子供が嫌いな野菜といえば「ピーマン」。子育てをするお母さんが、子供のピーマン嫌いを克服させるために奮闘する光景は、世の中ではよく見られるものだろう。
そもそも子供がピーマンを嫌う理由はなぜなんだ? 根本的な原因から探って対策を立てた方が早いかもしれない…。そう考えた筆者は、子供がピーマンを嫌いな理由について調べてみることにしたぞ!
子育て中のママさん必見の雑学をご紹介!
【食べ物雑学】子供がピーマンを嫌いな理由
【雑学解説】子供の味覚が原因だった!
子供は目の前にある食べ物が有毒物であるのか判断することが難しく、味覚で判断する他ないのだ! そのため、子供の舌には味蕾(みらい)という苦い・辛い・酸っぱいといった、味の刺激を感知するセンサーが多く存在する。
この味蕾の働きによって、ピーマンの苦味を強く感じ取ってしまい、有毒物だと判断してピーマンを嫌うのだ。
ちなみに味蕾は大人になるにつれて減少し、30~40代では子供の3分の1まで減少する。したがって、大人になったらピーマンが食べれるようになったという現象が起こるのだ!
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【追加雑学①】ピーマンの苦味を抑える方法3つ
ピーマンの苦味は、仕方のないものだと諦めていないだろうか…。以下3つの方法で、ピーマンの苦味を抑えることも可能なのだ!
- 選び方
- 切り方
- 油通し
具体的な方法については、以下で解説していくとしよう。
ピーマンの選び方
ピーマンを選ぶときは五角形ではなく、六角形のピーマンを選ぶといいようだ。
ヘタの数が多いほど、たくさんの栄養を吸収している。そのため六角形のピーマンを選ぶと、栄養を多く含んでおり、糖度も高く苦味成分も少ないのだ!
また、ピーマンの鮮度が落ちてしまうと、苦味が増してしまう。ハリとツヤのある鮮度の高いピーマンを選ぶのもポイントである。
ピーマンの切り方
ピーマン特有の青臭さや苦味の成分は、縦向きに並ぶ細胞に含まれている。そのため、ピーマンを横向きに切ってしまうと、繊維が壊れて細胞が傷ついてしまう。結果、苦味や青臭さが強くなってしまうのである。
また、ピーマンには「ピラジン」という苦味を感じさせる成分が含まれている。ピラジンは、種やワタに多く含まれているため、しっかりと取り除く下処理が重要なのだ!
ふむふむ…。ピーマンを切るときは、種とワタを取り除き、縦に切ればいいのだな。
ピーマンを油通しする
ピーマンの苦味成分の1つである「クエルシトリン」は性質上、油に溶けやすい。そのため、ピーマンを油通しすれば、苦味を抑えることができるのだ! また、ピーマンを油通しすることで水分や栄養を閉じ込められるため、美味しさも増加する。
ということは、ピーマンを油通しすれば苦味を抑えられ、美味しさも増すことに。なんて、一石二鳥なんだ! この情報をもっと早くに知っていればな…。
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【追加雑学②】苦味成分を抑えたピーマンがある!?
ピーマンの苦味を抑える方法を実践しても、子供がピーマンを嫌うとお困りの方…。最終手段は、子供が苦手な苦味成分と青臭さを抑えた「こどもピーマン」を買うことだ!
こどもピーマンとは、タイキ苗種株式会社とお茶の水女子大学が共同開発したピーマンである。品種改良により苦味成分と青臭さを抑えているため、こどもピーマンなら食べれるという子供も多い。
また、こどもピーマンは一般的なピーマンよりも、カロテンやビタミンCが豊富という魅力も兼ね備えている。
普通のピーマンを買うよりも、こどもピーマンを買う方が、健康のためにはよいのではないかと筆者は気づいてしまった! 今後は、面倒な下処理をしなくていい、こどもピーマンを買うことにしよう。
雑学まとめ
今回の雑学では、子供がピーマンを嫌う理由についてご紹介した。子供がピーマンを嫌うのは、味蕾の多さからして仕方のないことかもしれない…。
だが、ピーマンの苦味成分は抑えることもできるし、苦味成分を抑えたこどもピーマンだって売っているのだ! 子供の健康を守るためにも、ピーマンが克服できるよう努力してみるのもよいのではないだろうか…。