こんにゃくといえば、おでんや煮物のイメージという人も多いだろう。しかし家で料理すると、どうしても味が染みていないという状況になりがちだ。お店で売っているおでんのこんにゃくはあんなにおいしいのに…。
実は、こんにゃくがおいしくならないのには、理由がしっかりあったのだ。
そんなこんにゃく雑学を紹介するので、読んだらさっそくこんにゃくを使った料理を作ってみよう!
【食べ物雑学】こんにゃくを包丁で切ってはいけない理由とは?
【雑学解説】味が落ちる原因は、包丁による酸化と味のしみ込みにくさ
こんにゃくを包丁で切ると味が落ちる原因は2つある。1つは包丁の鉄による酸化と、もう1つは味が染み込みにくいというものだ。
料理をする人なら知っているかもしれないが、「金気(かなけ)を嫌う」といって、包丁の鉄によって切り口が酸化してしまう食材がある。有名どころはレタスだが、実はこんにゃくも金気を嫌う食材なのだ。
酸化すると当然風味や味は落ちるので、こんにゃくを包丁で切る場合は、鉄ではなくセラミックなどの包丁がおすすめだ。
そしてもう1つの原因、味が染み込みにくいというもの。そもそも味が染み込みにくいこんにゃくを包丁で切ると、当然切り口はきれいなツルツル。ますます味は染み込みにくくなるだろう。包丁で切ると見た目はきれいだが、味はなかなか染み込まないのだ。
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【追加雑学】こんにゃくをおいしく食べる方法
味の染み込みにくい代表選手のようなこんにゃくだが、それでもおいしい煮物やおでんもある。この違いは一体何なのか。
それは、「ほんの少しの手間を掛けたかどうか」にあるのだ。愛情を込めて手間を掛ければ、そのぶんこんにゃくは応えてくれる。
忘れちゃいけない「隠し包丁」【動画】
こんにゃくをおいしく調理するために忘れちゃいけないのが「隠し包丁」だ。
隠し包丁とは、こんにゃくの表面にたくさんの切れ目を入れること。こうすることで、無数の溝から味が染み込みやすくなる。
同じ方向のみ何本も入れたり、縦・横両方向に入れて網目状にしたり。切込みの深さは2ミリほど。包丁でこんにゃくの表面を軽く滑らせる程度で十分だ。
ここで、隠し包丁の入れ方の動画を紹介しよう。包丁の動かし方の参考にしてほしい。
ピントが少々ずれているのが気になるが…。隠し包丁をサクサク入れるには…ズバリ「慣れ」だ。最初はゆっくりでも、慣れてくれば手早くできるようになるので、おいしいこんにゃく料理のためにも頑張ってみよう。
こんにゃくの臭みを取る「下ごしらえ」
こんにゃくの袋を開けた瞬間、独特の臭みを感じたことがある人もいるんじゃないだろうか。また、こんにゃくにはエグみもあり、下ごしらえをしないと、ニオイだけじゃなくエグみもそのまま残ってしまう。
下ごしらえのやり方は簡単だ。隠し包丁を入れたこんにゃくを、沸騰したお湯の中に入れて3~5分ほど茹で、茹で上がったらキッチンペーパーなどで水気を切る。そしてフライパンで両面焼くだけ。
こんにゃくは煮崩れしない食材だが、それでも実は、煮込むと表面がだれてしまうらしい。これを防ぐために焼くというわけだ。
焼くのが面倒くさい人は、せめて下茹でだけはしっかりしよう。こんにゃくのニオイは結構臭いぞ。
下ごしらえができたら、あとは時間をかけてゆっくり煮込んでいこう。
手でちぎるのもおすすめ
隠し包丁を入れたこんにゃくを、手でちぎって使うのも簡単でおすすめだ。包丁で切るよりも表面積が増えること、そして断面がギザギザになったりデコボコになったりすることで、味が染み込みやすくなるのだ。
こんにゃくの雑学まとめ
味を落とさないためのこんにゃく雑学をご紹介した。こんにゃくはカロリーがほとんどないため、ダイエット中の人にもおすすめで、おかずにもおつまみにもなる便利な食材だ。
鉄以外の包丁を使うこと、隠し包丁や下ごしらえをしっかりすること。どれも特に難しい手順ではないので、味の染みたおいしいこんにゃくが食べたいと思ったら、ぜひ愛情込めて、一手間掛けてみてほしい。
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