地域

JR北海道の心意気ッ!1人の女子高生のための駅"旧白滝駅"【動画あり】

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。

かつて、たった一人の利用者のために存続していた駅があったという雑学

バスや地下鉄などさまざまな交通機関があるなかでも、特に鉄道はファンが多いことで有名だ。鉄道を見るために遠方まで足を運んだり、各地の駅を巡ったりするなど、楽しみ方も人それぞれである。

満員電車に乗っていると、自分一人のために運行してほしいと思うこともあるだろう。駅のホームの時点で人が多いと、列車に乗る前から疲れてしまうものだ。

さて、満員電車に悩む人には信じがたい話だが、一人の利用者のために存続していた駅があるという。なぜたった一人のために駅があったのか。その理由には心温まる感動的なエピソードが隠されていた…! 今回はこのステキなエピソードについての雑学をご紹介していこう。

【生活雑学】かつて、たった一人の利用者のために存続していた駅があった

たった一人の利用者のために存続していた駅があったという雑学

孫ちゃん
なんかね、高校生の女の子が通学に使ってるからってことで、その子の卒業まで廃止が延期になった駅があるんだって。

おばあちゃん
あぁ、なんか聞いたことあるよ。北海道だったかねぇ。

【雑学解説】旧白滝駅は一人の女子高生の卒業とともに廃止された

北海道の紋別郡遠軽町には、かつて「旧白滝駅(きゅうしらたきえき)」という駅があった。旧白滝駅はJR北海道の運営する石北本線の駅なのだが、石北本線は利用者の減少やコストの問題で維持が難しい路線となっている。

路線そのものが存続の危機にあるため、旧白滝駅も廃止が検討された。旧白滝駅は1日の利用者の平均が10人以下という、利用者の少ない駅だったのだ。

平均で10人以下とは…あまりにも少ない。廃止は避けられないのでは…? しかし廃止の前に利用者を詳しく調べると、定期的に利用している人物が一人いた。

その人物は地元の女子高生で、通学のために旧白滝駅から列車に乗っていたのである。駅が廃止されると、この女子高生は通学に困ってしまうのではないか。

そう考えたJR北海道は、たった一人だが通学のために毎日列車に乗る人がいるのならと、駅の廃止を思いとどまったのである。JR北海道の心意気がかっこよすぎる…!

しかし一人のために存続した旧白滝駅も、廃止そのものは避けられなかった。2016年3月の女子高生の高校卒業とともに、旧白滝駅も役目を終え廃止されたのだ。

孫ちゃん
感動しちゃう。たった一人のために…、その子が卒業するのを待って…って。
おばあちゃん
利用者のことをちゃんと調べてくれて、駅の職員さんも温かい心を持った人たちでよかったねぇ。

こちらは中国メディアが取材した動画。感動してまうやろ…!

孫ちゃん
毎日使ってて、しかも卒業まで待ってくれた駅が廃止になっちゃうのって、ほんとさみしいだろうね。
おばあちゃん
そうだね。お父さんも毎日送ってて大変だったろうねぇ。

【追加雑学①】旧白滝駅は「白滝シリーズ」として人気の駅だった

旧白滝駅は感動的なエピソードもあるが、名前のインパクトも大きい。おでんや肉じゃがに入れるしらたきを思い出してしまう。

ちょっとしたトリビアだが、旧白滝という駅名は駅のあった地名に由来している。遠軽町旧白滝にあった駅なのだ。食べ物が由来ではないのか…。

しかし、名前に「旧」とつくのが気になる。旧白滝があるなら、新白滝もあるのだろうか? 調べた結果、「白滝シリーズ」という複数の駅が存在していたことがわかった。その白滝シリーズがこの5駅だ!

