがあふれるオードリー・ヘップバーン。しかし、彼女は歌が下手だった。
オードリーの主演作品に、「マイ・フェア・レディ」という作品がある。酷い訛りのあるヒロイン・イライザと、彼女を公爵夫人に仕立てようと実験台にする言語学者・ヒギンズとのラブストーリーだ。
もともとミュージカルの舞台で上演されていたものを映画化したものなので、もちろん歌うシーンがある。しかし、1つ問題が起こった。オードリーの声域と、歌のキーが合わない。もっといえば、オードリーが音痴だったのだ。
「マイ・フェア・レディ」のDVDの特典で、オードリーの実際の歌声を聞くことができる。一応オードリーは出演にあたって発声練習などもしていたので、聞くに堪えないというほどではないのだが、お世辞にもうまいとはいえない。
オードリーは1オクターブほどの音域しか出せないので、ミュージカル俳優のような様々な音域を出すことができない。そのため、オードリーの歌うパートの9割は、マーニ・ニクソンという歌手の吹き替えに差し替えられている。
実際に本編で使われているマーニの歌声と、オードリーの歌声を比べると「あぁ、これは吹き替えたほうが良いな」と納得できると思う。さすがにオードリーの歌声は、今の時代だとネットで叩かれそうなものだ…。
ちなみに、この時代は歌が苦手な俳優の歌唱シーンは、吹き替えられるのが当たり前だった。なにも、オードリーが特別だったわけではない。
オードリーの歌唱力を耳にしたときは驚いた。しかし、完璧に見えるオードリーにも、1つ弱点があったことを知ると、少々親近感が沸くというものだ。
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【追加雑学】オードリーでも歌えるように作られた曲がある
オードリーの作品の1つに、「ティファニーで朝食を」という作品がある。そこでもオードリーが、ギターを弾きながら「ムーンリバー」という曲を歌うシーンがあるが、こちらはオードリー本人の歌声が使われている。
こちらの曲は、1オクターブほどしか出せないオードリーの音域に合わせて作られた曲だ。そのため、実際に見てみるとオードリーの下手さは目立たない曲となっている。
このトリビアを聞くと、歌がうまくない人でも、歌えているようにきこえる曲を作った人のすごさを感じられるのは、私だけだろうか…?
ちなみに「ムーンリバー」は、映画会社の社長から「カットしたほうが良いのでは?」という意見があったらしい。
しかし、プロデューサーのリチャード・シェファードが「絶対にカットなんてさせない! するなら俺を殺してからにしろ!」と言い放って、「ムーンリバー」のシーンはカットされずに残ったというエピソードがある。
どうしても「ムーンリバー」を残すんだ! というプロデューサーの熱意を感じる…。
雑学まとめ
美しくて愛らしいオードリー・ヘップバーンについての雑学、いかがだっただろうか。完璧に見える彼女だが、歌が下手という弱点があった。
「マイ・フェア・レディ」の歌のキーと、彼女の音域が合わなかったため、9割も違う人の歌声に吹き替えられたのだ。少々気の毒に思えるかもしれないが、お世辞にもうまいといえないのだから仕方がない。
もしも「マイ・フェア・レディ」の本編と、特典のオードリーの歌声を見聞きする機会があったら、1度比べてみてはどうだろうか?