スキンケアアイテムとしてオイルを使っている人もいるだろう。オリーブオイルやアルガンオイル、グレープシードオイルなどは食用オイルも化粧品用オイルもある。
同じ原料からできているオイルでも、化粧品として売られているオイルは高いが、食用のオイルは安くてたくさん入っている。食べても大丈夫なのだから、肌に塗ってもよいのでは…。
コストパフォーマンスを考えるとそんな思いもよぎるかもしれないが、ちょっと待つのだ! 今回の雑学では、食用オイルを体に塗るデメリットを教えよう。
【人体雑学】食用オイルを肌に塗ってはいけない理由
【雑学解説】食用オイルと化粧品用オイルの違い
食用のオイルは「風味・栄養」を重視して作られているため加工の過程が少なく、中には未精製のものもある。分子量が大きく栄養素となる不純物(原料の果肉や種のかけら)も多く残っているのだ。
一方、化粧用のオイルは肌への「安全性」を重視しているため、不純物を徹底的に取り除き、肌に浸透しやすいように分子量も小さく、刺激が少なくなるように作られている。
そのため、食用に作られたオイルを体に塗ってしまうと、本来体の栄養となる不純物が原因で肌トラブルになることもあるのだ。もちろん、食用のオイルを口から摂取した場合には消化の過程で胃酸や肝臓で解毒されるので、不純物が混ざっていても問題ないのである。
化粧用オイルは肌に刺激となる不純物を排除し、精製の度合いを高めているため、食用オイルより値段が高い。しかし、安全性は保障されているため、安心してスキンケアに使えることを考えれば、安くてもトラブルが起きるかもしれない食用を肌には使用しないほうが賢明だと思われる。
また、食用オイルはベタベタしやすい・肌に浸透しにくい・酸化が早いため、肌に残るとシミや色素沈着の原因になるといったデメリットもある。
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【追加雑学】食品と化粧品のオーガニックについて
ちなみに、「オーガニック」と聞くとなんだか体に良さそうと思う人も多いのではないだろうか。オーガニックとは、「有機の」という意味で、農作物では3年以上化学合成の農薬や肥料を使用していない土壌で作られたものを指すのだ。
また、その農作物を飼料にして育てられた畜産物やそこから加工された食品も「オーガニック食品」と呼ばれることもある。
農薬を使っていないから安心して食べられる・環境にも優しいなど食べる分には良い面があるのだが、実は化粧品に関していうとオーガニック化粧品であろうとなかろうと成分には影響がないようだ。
どういうことかというと、化粧品は安全性が大事なので、肌に使用できる状態まで十分に精製していくと原料がオーガニックかどうかは関係なくなるそう。オーガニックだから肌に良いというわけではないようだ。
何事も雰囲気で「良さそう」と思わずに、中身をきちんと理解してみると目から鱗な事実に気づかされる。
雑学まとめ
食用オイルについての雑学をご紹介した。食用オイルは化粧用オイルより安く手に入る点は魅力だが、体に塗ると肌荒れやシミなどの原因になる可能性がある。美容のためには、きちんと精製されている化粧用オイルを使用することがおすすめだ。
デメリットを理解したうえで自己責任で使用するのは止めないが…。
食用オイルは口から取り入れて、美味しく食べて美肌を目指そう!
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