大正時代を代表する童話作家・詩人の一人である宮沢賢治の作品は、独特な雰囲気を全面的に出しながら、ファンタジックな世界観が魅力的で今も人気がある。 しかし、その世界観はとても複雑で、聞き慣れない言葉も多く出てくる作品が多い。たとえば、童話「やまなし」内に出てくる「クラムボン」の意味をあなたは説明できるだろうか? きっと、どんなものかわからない方が大半だろう。これら宮沢賢治の作品にしばしば登場する不思議な言葉には、賢治の知識や思想などから反映された言葉や、エスペラント語に影響を受けた造語などが多いために難しい ...