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ネコは肉球と鼻でしか汗をかけない。汗で体温調節はできにゃい!【動画】

雑学カンパニー編集部

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ネコは肉球と鼻でしか汗をかけないという雑学

もふもふふわふわの「ネコ」。彼らは暑い夏でも汗をかいて濡れていることなんて見かけたことがない

わたしたち人間は汗をかくとびっしょり濡れてしまうので「ああ、この人は暑いんだな」ということが、まわりからも見てとれてわかりやすいのだが…。

そもそもネコは「汗」をかくのだろうか? 気になったのでネコの汗夏の過ごし方のヒミツについての雑学を調べてみたぞ!

【動物雑学】ネコは肉球と鼻でしか汗をかけない

ライオンくん
ネコは肉球と鼻の周りだけに汗をかくんだぜ。
ウサギちゃん
そうなんだ!人間みたいにかいた汗で体温調節するのは難しいのかな?

【雑学解説】汗で体温を下げることのできないネコ

汗で体温を下げることのできないネコについてのトリビア

わたしたち人間は、夏の暑い季節でも全身の「汗腺(かんせん)」から汗をかくことで上がった体温を下げることができる。これを「体温調節」といい、それによって体温を一定に保っているのだ。

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この体温調節は、水分(この場合は汗)が皮膚から蒸発するときに熱を奪うという性質があるから温度が下がるのだが、ネコの皮膚には汗が出る汗腺が非常に少なく「肉球」と「鼻のまわり」にしか存在しない。ネコは汗をかくことで体温調節することが得意ではないのだ!

ライオンくん
同じネコ科のオレたちも一緒なんだぜ。

【追加雑学①】暑いときのネコの体温調節法

全身に汗腺のないネコは、どのような方法で体温を調節しているのか。3つのネコ体温調整法をご紹介しよう。

パンティング呼吸

その方法のひとつが、「パンティング呼吸」と呼ばれる呼吸法である! 実際に暑さでパンティング呼吸をするネコちゃんの動画が見つかったので、ご紹介しよう。

ウサギちゃん
なんだかこの子、苦しそうに見えるよ…!

動画の概要欄によるとこのネコちゃんは、気温36度のなかワクチン接種をするために病院へ向かうところだったようで、暑さから小さく「ハッハッ」という呼吸をしている。

走り回ったあとの犬がよくこのような「荒い」呼吸をする。まれにではあるが、ネコも激しい運動のあと体温を下げるためにこの呼吸法をすることがあるのだ。

自分をペロペロ舐める

先ほど、「水分が蒸発するときに熱を奪う=体温が下がる」という話を述べたばかりだが、ネコたちは「全身に汗腺をもっていない」という暑さに対するハンデを、自分のからだの表面を舐めることでカバーしている。

もしも夏の暑い時期にペロペロとからだの毛を舐めているネコがいたら、唾液の水分で毛を濡らすことで体温調節をしているということなのだ。人間が濡らしたタオルでからだを拭くと涼しく感じることと似ている。

からだを舐めるのは、ただの毛繕いじゃなかったんだね!! ネコってかしこい…。

ウサギちゃん
夏場のネコの毛繕いは、体を清潔にするためなのか体温調節なのか観察して、もし体温調節なら飼い主さんにも対策をとってほしいな!
涼しい場所を探す

ネコは、自分の快適な温度の場所を探すのがとても上手な生き物である。寒い冬はあたたかい日の当たる場所に自分の定位置を決め、暑い夏は家の中の涼しい場所のつめたい床でゴロンと転がっている。

「飼っているネコのために、真夏はエアコンをかけたまま出かける」なんていうネコ愛好家の方も多いのではないだろうか。しかし、そんな飼い主の気持ちを知ってか知らずか、帰ってきたらネコはエアコンのない部屋でスヤスヤ寝ていたりする。

せっかくネコを思ってしたことなのに、なぜこのようなことが起きるのかというと、ネコの快適と感じる温度26~30度と思ったよりも高めなことが原因なのだ。

人間にとってみれば「ちょっと暑いかな?」くらいがネコの適温なので、エアコンをかけるなら設定は、28度の「弱」または「微風」でも十分!

ライオンくん
人間の『ちょうどいい』が、オレたち動物にとっての『ちょうどいい』とは限らないからな~。

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【追加雑学②】ネコの熱中症予防として飼い主にできること

ネコの熱中症予防として飼い主にできることについてのトリビア

汗での体温調節ができないネコたち。そんなネコの熱中症予防のために、エアコンをつけておくこと以外にできることをいくつかご紹介しよう。

  • いつでも水分補給ができるよう、ネコの飲み水を常にきれいなものに取り替える
  • 家の中のドアを開けて風通しを良くし、部屋の行き来がしやすいようにしておく
  • 遮光カーテンで半分だけ日の当たらないスペースを作り、もう半分はレースのカーテンで直射日光が当たらないようにする
  • ペット用のひんやりマットや、凍らせたペットボトルにタオルを巻いたものを置いておく
  • 毛量の多い種類のネコは、ブラッシングで冬のあいだに生えた冬毛を除毛しておく

【追加雑学③】こんなときは要注意!ネコの熱中症の症状

万が一ご家庭のネコちゃんが熱中症になってしまったら、考えたくないことだが、ネコの場合はこのような症状が出るので知っておくとよいだろう。

  • いつもより元気がない
  • 舌を出して「ハッハッ」という犬のような荒い呼吸をしている
  • ネコのからだに触れたら、いつもよりも明らかに体温が高い
  • 足元がふらついている

このような症状が出たら、頭と動脈の通っている部分(首・足の付け根)などを水で濡らしたタオルで拭いたり、保冷剤を当てるなどの応急処置をする。

処置をしながらいつも診てもらっている動物病院などに電話で相談し、指示を仰ごう!

ウサギちゃん
ネコの健康管理も飼い主の立派な仕事だね!

雑学まとめ

ネコは肉球と鼻でしか汗をかけない。汗で体温調節はできにゃい!【動画】についてのトリビアまとめ

今回はネコにまつわる雑学を紹介してきたが、いかがだっただろうか。

ネコってわたしたちが思うより暑さに強いんだなあ。いつも見ているペロペロと毛を舐めるあの仕草で、夏を乗り切っているとは驚きだった!

涼しげな顔をして寝転んでいるだけのように見えるネコたちも、実は自分たちで工夫をして過ごしているのだ。それでも日本の夏年々暑くなってきていることを考えると、やはりわたしたち人間がよく気をつけてあげるべきだろう。

ライオンくん
ネコは人間みたいにしゃべれるわけじゃないから、飼い主がしっかり様子をみてあげないとな!
ウサギちゃん
そうだよね。毎年人間の熱中症が取り上げられているけれど、ネコをはじめとしたペットのことも気にかけてほしいよね。

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