銀行へ行くと、入り口付近に背の高い観葉植物がおいてあることにお気付きだろうか。あまり気にして見る人などいないだろうから…おいてあったかな? と、記憶にないかもしれない。空気清浄のためか、癒しの空間を演出するインテリアとしてか…。
そういえば風水好きな友人の家には、運気アップのために観葉植物がおいてある。銀行だから金運アップか?
いやいや、銀行においてある観葉植物には、ちゃんとした役割があるのだ。今回は、銀行においてある観葉植物にまつわる雑学を紹介するぞ!
【生活雑学】銀行に観葉植物がおいてある理由とは?
【雑学解説】銀行の観葉植物の高さを目安に、強盗犯の身長を割り出すためだ!
たくさんのお金を扱っている銀行にとって、一番怖い犯罪は銀行強盗だ。強盗犯は、なんの前ぶれもなくおそってくる。顔をさらけ出してやって来る強盗犯はまずいないので、犯人の服装や背格好は、最初の重要な情報となるだろう。
実は、銀行においてある観葉植物は、強盗犯に関するある情報を教えてくれるのだ。それは…犯人の身長! たとえば、着ていた服装の色や、帽子をかぶっていた…などの特徴は、ぱっと見て記憶に残る。
しかし、身長を判断するには、犯人と同じ目線で、物でも人でも目安になる何かを隣に並べてみないと身長は分かりにくい…。観葉植物は、この「目安」として銀行におかれているのだ。
おかれている観葉植物の高さも、なんと決まっている。日本人男性の平均身長である170cmにそろえているというのだ。
確かに、強盗に入られて冷静でいられるわけがない。怖さのあまり、もの凄く大きく感じたりするかも…。観葉植物を目安にすると決めておけば、犯人の身長がそれより高いか低いかぐらいは、記憶に残るだろう。
さりげなくおかれている観葉植物は、いつおきるか分からない犯罪の情報提供者となるべく、銀行で静かに見守っているのだ。
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【追加雑学①】銀行が観葉植物を置く場所にも意味がある
観葉植物を置く場所も、ちゃんと意味がある。ほとんどの銀行で、観葉植物が置かれているのは入り口付近だ。
これは、強盗犯が入ってきたときと出て行くときの2回、観葉植物の高さを目安に身長を目測できるからである。2回見ることでより記憶を確かにし、ほぼ正確な身長を割り出すためだという。そこまで考えて置かれているのだ。奥が深い…。
【追加雑学②】銀行の防犯対策がすごい
銀行強盗に入られた場合に備えて、銀行では様々な対策がされている。
- 防犯カメラの数がハンパじゃない…小さな支店でも10数台。
- 行員それぞれ強盗犯の特徴を覚える担当がある…上着・靴・髪型・声色など、担当を分けて記憶する。Aさんは服の色、Bさんは靴…といった感じだ。
- 警察に連絡する警報ボタン…ほぼすべての机の下にあり、誰かが押せばすぐ警察が来る。
- 非常事態に使う合言葉がある…なにか異常に気づいた行員が合言葉で行員全員に知らせる。これがどんな合言葉なのか、すごく気になる…。
- 逃走する強盗犯にカラーボールを投げる…車や足元めがけて投げる。割れると、中のホタル光塗料がべっとりついて落ちない。
- 本番さながらの訓練…「犯人役の警察の人が怖すぎて、決められたことを何も出来なかった」という女性行員がいるほど、リアルな訓練を行っている。
- 意外と現金は少ない…「5億円用意しろ!」なんてテレビドラマでやっていたが、そんなに大金は置いてない。
ありとあらゆる防犯対策をしている銀行。そんなところに強盗に入ったところで捕まるのが目に見えている…。
雑学まとめ
今回は、銀行においてある観葉植物にまつわる雑学を紹介した。そういえば…最近は銀行強盗が入ったというニュースも、あまり聞かなくなった。これだけの対策をしている銀行へ、強盗に入り現金を手にするなど不可能である。
さりげなく置いてあるものだとしか感じてなかった観葉植物が、実は防犯対策の一つだったとは…。思いついた人に感心してしまった。次に銀行に行ったときは、ちゃんと見てみよう。