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ドーナツに穴が空いている理由は?名前の由来、知ってる?

雑学カンパニー編集部

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ドーナツに穴がある理由に関する雑学

おやつ・差し入れ・ときにはお夜食に…さまざまなシーンで愛されるドーナツ。「ドーナツ」と聞いて、最初にイメージするのはどんな形だろうか?

中にホイップクリームやジャムがたくさん詰まった、まあるい形? それとも細い棒状のものがくるくるとツイストされた細長い形?

いやいや、ほとんどの人が「ドーナツ」と聞いて思い浮かべるのは、真ん中に穴が空いたリングの形だろう。iPhoneでも「ドーナツ」と打つとあのリングの形が出てくるのだ。

では、ドーナツの穴が一体なんのためにあるのかご存知だろうか? 「そのドーナツの穴、なんで空いてるか知ってる? 」…なんとも披露する機会の多そうなトリビアである。

今回の雑学記事では、このドーナツに穴が空いている理由をご紹介しよう!

【食べ物雑学】ドーナツに穴がある理由は?

ぷよぷよくん
ドーナツって穴が空いてるけど、アレもったいないっていつも思うんだ…あの穴が埋まっていたら、その分もっと食べ応えが出るのに…
ガリガリさん
あの形でも十分食べ応えあるだろ…あれは『アメリカの少年の思いつき』によって作られた穴なんだぜ。

【雑学解説】ドーナツの穴は美味しさの秘訣!

ドーナツの穴は美味しさの秘訣についてのトリビア

ドーナツに穴が空いている理由は、諸説ある。しかし、その中でも最も有力とされている説は、むかーしむかし「母親の作った生焼けドーナツを美味しくしようとして、息子が改良を加えた! 」という説である。

さかのぼること19世紀半ば、当時アメリカに住んでいたハンソン・グレゴリーという息子が、母親の作ったドーナツが生焼けだったため、なんとか火の通りを良くしようとして、穴を空けてみることを考えたとされている。

このハンソン・グレゴリーは、リング型ドーナツの発明者として、アメリカ合衆国メイン州のロックポートというところに、今でも記念碑が建っている。母親の作ったドーナツに軽い気持ちで改良を加えたものが、後々世界中に広まって、記念碑まで立っちゃうってすごい…。

ぷよぷよくん
リング型ドーナツの神じゃないか…!

皆も母親の料理にいろいろ文句をいって残したりする前に、改良を加えて美味しくすれば、記念碑が建つのも夢じゃない! …かもしれない。

ちなみにハンソン・グレゴリーは、船乗りでもあったらしい。そのため、ドーナツを舵輪に刺して気軽にいつでも食べられるように、穴を空けたのではないか?  ともいわれている。

ガリガリさん
まぁどっちにしても、グレゴリー氏が『ドーナツの父』であることは間違いないよな。

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【追加雑学①】ドーナツの名前の由来とは?

ドーナツの名前の由来についてのトリビア

ドーナツの真ん中に穴が空いている理由は、これで解明できた。しかし「ドーナツ」という名前の理由はどーなってるのか? 

というわけで、ドーナツの名前の由来をご紹介しよう。

ドーナツ=アメリカのものというイメージはないだろうか? しかしドーナツの原型は、もともとオランダのものらしい。ドーナツはオランダからアメリカに、アメリカから日本へと伝わったものなのだ。

小麦粉と卵、砂糖を合わせて作った生地を酵母で発酵させ、ラードで揚げたボール状の小麦菓子を、オランダ人は「Olykoek(オリークック)」と呼んでいたそうだ。

ぷよぷよくん
ラードで揚げたお菓子…うーん…ヘビー級においしそうだねぇ…えへへ…
ガリガリさん
ヘビー級に胃にきそうだな…

今でこそ、ドーナツは100円セールとかでも食べることができる、リーズナブルなスイーツの1つ。しかし当時、この「オリークック」の材料となる砂糖やラードはとても貴重なものだったので、非常に高級なものとして扱われていたらしい!

