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シンデレラは嫌いな継母を殺している…!ホラーなあらすじとは?【灰かぶり猫】

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雑学カンパニー編集部

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「シンデレラ」は人を殺したことがある?に関する雑学

童話といえば幼少期には誰もが触れる作品であり、子ども心をくすぐらせてくれるものである。時に勇ましい主人公に憧れを抱いて強くなりたいと願い、時にヒロインのように綺麗で可愛くなりたいと願う。なんとも微笑ましい楽しみ方ではないだろうか。

そんな夢溢れる童話だが、とある有名な作品の主人公が罪を犯していた…という雑学を聞いたことがある方はいるだろうか? それも誰かのものを盗んだ、というような生半可な罪ではない。人殺し、つまり殺人の罪である。しかも、退治という正義感のようなものではなく、完全に私利私欲のためにだ。

では、そんな罪を犯してしまった人物は誰なのか。その人物は、全ての女の子の憧れの存在。子ども達に「玉の輿とはまさにこういうことだ!」と教えてくれた元祖・玉の輿。酷い家庭内環境から一転して、国の王子と結婚するサクセスストーリーを達成した美しきお姫様。

何を隠そう、「シンデレラ」その人である。

【面白い雑学】「シンデレラ」は人を殺したことがある

信長さん
シンデレラは、父親の再婚相手である継母を殺害してるぞ。
秀吉くん
怖いぃぃぃぃ!!

【雑学解説】「シンデレラ」には継母を殺害する話がある

「シンデレラ」にはいくつかのバージョンがあり、その1つに継母を殺害する話があるについてのトリビア

シンデレラといえばグリム童話、と考える方が多いかもしれないが、実は世界中で物語が作られており、それぞれによって話の流れだったり、登場する人物が違ったりしているのだ。

その中で、シンデレラが継母を殺害するシーンがあるのは、17世紀に詩人ジャンバッティスタ・バジーレによって書かれた、「灰かぶり猫」である。

シンデレラは継母のことが嫌いで殺してしまった!

主人公であるゼゾッラ(シンデレラ)は、父の最初の再婚相手である継母のことを嫌っていた。

そのことを家庭教師に相談すると、「お母様に、大きな衣装箱にしまってある服を出してくださいと頼むのです。お母様が箱の中をかき回している間ふたを支え、急に手を放して首を折ってやりなさい。そのあとお父様に甘えて、先生をお母様にしてと頼みなさい」と言ってきたのだ。

秀吉くん
おいおい!家庭教師も悪どいっすねえ…!

そして、シンデレラは本当に言われたことを実行してしまい、家庭教師も父の2人目の継母となるのだった。こうして1人目の継母を殺害したシンデレラだったが、結局この2人目の継母とも仲が悪くなり、従来のシンデレラのストーリーへと移っていく。昼ドラも真っ青な血生臭い流れである。

余談だが、バジーレによって書かれたシンデレラには魔法使いは登場せず、代わりに魔法の木が登場する。この魔法の木は苗の頃からシンデレラに大切に育てられ、成長した木の魔法によってシンデレラは美しい姫となり、舞踏会に参加するのだ。

【追加雑学①】グリム童話におけるシンデレラの怖いあらすじ

グリム童話におけるシンデレラについてのトリビア

グリム童話におけるシンデレラは「灰かぶり姫」と呼ばれる。名前だけなら知っている方も少なくないかもしれない。「灰かぶり姫」とは、英語表記である「Cinderella」の和名であり、仏語では「Cendrillon(サンドリオン)」という。

シンデレラの本名は、翻訳によっては「エラ」と解釈される記述もあり、「灰まみれのエラ/シンデーエラ」と継母や姉達に馬鹿にされていたことから、「シンデレラ」と呼ばれるようになったという。

グリム童話でも魔法使いは登場せず、白い小鳥がドレスと靴を持って来てくれる。他には、靴が脱げてしまったのは、王子があらかじめ階段にヤニを塗っていたから、といった内容もある。

グリム童話には残酷な描写も多く、最終的に継母の娘達は悲惨な最期を迎える。姫を探すシーンで、靴が足に合わない娘達を見かねた継母は、なんと娘達にナイフで足を削り落とさせるのだ! 姫にさえなれば歩けなくても大丈夫と言い切るのだから、人の欲望はなんと恐ろしいことか。

信長さん
継母怖すぎるだろ…

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さらにラストでは、白い小鳥によって娘達は目をくり抜かれてしまい、結婚式の日には足を切り落とされ、松葉杖の生活に。なお、目をくり抜く、というシーンは、小鳥ではなく互いにくり抜き合ったと描写されるものもある。もはや童話とは到底いえない展開だ。

秀吉くん
子供には見せられないっすよ!

そして、これらのことは全てシンデレラが仕組んだことと描写されるパターンもある。その場合、シンデレラの正体はなんと「魔女」! 継母に娘達の足を削ぎ落とすように甘言を言い、邪眼によって災いを起こして娘達の目を潰して復讐した、という復讐劇が描かれている。

なお、グリム童話は初版から7つのバージョンがあり、その過程の中で描写されたり、削除されたりしている表現がある。

【追加雑学②】ディズニーにおけるシンデレラは超平和。

ディズニーにおけるシンデレラについてのトリビア

血生臭い話だけで終わるのも後味が悪いので、最後に皆様が良く知っているシンデレラについて少しお話しよう。ディズニーのシンデレラには、実は続編があることを知っているだろうか? OVAとして制作された「シンデレラⅡ」と「シンデレラⅢ」である。

「シンデレラⅡ」では、お姫様となったシンデレラと仲間達が、王城での暮らしに四苦八苦したり、自分をいじめていた姉の恋をひそかに応援しようとしたりする、ほのぼのとしたお話が描かれている。

「シンデレラⅢ」では、ひょんなことから魔法の杖を手にしてしまった継母が、時間を巻き戻し、娘と王子を結婚させようと目論む。突然の事態に理解が追い付かないシンデレラだが、持ち前の負けん気で果敢に立ち向かっていく姿が描かれている。

どちらの作品も後日談として非常に面白いので、ぜひ鑑賞してみてはいかがだろうか?

信長さん
ディズニーは安心するな…

「シンデレラ」の雑学まとめ

怖すぎ。シンデレラは嫌いな継母を殺している…!【童話】についての雑学まとめ

本当は怖いシンデレラ。女の子の憧れであるシンデレラも、殺人を犯してしまっていた…ということを今回は雑学としてお話しした。念のためにいっておくが、あくまでこの展開は、作者による独創性の違いだということをお分かりいただきたい。

シンデレラは、どんな苦境でも決して負けたりせず、慈愛に溢れ、そして美しいお姫様だ。あまりドヤ顔してシンデレラの犯罪歴を語ると、間違いなく引かれるので注意しよう。

秀吉くん
子供に話しちゃダメっすからね!

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