ゆでたてを味わうもよし、コンガリ焼けた焼き立てをほおばるもよし…甘くておいしいトウモロコシは、大人も子どもも大好きだ。
基本的に加熱して食べるトウモロコシだが、最近ひそかなブームが「生食」らしい。新鮮なトウモロコシは品種によっては生のまま食べられるのだという。それも、真っ白に輝く純白のトウモロコシなのだ! 今回はそんなトウモロコシについての雑学を紹介していく!
【食べ物雑学】生でも甘くておいしい!?純白のトウモロコシ
【雑学解説】ものによってはメロンをはるかに超える衝撃の甘さ
一般的なトウモロコシの粒は黄色い「ゴールデンコーン」。もしくは「バイカラー」といって、黄色や白の粒が混じったタイプもある。トウモロコシの遺伝的に、黄色ではなく白い粒だけにするのは非常に難しいことだ。
ところがこの白い粒だけを品種固定した新しいトウモロコシが作出された。「シルバーコーン」タイプと呼ばれるもので、往来のものより皮が薄くて甘く、みずみずしいことが特徴。収穫当日なら生のまま食べられる。
最近では白いトウモロコシの品種が増えてきたが、そのどれも非常に甘みが強い。その糖度は17度から、ものによっては19度に達するそうだ。ちなみにスイカの糖度が平均11度、メロンの糖度が14度なので、比べても非常に甘いことが分かる。
しかし、白いトウモロコシには弱点もある。栽培が難しくてリスクが高い上、近くで黄色いトウモロコシを栽培していると花粉が交雑し、白と黄色の粒が混じってしまうのだ。農家さん泣かせの難しさから「幻のトウモロコシ」とも呼ばれている。
広大な農地のある北海道が生産の中心で、最近ようやく生産量が増えてきたところだ。スーパーの店頭にいつもある品種ではないが、通販などのお取り寄せで高級トウモロコシとして大人気なのである。
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【追加雑学①】代表は「ピュアホワイト」。進化し続ける白いトウモロコシ
白いトウモロコシの代表品種はなんといっても「ピュアホワイト」! 2002年に発表された先駆けの品種で、上品な甘さと粒すべてが真っ白の見た目が消費者に衝撃を与えた。それからも品種改良が重ねられ、今ではたくさんの種類がある。
- ロイシーコーン: ピュアホワイトより糖度が高い品種。新千歳空港でお土産販売されているので、運がよければ購入できる
- ホワイトレディー: 白さが際立つ純白のトウモロコシ。果汁もミルクのように白くてマイルド。
- バニラッシュ: 純白よりすこしクリームがかったかわいい色で、粒皮が薄くてジューシー。
- ルーシー90: 白というよりシルバーに近い、つやつやしたパール調の光沢がある。穂先まで実がぎっしり!
- ホワイトショコラ: 粒の食感がよく、食べるとプチプチして楽しい甘い品種。
- 雪の妖精: 純白系にしては珍しく、茹でてもくすみが出にくい品種。加熱しても美しい白が続く。
畑で生トウモロコシを丸かじりする超羨ましい動画がこちら!
北海道でも有名な「寺坂農園」さんが、糖度18度の「雪の妖精」を畑で丸かじり! う~ん、これはおいしそう…!
【追加雑学②】普通にゆでると黄色くなっちゃう?
生のままサラダなどに入れる食べ方もおすすめだが、どうせなら真っ白いゆでトウモロコシを食べてみたい! ところが白いトウモロコシは、普通にゆでると色がくすんで黄色っぽくなることがある。
せっかくなら白いまま丸かじりしたいので、上手なゆで方とコツを押さえて真っ白く仕上げてみよう。
お湯に入れて普通にゆでるより、電子レンジもしくは蒸す方法が一番見た目がきれいに仕上がる。甘みもゆで汁に逃げないのでぜひ試していただきたい。
まず、皮はすべてむかずに1枚だけ残しておく。電子レンジならその状態でラップに包み、3~5分加熱するだけでOKだ(途中裏返すとなおヨシ)。蒸すより気軽にできて白さも残るのでおすすめである。
もっとも甘みが残るのは蒸す方法で、フライパンに洗った水気ごとトウモロコシを入れ、おたま1杯分ほどの水を入れて蓋をして蒸し煮にする。10分ほど中火で蒸すとできあがり! これは白いトウモロコシ以外でも甘さが強く残るので試してみよう。
雑学まとめ
今回の雑学はいかがだっただろうか。スーパーの産地直売コーナーで、はじめてピュアホワイトを食べたときの衝撃は忘れられない。生でも甘くて青臭さがないトウモロコシにビックリしたものだ。
あのときはピュアホワイトだけだったが、今ではこんなに品種があることにも驚いた。お取り寄せ、今すぐ財布と相談しなくては…。食べたことない人は美しさとおいしさに感動するはず! 未体験の方は、ぜひ食べてみてほしい。