スーパーで買い物をしていると、「レモン◯個分!!」という謳い文句をしばしば目にする。
どうも、ビタミンCが売りの商品はレモン基準で数えるのが鉄板らしい。
レモンってビタミン豊富なイメージがあるし、レモン◯個分って言われるとなんだかすごく健康的な気がする…! 酸っぱいレモンをそのまま食べるのは大変だからお得な気もするし。
でも、実際「レモン◯個分」のビタミンCってどのくらいなんだろう。今回の雑学記事では、この疑問に迫っていく!
【食べ物雑学】レモンのビタミンCってどのくらいの量?
【雑学解説】レモン1個はレモン5個分のビタミンC!?
レモン1個のビタミンCはレモン5個分…。混乱する読者も多いことだろう。
この謎を解くには「なにをレモン1個とするか」にヒントがある。
まず、先にも書いた通り、「レモン◯個分のビタミンC!」という謳い文句のレモン1個には20mgのビタミンCが含まれている。これは農林水産省も認めている数字である。
この20mgは、レモンの中の果汁に含まれているビタミンCの量を計ったものだ。ひとつのレモンを絞ってできた「レモンジュース」のビタミンCが20mgである。
しかし、レモンは果汁だけではない。皮など果汁以外の部分にもビタミンCは含まれている。
この「果汁以外」も含めたレモン全体のビタミンCはおよそ100mg。「果汁だけ」のビタミンCの5倍となるのだ。すなわちレモン1個で「レモン1個分のビタミンC(100mg)のレモン5個分(20mg×5)」になるというわけだ。
ちなみに1日に必要なビタミンCは100mg。まるごとレモンにかぶりつくなら1個で摂取できる量なのだ。
スポンサーリンク
【追加雑学①】レモンは本当にビタミンC豊富?
ビタミンCの商品をレモンで数えているように、なんとなくレモンってビタミンCがとても豊富な気がするという人は多いだろう。
実際他の果物と比べたらどうなのだろうか?
同じ100gあたりのビタミンCで比べると、レモンは100mg、イチゴは62mg。アセロラに至っては驚異の1700mgだ!
レモンがずばぬけてビタミンCが豊富というわけではないのだ。むしろアセロラがずば抜けている。
イチゴに関しても、同じ100gを摂取するのにレモンは1個丸かじりだが、イチゴは平均的なパックの3分の1で済む。効率から考えたらビタミンCを摂る手段としてレモンはあまり良いとはいえない。
完全な見かけ倒しだったレモン。「レモン◯個分!」は「アセロラ◯個分!」に変えてやってほしい。
おすすめ記事
-
レモンに含まれるビタミンCは多くない。どのくらいの量?
続きを見る
【追加雑学②】ビタミンCは無味で無色!
ところで「レモン◯個分!」をキャッチフレーズにしている商品って、どれも黄色くて酸っぱいイメージがある。このイメージに引っ張られ「ビタミンCって酸っぱくて黄色いんだ!」と思いがちであるが、実はこれは間違いである。
なんとビタミンCは無味で無色。どちらかというとビタミンB2が黄色いのだ。
現代の「黄色くて酸っぱい」というイメージはレモンから来ていると思われる。
レモンの雑学まとめ
今回はレモンのビタミンCについての雑学を紹介した。
レモン1個はレモン5個分…。なにかの呪文のような不可解な文章だが、事実レモン1個分はレモン5個分だった。
あんなにビタミンCの代表みたいな顔をしているレモンだが、他の果物と比べてビタミンCが多いわけでないこともバレてしまった…。
レモンがなんとなくビタミン豊富で健康に良さそうなイメージがあるのは、あの酸っぱい味のイメージゆえかもしれない。イメージのもつ力は恐ろしい…。
おすすめ記事
-
ほどほどがいいよね…ビタミンを摂りすぎると逆に健康に悪い。
続きを見る