「クレヨンしんちゃん」といえば、今となっては大人から子供まで親しまれているファミリー向けギャグ漫画だ。しかし、最初のころは大人向けの漫画として執筆されていたので、過激なネタなども多く、単行本に収録されない話もあった。
その単行本未収録の話には、なんと「クレヨンしんちゃん」の第1話があるのだ! 今では1巻第1話は、しんのすけにおつかいを頼む話なのだが、真の1話ではしんのすけの意外な設定が発表されている。
もしかしたらファンでも知らないかもしれない、「クレヨンしんちゃん」にまつわる雑学を紹介しよう。
【サブカル雑学】「クレヨンしんちゃん」の野原しんのすけには転入生という設定があった
【雑学解説】下ネタと転入生設定でカットされた幻の1話
単行本未収録となってしまった真の1話の冒頭には、ひまわり組の担任であるよしなが先生が「今日からこのひまわり組に、新しいお友達が入りました」と言うところから始まっている。
そして、紹介されるのがしんのすけというわけだ。そう、しんのすけは最初は転入生として設定されていたのだ!
具体的にどこから転入したのかは明記されていないのだが、一人称が「オラ」というところや、時折「○○だべ」などといった喋り方をすることから、ファンの間では「東北からではないか?」「秋田からの可能性もある」と推測されている。
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【追加雑学】なぜ1話が未収録になってしまったのか?
ちなみに、なぜこの1話が未収録となったのかというと、内容がまずかったことが有力視されている。「クレヨンしんちゃん」といえば、下ネタが有名だ。初期のころは大人向け漫画であったこともあり、下ネタ具合も過激なものとなっている。
1話でいうと、
- 恥ずかしがったしんのすけが、よしなが先生のスカートに潜り込む
- よしなが先生にカナヅチで殴られる
- 粘土細工で下ネタ作品を作る
少々ぼかしてはいるが、「これは未収録になっても仕方ない」と笑える内容だ。見る人によっては「これでよくゴールデンでアニメ化しようと思ったな」と思えるかもしれない。
それくらい「クレヨンしんちゃん」の初期は、今と比べて大人向けの過激なネタがあったのだ。単行本に収録されている分でも、子供には見せにくい下ネタが掲載されている。
ゴールデンには向かないネタだが、深夜アニメ枠なら、もしかしたら幻の1話アニメ化もあったかもしれない…。
下ネタの他にも、「主人公が転入生設定だったから」という理由で未収録になったという説もある。ただ、主人公が転入してくる展開は、漫画やアニメではよくある展開だ。個人的には、転入生設定よりも、下ネタの過激さがまずかったのだと思っている。
雑学まとめ
今回の雑学はいかがだっただろうか。「単行本に未収録になる」という話がある作品は、それなりにあるだろう。しかし、「クレヨンしんちゃん」は真の1話から未収録になっているのだから驚きだ。「クレヨンしんちゃん」は、まさに破天荒な作品と言えるだろう。
ちなみに、単行本1巻が発売されたのは、「クレヨンしんちゃん」のアニメの放送とほぼ同時期。「アニメは子供も見るから、もしかしたら単行本も手に取るかもしれない…」そういった配慮から、真の1話はカットされてしまったのかもしれない。
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