  • 奥白滝駅(2001年に奥白滝信号場に変更)
  • 上白滝駅(2016年に廃止)
  • 白滝駅
  • 旧白滝駅(2016年に廃止)
  • 下白滝駅(2016年に下白滝信号場に変更)

信号場というのは、乗客の乗り降りは行われないが、電車の行き違いなどに使う施設である。奥白滝駅は信号場への変更が早かったため、近年では奥白滝駅を除いた4駅で白滝シリーズと呼ばれていたようだ。それにしても白滝が多すぎる。

おばあちゃん
白滝駅だけは、まだ乗客のいる駅として残ってるんだねぇ。
孫ちゃん
さっきの女子高生の使ってた旧白滝駅のとなりだったね。駅の案内板に書いてあった。

白滝が多い理由は、この地にある白滝という滝から名前をとった「白滝村」がかつて存在していたからだった。現在、白滝村は市町村合併により遠軽町の一部となっている。

スポンサーリンク

【追加雑学②】旧白滝駅のような「秘境駅」は日本各地にある

「秘境駅」は日本各地にあるという雑学旧白滝駅は周囲に家も少なく、畑や自然に囲まれた場所にあった。そのため利用者が少なく廃駅となったのだが、日本には同じような環境にありながら存続している駅も多数存在するのだ。

人家の少ない山奥や、駅まで続く道路がないような場所にある駅は「秘境駅」と呼ばれている。代表的な秘境駅をいくつか紹介しよう。

  • 北海道:JR北海道室蘭本線「小幌駅」
  • 静岡県:大井川鉄道井川線「尾盛駅」
  • 長野県:JR東海飯田線「田本駅」
  • 徳島県:JR四国土讃線「坪尻駅」
  • 宮崎県:JR九州肥薩線「真幸駅」

静岡県の大井川鉄道は、SLが走る観光鉄道として有名であると同時に、秘境駅の多い鉄道路線としても有名だ。観光で行く機会のある人は、秘境駅にも行ってみてはいかがだろう。

秘境駅の雰囲気を楽しめる動画を発見!

秘境駅に興味はあっても、列車の本数も少なく人里離れた場所にあるため、行くのを諦める人も多いかと思う。実際に行けない人は、秘境駅を楽しめる動画をおすすめしたい。日本一の秘境駅とも評されている、「小幌駅」の動画がこちらだ!

小幌駅は北海道虻田郡豊浦町にある。自然に囲まれ、駅までの道がないため車でたどりつけないという環境…。秘境駅の中でも特に行くのが難しい駅として鉄道ファンに知られている。

動画で見られる特徴的な2つのトンネルは、辺りが暗くなってくると少し怖さも感じてしまう。もしも、たった一人でこの駅に降り立つことになったらと考えると恐ろしい。

孫ちゃん
うわ~!ほんとになんにもない!
おばあちゃん
トンネルとトンネルの間にある駅なんだね。日が落ちて暗くなると怖さが倍増するねぇ…。

秘境駅は小幌駅のように待合室がなかったり、あっても扉のない簡易的な建物ということも珍しくないようだ。行こうか悩んでいる人は、動画などで事前に情報をチェックし、装備を整えて挑戦してほしい。

雑学まとめ

たった一人の利用者のために存続していた駅があったという雑学まとめ今回は、かつてたった一人の利用者のために存続していた駅があったという雑学と、駅にまつわるトリビアを紹介した。

乗客を大事にする、JR北海道の心遣いに感動するエピソードだった。旧白滝駅は廃駅になるまでのあいだ、利用した人々の思い出の場所となったのだろう。

おばあちゃん
田舎の方はどんどん人がいなくなってるみたいだし、こうやって廃止になる駅がこれからも増えてしまうんだろうねぇ。

休日にはいつもと違う列車に乗って、遠出をしてみるのもいいかもしれない。ただし、秘境駅は次の列車が数時間ない可能性もあるので、下車する前に忘れずに時刻表を調べよう!

孫ちゃん
ほんと!次の電車の時間は絶対確認しとかないと!

おすすめ記事

浜松町駅のホームにはおしゃれな小便小僧がいる、という雑学
浜松町駅にはオシャレな小便小僧がいる。毎月着替える。

続きを見る

いま読まれている記事

  • この記事を書いた人

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。