日本で「核シェルター」というと映画の中の世界のように感じるかもしれないが、世界規模でみると、核シェルターはそれほど特別なものでないのを知っているだろうか?
え? ウソでしょ? と思った君。ウソではない。実際に核シェルターはスイスでは普及率100%なのだ。ではなぜ、スイスでの核シェルター普及率はそんなに高いのか?
今回はスイスの核シェルター事情についての雑学を説明していくぞ。日本の核シェルター普及率と比べながら読み進めてほしい。
【世界雑学】スイスの核シェルター普及率は100%
ところで聞いてよ!スイスって核シェルターの普及率が100%らしいのよ!!ちなみにアンタが大好きな日本の普及率は0.02%らしいわよ。
【雑学解説】スイスの核シェルター普及率が高いのは、義務だったから
スイスの核シェルター普及率が高い理由…それは、キューバ危機をきっかけに核シェルターの普及が国内で義務付けられたからなのだ。
キューバ危機の翌年1963年、法律で各家庭に核シェルターの設置が義務付けられ、瞬く間に核シェルターの普及率がグンと上がった。その後、2012年に法改正され必ずしも家庭内にシェルターを設置しなくてもよくなったがそれでも、日本の0.02%という普及率と比べると驚くほど高い。
ここで疑問に思う人もいるはずだ。
そう、核シェルターは高い。日本で買うとなると数百万はするといわれている。では、スイスはどうかというと、通常の核シェルター建設費は日本円でおよそ80万というのだ。なぜこれほどまでに金額に差があるのか。その答えは、認識の違いによる。
通常、我々日本人が核シェルターと聞いてイメージするのは、次の動画のようなものが大半だろう。
これぞ核シェルター! と思う人も多いだろう。しかし、実際にスイスの一般家庭に設置されている多くの核シェルターは「エアコン型シェルター」と呼ばれるもの。そう、核シェルターは1種類ではないのだ。
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【追加雑学】スイスの核シェルターには実は種類が複数ある
上の項目でも説明したが、実は核シェルターと一言でいっても複数種類がある。気になるその種類をさっそくみていこうではないか。
①簡易型のエアコン型シェルター
簡易型の核シェルターで、マンションの一室に設置できスイスではこのタイプの核シェルターが多く普及している。この核シェルターを設置するだけで、外の空気が細菌・放射線物質・毒ガスといった危険物質に汚染されていても、核シェルターの特殊フィルターがろ過・遮断してくれるという優れモノだ。
他の核シェルターよりも値段が手ごろで、簡単に設置できるため安全のためにまずは購入、と考える人も多い。トイレがないので、簡易トイレを別途購入する必要がある。
②個人設置も可能なカプセル型シェルター
室内用と屋外用があるので、敷地に余裕があるのであれば個人で設置も可能な核シェルターである。ミサイルの爆風や放射能汚染はもちろん、竜巻や台風といった自然災害からも身を守ることが可能。
最大4人程度の収容人数で、エアコン型と同じくトイレは設置されていない。普段使用しないときは、核シェルターをシアタールームとしても使えるので、部屋が1つ増えた気分を味わえるというメリットもある。
③トイレ設備があるコンクリートボックス型
核シェルターの大きさが4.5畳~23畳と選べるので、自宅の敷地の大きさに合わせて選べるのが◎。トイレも常設されているため、ある程度の期間は滞在できる。
日頃は防音ルーム・カラオケルームといった娯楽施設としても使える。
④理想的ともいえる地下埋設型シェルター
これぞ核シェルター! というくらい安全面ばっちりなタイプである。地下5メートルほどの場所に設置すれば、万が一近距離で核爆弾の被害があっても影響なく長期間過ごすことができる、まさに究極ともいえる核シェルターなのだ。
ただし、かなり規模が大きく値段も高いため個人で設置するのは難しい問題もある。
⑤大人数収容できる大型公共シェルター
公共施設の地下・小中学校に設置するための、大型の核シェルター。自宅に核シェルターが設置できなくてもこの核シェルターがあれば、アラートが鳴って数分以内の場所にあれば逃げ込むことができる。
雑学まとめ
スイスの核シェルターについての雑学をご紹介した。スイスの核シェルター100%の普及率に比べて、日本は1%にも満たないわずか0.02%…。
近年の北朝鮮ミサイルの脅威を考えたら、日本もスイスの危機管理能力を国全体で見習わなければ、自分たちの身を守れないような気がするのは私だけだろうか。
急にスイスのような普及率を目指すのは無理だとしても、せめて公共施設に核シェルターを設置していくといった政府の取り組みを今後期待していきたい。