水中の動物

地球最速の生物!産卵期のはまぐりは時速400キロ以上で移動する

産卵期のはまぐりは時速400キロ以上で移動するという雑学

地球上で最速の生物は? と問われたらあなたは何を思い浮かべるだろう。チーター? たしかに彼は陸上では一番速い生物である。しかしたかだか100キロ程度で最速を名乗れるほど、地球は甘くない。

そう、地球上で最速の生物は、水中に潜むアイツ。網焼きに酒蒸し、味噌汁の具にもぴったりのアイツだ!

【動物雑学】産卵期のはまぐりは時速400キロ以上で移動する

はまぐりはリニアモーターカーのように磁力を使って移動し、最高速度は時速440キロにも及ぶ。

【雑学解説】体内に集めた砂鉄で磁力をコントロール!はまぐりが世界最速を実現

水中…いや、地球上で最速の生物は実ははまぐりである。その最高速度は時速440キロにも上るといわれ、地上最速のチーターや、水中で特に速いカジキマグロの時速100キロも遠く及ばない。移動に際しては通称「はまぐり波」と呼ばれる大波が巻き起こるとまでいうぞ!

しかしはまぐりのどこにそんなパワーが潜んでいるんだ…? 貝類は水を噴出して移動する者が多いが、それにしたって時速400キロオーバーを発揮できるほどの水を、あの小さな体から噴出できるとは思えない…。

それはそうだ、はまぐりが時速400キロで移動するときは、水を噴出するわけでも、走って移動するわけでもない。磁力を利用して移動するのだ!

磁力って…まさかリニアモーターカーじゃないんだし…と思わされるが、そのまさかで、はまぐりは天然のリニアモーターカーである。

吸い込んだ海水のなかから、そこに含まれる砂鉄だけを振るいにかけて体内に貯め込むと、その磁力と地球の磁場を利用して移動するのだ! つまり磁石のように反発する力や引き合う力を利用して、推進力に変えているのである。

実は貝類には同じような移動手段を取る者がほかにもいるというが、はまぐりはそれらとは比べ物にならないぐらい、砂鉄の磁力と磁場を利用するのが得意なのだという。

近年は中国などで時速1,000キロを超えるリニアモーターカーの開発も進められているというし、磁力を利用するのが地球上でもっとも速く移動できる手段というのはたしかである。

それにしてもはまぐりがそんな速度で移動していたら、怪我人ならぬ怪我魚がたくさん出そうだぞ…。交通事故は起きないのか?

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世界最速の目撃例はほとんどない

めちゃくちゃ速く移動できるはまぐりだが、実はこの記録はギネスには認定されていない。なぜ? チーターやハヤブサはそれぞれ陸と空の最速として認定されているのに!

理由は決して「はまぐりのくせに生意気」なんて意地悪なものではない。実ははまぐりがその速度で移動しているシーンは目撃例があまりないのだ。

そもそもはまぐりが高速で移動するのは産卵のときだけ。しかも産卵は一晩で終わり、その時期も不明確…つまり見ようと思って見られるものではない。これがほんとのスピード出産ってヤツだ。

ちなみに普段は以下の動画のように足を使ってえっちらおっちらと歩いている。うん! こっちのほうがいくらかはまぐりらしい。

水中では体から出した長い粘液の糸を波にゆだねて、ターザンのように移動することもあるというぞ! はまぐりは実に多才である。地球最速の名はやはりだてじゃない。

【追加トリビア】「ぐれる」の語源ははまぐり

年ごろになって非行に走ることを「ぐれる」といったりするが、その語源ははまぐりだという。

そりゃあ時速400キロなんて出していたらスピード違反だし、暴走族呼ばわりされても仕方ない…って、違うぞ!

なんでもはまぐりの貝殻は、もともと対になっているものでないと、決してぴったり閉じることはないという。

そこから「食い違っている」を表す「ぐりはま」という言葉ができ、「親の望む姿と食い違っている」という意味でぐれるという言葉が生まれたのである。

ちなみに江戸時代にはすでにあった言葉だという。なんとなく「ナウい」みたいな新語かと思っていたのだが。それにしても貝殻の形がすべて違っているとは…はまぐりも「みんな違ってみんないい」ということか…。

トリビアまとめ

地球上で最速の生物・はまぐりは、産卵期になると時速400キロオーバーで海中を駆け抜ける、チーターもカジキマグロもお手上げのスピード狂だった。

それにしても磁力を使って移動するとは、最新の科学にも迫る技術である。自然界で生きる動物たちは、人間の想像が及ばない力をまだまだ秘めていそうだ。

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