先日、テレビで衝撃的な映像を見てビックリ仰天した。なんと、米・サーモン・わさびなど、驚きの味のジェラートが紹介されていたのである! ジェラートといえば、あのローマの休日でオードリーヘップバーンが食べていた、イタリアのアイスクリーム。なぜ、どうしてそうなった!?
よくよく調べてみると、実はアイスクリームとジェラートは似ているようで違うものらしい。最近では冒頭のように、ジェラートをスイーツ以外の食材として扱うこともあるようだ。では、ジェラートとは、いったい何なのだろうか…。今回の雑学では、そんな不思議なジェラートについて紹介していくぞ!
【食べ物雑学】アイスクリームとはまったく違う!イタリアンジェラートとは?
【雑学解説】本場のイタリアンジェラートは想像以上に奥深かった
イタリアンジェラートは、中国で乳を凍らせたものを、イタリアにマルコポーロが持ち帰って伝えたといわれている。
伝統的な製法の特徴は、季節のフルーツの果肉・果汁をふんだんに使うこと。また、牛乳・砂糖・各種天然食材(ハーブなど)を使って攪拌(かくはん)して作られているため、ジェラートは基本的には甘い。
アイスクリームとの大きな違いは、卵黄を使わないこと・乳化剤や香料などの添加物は一切使わないこと。アイスクリームの方が含まれている空気の量と乳脂肪分が多く、口当たりが軽い。ジェラートは濃厚でどっしりとしているが、乳脂肪分は5%前後と低いのだ。
イタリアの食文化や気候に合わせて作られたジェラートは、日本人になじみのあるフルーツ系だけでなく、ハーブやコーヒーなど複雑で奥深いフレーバーがたくさんある。
イタリアでのジェラートはあくまで「ジェラート」。アイスクリームとはまったく別物として扱われているし、翻訳する過程でも同じものとはしないそうだ。
【追加雑学①】おいしいジェラートの見分け方
日本にもジェラートのお店がたくさん出店しているが、イタリア人のジェラート愛は日本人の想像をはるかに超えている。そんなイタリアでジェラートを食べるなら、はずせないポイントがあるそうだ。
こだわりが恐ろしいのだが、イートインの場合、プラスチックや紙の容器は「ありえない」とか…! ジェラートをすくうヘラも、盛り付ける器も金属製であることがおいしいジェラートの条件だという。
日本でよく見るように三角形にうずたかく盛り付けると、あっという間にジェラートが溶けていく…これが正しいジェラートで、溶けにくいものは乳化剤や余計な油脂が入っている可能性が高いらしい。
新鮮な旬の果物のフレーバーがあるお店が最高で、ジェラートの色が自然で地味なのもポイントだそうだ。たとえば、レモン味が黄色いのはジェラートとしてはNG(人工着色)…! 正しいレモン味は黄色ではなく白、ピスタチオ味は緑色ではなく茶色がかった黄緑色だそうだ。
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【追加雑学2】イタリア人がおすすめするジェラートのフレーバー
ここで、おすすめのジェラートフレーバーをご紹介しよう! 日本でもよく食べられるものから、イタリアでしか見かけないものまでさまざまあるぞ。
- フルーツ系: 日本での定番といえばこちら。季節の旬のものが一番だが、イタリアならではのアマレナ(さくらんぼ)・リモーネ(レモン)などがおすすめ。
- ナッツ系: 日本ではあまり見かけないコッコ(ココナッツ)・ピスタッキオ(ピスタチオ)。そして、イタリア大定番のノッチョラ(ヘーゼルナッツ)。
- その他: カフェ(コーヒー)・ティラミス・ヨーグルトなどのフレーバー。また、リクイリッツァというハーブ味もあるが、日本では甘草やリコリスという名前で知られている。味は独特の甘苦い風味である。
イタリア人のジェラート愛を見よ! ローマからのジェラート動画!
ジェラートについていろいろ調べていくなかで、本場のジェラート店に突撃する動画を発見! ローマの街並みも堪能できるのでぜひ見ていってもらいたい…!
こんなおいしそうな動画を見たら、イタリアまでジェラートを食べに行きたくなってしまった…。そのまえに、恋人を作るのが先決だろうか…。
雑学まとめ
ジェラートについての雑学、いかがだっただろうか。最近では砂糖を控え、イタリア料理の前菜としてジェラートを出すのが流行らしい。その一例が「米・サーモン・わさびの寿司ジェラート」なのだ。
ツナと玉ねぎ・トマトとタバスコ・チーズ・コショウ…なんてフレーバーもある。奥深い本場のイタリアンジェラート、一度は食べてみたいものだ。