眠いときにしてしまう行動といえば、ぱっと思い浮かぶのが目をこすることだ。赤ん坊が目をこすっていると「おやすみタイムかな」と思うし、飲み会の翌日は上司のおじさんたちもしきりに目をこすっている。
眠いときに目をこすってしまうのは間違いないが、どうして眠いときに目をこするのだろう。今回は、このメカニズムについての雑学を調べてみた。ぜひこのまま読み進めていただきたい。
【人体雑学】眠いときに目をこする理由とは?
【雑学解説】目をこするのは眠気を覚ますため
わたしたちの体は、基本的には脳からの命令で動いている。脳が「ペットボトルのフタを開けろ」と命令するから、手がペットボトルを掴み、指を使いペットボトルのフタを回すのだ。
しかし、これは起きているときだけの現象。眠ってしまうと脳の活動も低下するので、身体の各部位に命令を出すことはできないようだ。
いったい、眠るときに脳から命令が出ないことと、目をこすることはなんの関係があるのだろう。実は目をこすることで、脳は涙の分泌を促し、眠らないよう仕向けているのだ。
脳は、起きているあいだは目が乾燥しないよう、絶えず涙を分泌させる命令を出している。だが、眠くなるとこの命令を出せなくなり、涙腺の活動が低下し涙の量が減ってしまうという仕組みになっている。
そのため、目が乾燥しないよう目をこすることで涙の分泌を促しているのだ。目をこする行為が涙を出すスイッチの役目を果たしているわけだ。
目が乾燥すると眠ってしまうということになるが、この事実も知らなかった。たしかに寝ているあいだは目はつむっているから乾燥状態でも問題はなさそうだ…。
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ということなので、どうしても眠ってはいけない状況で耐えがたい眠気に襲われたときは、目をこすれば応急処置になるかもしれない。
しかし、そう何度も目をこすっていると衛生的な観点からはよろしくないので、やりすぎはひかえよう。
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【追加雑学】1日中眠いときってどうすればいいの?
眠いときといえば、たまに1日中眠くて仕事のやる気もでない日があるが、ああいうときは何をすればシャキッとするのだろう? 調べてみたが、1日中眠い日の原因には「サーガディアンリズム」というのが大きく関係しているらしい。
サーガディアンリズムとは、体温やホルモンのバランスなどを24時間周期で無意識のうちの調整しているバイオリズムのようなものだ。
このリズムが崩れてしまうと、ホルモンのバランスなども崩れ、1日中眠いという事態が発生してしまうらしい。
サーガディアンリズムが崩れてしまう原因には、不規則な生活習慣がある。寝る前にスマホを見ていたりすると、寝つきが悪くなり、睡眠時間が遅れ規則正しい生活が失われてしまう。
では、サーガディアンリズムを整えるためにはどうしたら良いか? これは日光がかかせないらしい。「朝起きてすぐ日光を浴びる」習慣をつけると、眠気の原因物質メラトニンの分泌を止めることができるのだ。
1日中眠くてお困りの方は、朝起きてすぐベランダに出て日光を浴びてみよう。おそらく、何日かすれば昼間眠いという現象が治まるはずだ。「朝は忙しくて日光を浴びる時間なんてないよ」という方はカーテンを開けっぱなしで寝るのもいいかもしれない。
寝室に入ってくる朝日の光で、自然と目を覚ますことができる。
雑学まとめ
今回の雑学はいかがだっただろうか。眠いときに目をこする理由は、涙の分泌を促し寝ないようにするため。起きているときは、脳からの命令で涙が絶えず分泌されているが、眠くなると脳からの命令が止まり目が乾燥してしまう。
このまま眠りに落ちないように目をこすることで、涙腺を刺激し涙を分泌させているというわけだ。脳の活動が落ちた分、目をこするという行為で涙の分泌をサポートしているのだ。
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