そのため、クリスマスなどの特別な日にのみ各家庭で作られ、お互いに贈り合っていたようだ。で、このオリークックは、まだ真ん中に穴は空いていなかったので、中央にクルミが乗せるのがお決まりだったそうだ。

クルミ=木の実=ナッツ…これがドーナツの「ナツ」の部分である。ちなみに、「ドー」とは生地のこと。

つまり、「生地」という意味を表す「Dough(ドウ)」に、「クルミ(木の実)」という意味の「Nut(ナッツ)」が足されて、「ドウナッツ」になったということだ。

日本では「ドーナツ化現象」とか学校で教えられるせいか、なんとなくドーナツ=「真ん中に穴の空いた形のもの」というイメージが強い気がする。しかし、実は「ドーナツ」は「ドー」+「ナツ」だったのだ!

ぷよぷよくん
『ドー』と『ナッツ』…意外に単純な名前の付け方だったんだねぇ…
「ドーナツ」の呼び方いろいろ

「ドーナツ」の呼び方いろいろについてのトリビア

ちなみに、一概に「ドーナツ」といってしまいがちだが、ドーナツの中にも生地や中身によって、いろいろ呼び方に違いがあるらしい。

たとえば、水分の多い生地を油の中に輪の形に絞り出し、その形のまま揚げたもの「クルーラー」という。また、先ほど例に挙げたジャムやクリームが中に入ったドーナツ「ジェリードーナツ」というらしい。

生地の膨らませ方によっても呼び方が分けられている。ベーキングパウダーで膨らませたケーキのような生地のものは、「ケーキドーナツ」。イーストで発酵させ膨らませたパン生地のドーナツ「イーストドーナツ」

ぷよぷよくん
沖縄には『サーターアンダーギー』とかあるよね?ケーキドーナツの一種かなぁ?アレ小さいからどんどん口のなかに入っちゃうんだ…へへへ…

…こんなにいろいろ、ドーナツに呼び方が分かれているなんて初耳である。どちらにしてもドーナツの「ナツ」が「木ノ実」のナッツだなんてトリビア、すぐ誰かに教えたい!

うん、明日の差し入れは穴の空いたドーナツにしよう。

【追加雑学②】ミスタードーナツの名前の由来とは?

ミスタードーナツの名前の由来についてのトリビア

最後に、皆の愛するミスタードーナツ」の名前の由来をご紹介しよう! 今では「ミスド」の呼び方で慣れ親しまれているが、「ミスタードーナツ」の「ミスター」って何?  ドーナツって実は男の子なの?! なんて考えたことはないだろうか?

実はこの「ミスタードーナツ」、創業者のハリー・ウィノカーさんのあだ名だったらしいのだ!

ハリーさんがよく行っていた銀行で、ハリーさんがドーナツ屋さんだということが分かると、「Mr.ドーナツ!」と銀行員から呼ばれるようになったそうだ。

ガリガリさん
オレは『Mr.ドーナツ』なんて呼ばれたらキレるけど、ウィノカー氏はけっこう気に入ってたんだな。店名に使ったくらいだし。

よく口にするお店の名前が創業者のニックネームだったということがわかったら、なんだか勝手に親近感が湧いてしまったのだが、皆さんはどうだろうか?

ドーナツの雑学まとめ

今回はドーナツの穴がなぜ空いているのかについて紹介した。

世界中でおやつとして愛されているドーナツの形が、母親の生焼けドーナツに嫌気がさした1人の息子が作り上げたもの…と考えると、感慨深い。

ところでふと思ったのだが…ハンバーグの生焼けも、穴を開けることでなんとかならないのだろうか?

もし何十年か経って、ハンバーグに穴が空きだしたら、ぜひこの雑学記事を思い出してほしい。そしてそのときには、日本のどこかに筆者の記念碑が建っていることを期待する。

ぷよぷよくん
ハンバーグに穴をあけて、その間に卵を割り入れて目玉焼き作ったらどうかなぁ?…ボクの記念碑が建つかも!
ガリガリさん
建たねぇよ…

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