同じ作者が作った作品は、時に何らかのつながりをもつことがある。それは、日本を代表するアニメ制作会社・スタジオジブリの作品にもいえることだ。
実は、ジブリ作品には一見すると関係のないように思えるが、何らかのつながりをもっている作品がある。
今回は、知っているようで知らない、ジブリ作品のつながりについての雑学を紹介しよう。
【サブカル雑学】「もののけ姫」のコダマが進化すると「となりのトトロ」のトトロになる
【雑学解説】「もののけ姫」ラストのコダマが…
コダマといえば、「もののけ姫」に登場するマスコット的なキャラクターだ。トトロというと、「となりのトトロ」に出てきて、大きくてモフモフとした体が特徴的なキャラクターである。
コダマとトトロ、どう見てもつながりが感じられないし、そもそも見た目が大きく違う。しかし、コダマは長い年月を経て、トトロへと進化しているのだ。
実は、この驚きの設定は宮崎監督も認めている。「もののけ姫はこうして生まれた」という本にて、宮崎監督のインタビューが載っている。その中で、宮崎監督はこんなことを語っていた。
俺、気に病んでることが一つあるんですよ。トトロは何千年も生きているというのに、トトロが出てないじゃない、この森に。本当はトトロが一杯いるんじゃないかって(笑)。気に病んでるんです。実は。
(中略)
チビで一匹でいいから、コダマがノコノコ歩いてるやつ、最後に入れてくれって。それがトトロに変化したって(笑)。耳が生えてたっていうの、どうですかね。そうすると首尾一貫するんだけど。
「もののけ姫はこうして生まれた」より
「もののけ姫」のラストに、1匹だけコダマが登場する。これは、「破壊された森がこの後長い年月を経て回復していく」ということを表しているシーンだ。しかし、同時にコダマとトトロをつなげるシーンにもなっている。
耳を疑う裏設定だが、「もののけ姫」は室町時代。「となりのトトロ」は昭和のころを舞台としている。「となりのトトロ」は「もののけ姫」から400年ぐらいあとの話だ。
そして、大トトロは3,000歳(1,300歳という説も)、中トトロは679歳、小トトロは109歳という年齢設定となっている。1番大きなあのトトロだと苦しいかもしれないが、白い小トトロになっていると考えると、うなずける話にはなる。
雑学まとめ
ジブリ作品の驚きの雑学を紹介した。コダマとトトロ…見た目が大きく違うので、何らかのつながりをもっているようには見えない。しかし、実はコダマは長い年月を経てトトロへと進化していくのだ! 宮崎監督もそう話しているのだから、間違いない。
表には出てこない裏設定に過ぎないが、この雑学を知ると、ジブリ作品の世界にもつながりがあることを実感できるのではないだろうか。
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