筆者は。1年ほどイタリアで暮らしている。
日本と全く違う環境や文化ゆえに苦労することも多いが、けっこう楽しく生きている。
しかし、海外で暮らす際には、言語力の低さがトラブルの原因になることは少なくない。大きなトラブルにはならずとも、その国の言語をよく知らないがために、現地の人間とのあいだに妙な勘違いが生まれてしまうこともある。
今回の雑学では、イタリアで使うとイタリア人に笑われてしまう可能性の高い言葉を紹介したいと思う。
【面白い雑学】イタリアで使うとヤバい日本語とは?
【雑学解説】「せーの」の掛け声はイタリアでは笑われるかも
「せーの!」
これは、我々日本人が複数で同時に何かをするときに発する掛け声である。重いものをもち上げる、同じセリフをタイミングを合わせていうときなどによく使われるものだ。
しかし、イタリアでこの言葉を使うことはおすすめしない。なぜならば、イタリア語で「せーの」は「おっぱい」を意味するからだ。
本当にそうなのか、通っている語学学校の教師・ロレンツォに尋ねてみた。毎朝「チャオベッラ(やぁ美しい人)!」と挨拶してくれる、40歳半ばの陽気な独身イタリア男だ。
筆者「ねぇねぇロレンツォ、『せーの』ってイタリア語では『おっぱい』っていう意味なの?」
ロレンツォ「そうそう(笑)でも、『おっぱい』っていうか『胸』かな?病院とかでも使える言葉。」
筆者「あ、そうなんだ。じゃあ『おっぱい』はイタリア語でなんていうの?」
ロレンツォ「tette(てって)。」
正確にいうと、イタリア語で「seno」は「胸」を指し、カジュアルに「おっぱい」といいたいときには「tette」というといいようだ! 「てって」って響き、ちょっとかわいくないか?!
実は、イタリア人的にはちょっと恥ずかしい響きをもつ日本語はほかにもあるので、ついでに紹介しておきたい。
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【追加雑学】意外とあるイタリアで使うと恥ずかしい日本語
日本人が納得するときに使う「そっか~」。
これもイタリア人的にはちょっと…という言葉なのである。イタリア語の「succhia」は「すっきゃ」と発音するのだが、日本人の「そっか~」の発音がこの言葉に聞こえるのだそうだ。
これは、語学学校で日本人クラスメイトから聞いた話だ。授業中に「そっか~」を連発する日本人の学生がいた。ある日、イタリア人教師が彼に「イタリアではその言葉、あんまり使わない方がいいよ…意味はちょっと教えづらいんだけど。」といってきたので、気になってその意味を調べたそうだ。
「succhia」の意味は「吸え」。命令形で、「吸え」。情熱の国イタリアで吸えっつったらねぇ…大人な読者は察することができるはず。
もうひとつ。読者の中で加賀さんがいれば、気を付けてほしい。
イタリア語の「caga」は「かが」と発音するのだが、意味は「う○こする」である。
さらにプラスアルファ。これに「かつお」という名前がつけば、最強だ。
日本語の「かつお」が、イタリアでは男性の下半身のアレを意味するのはわりと有名だが、「かがかつお」になると、イタリアでは「お前、超ウザいんだけど!!」という意味になってしまうのだ。
これは、日本に住んだことがあるイタリア人の友人・マルコが爆笑しながら教えてくれた。
自分で言いながら、かなりツボに入っていたようだった。もしこれを読んでくれている方の中で「かがかつお」さんがいれば、筆者がマルコの代わりに土下座する。笑ってごめんなさい!
「イタリアで使うとヤバい日本語」の雑学まとめ
今回の雑学はいかがだっただろうか。イタリアでは「せーの」は胸のことを意味するので、あまり多用すると変態扱いされるだろう。
また、日本人が使いがちな相づち「そっか~」は、特に男性はイタリア人女性の前で使うべきではない。やはり変態扱いされる。
「加賀」という名字の人も、イタリアでは笑われてしまうことを覚悟しておいた方がいいかもしれない。それで名前が「かつお」だったりすると爆笑されてしまうかもしれないが、気を悪くしないでほしい!
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