野球の最長試合は一体どのくらい長いのかご存知か?
野球の最長記録は30時間5分!? 嘘だろ…野球で徹夜させられるとは、もはや何をしているのかわからなくなりそうだ。
サッカーやラクビーのように前半・後半で行われる時間制限がないため、想像をはるかに超えた激闘(体力的に)が繰り広げられてそうだ。
にわかには信じがたい! そこで今回の雑学ではプロ野球・大リーグ・甲子園での試合最長記録について紹介するぞ!
【スポーツ雑学】野球の最長試合時間は30時間5分だった!?
【雑学解説】最長記録は延長33回の壮絶な試合だった!
メジャーリーグ・マイナーリーグは基本的に回数・時間ともに無制限となっており、自然と試合時間は長くなる。
大リーグでの最長試合記録は、1981年のマイナーリーグで行われた、ポータケット・レッドソックス(ボストン・レッドソックス傘下)VSロチェスター・レッドウイングス(ボルティモア・オリオールズ傘下)の延長33回で、試合時間は8時間25分である。
野球に詳しい人ならわかるかもしれないが、大体2時間30分~3時間ぐらいが平均である。この試合は平均の約3試合分に相当する長さである。
筆者はなにを隠そう高校球児だったので、延長33回というのがいかに長いか想像を絶する。プレーする選手にとって途方もなく長く感じるだろう。これはあまりにも長すぎる…
ではメジャーリーグ(MLB)はどうだったのか?
MLBでの最長記録は1920年5月1日ブルックリン・ドジャースVSアトランタ・ブレーブスで記録した延長26回で、試合時間は3時間50分であった。
つまり、最長試合時間の30時間5分!? というのは、この試合の3時間50分が誤って広まり都市伝説となった可能性が高い。
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【追加雑学①】日本のプロ野球や甲子園の最長試合は?
それではプロ野球はどうだろう? プロ野球は2000年までは延長15回までとなっていたが、今では延長は12回までとなっている。
日本プロ野球の試合最長記録は1992年9月11日。阪神VSヤクルトの6時間26分で、その頃の阪神は毎年Bクラス。最下位争いをしていてとても弱かった。(高校野球のPL学園より弱いとバカにされるぐらい弱かった。)
だが、この年はヤクルトと壮絶な優勝争いをしていて、阪神の八木が放ったホームランが2塁打にくつがえるという判定をめぐり、抗議で37分中断。その後、判定を下した審判が引退するという、記録にも記憶にも残る試合になった。
「阪神八木 幻のサヨナラ弾とプロ野球最長試合 」の動画はこちら。
この動画で見る限り、ホームランではないような・・・。
甲子園においては、近年まで延長制限がなく、最長試合記録は昭和8年の中京商業VS明石中学で延長25回。試合時間は4時間55分が最長記録となっている。試合も劇的で、中京商業が1-0サヨナラで勝利した。
その後、甲子園では延長18回までと規定され、さらに現在では延長15回になった。決着がつかなかった場合は引分け再試合となっている。
延長15回までになったきっかけは、1998年の夏の甲子園。横浜VSPL学園の対戦で、松坂大輔が猛暑の中、延長17回250球を一人で投げきったことにより、15回までに短縮され、球数制限などの議論のさきがけとなった。
【追加雑学②】スポーツ史上最長の試合とは?
各種スポーツの中で史上最長の試合はどのスポーツかもご紹介したい。
それはテニス4大大会のウィンブルドン男子シングルス1回戦で、アメリカのジョン・アイズナーVSフランスのニコラ・マユ選手の試合。試合時間は11時間5分だった。
これはテニス史上最長どころか、スポーツ史上最長の試合となり、なんと2回のサスペンデッド(後日再開)で合計3日間試合が行われ、まさに歴史的な試合となった。
雑学まとめ
今回は野球の最長試合時間についての雑学をご紹介した。まさか延長33回まで行われた試合があったとは全然知らなかった…。
最長時間が30時間5分ではなかったが、それでも8時間25分も試合をしたくはない。当時の選手は、いつまで試合が続くのかと途方に暮れたのではないだろうか。
こんな選手を酷使する試合がないように、アスリートファーストの目線で選手のケガがないような運営を期待したい。
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