「就活」…この言葉を耳にしただけで、暗い気分になる人も多いだろう。読者の皆さんも今現在、就活中だったり転職活動中だったりする人がいるかもしれない。
そんな人にとっては嫌なイメージがつきまとう就活だが、避けて通れないのが採用試験。グループワークや集団面接、筆記試験などが一般的だろう。筆者も学生の頃はそういった採用試験を対策するセミナーに足を運んでいた。
昨今の就活事情には詳しくないのだが、今も主流はそんな感じだろうとイメージしていた矢先のことである。
なんと、採用試験が「麻雀」の企業があるというのだ。たしかに古今東西、学生のあいだに熱中するものとして麻雀は不可欠。筆者も学生時代は徹マン(徹夜で麻雀の略)に明け暮れていた。採用試験でその実力を推し量る企業があってもおかしくはない…なんてことはない!
麻雀は運の要素が大きいゲーム。一発勝負でやっても単に運が良い人が勝っておしまいなんてことはザラだ。企業の採用試験には不向きに思える…。今回の雑学では、本当にそんなことがあるのか実際に調べてみた!
【生活雑学】採用試験が「麻雀」の企業がある
【雑学解説】麻雀の順位によって採用試験のいくつかが免除される
調べてみると、実際に採用試験で麻雀を取り入れた企業が複数存在した。てっきり、麻雀をするくらいなのだから雀荘を運営する企業や、麻雀用品を扱う企業なのかと思えばそうでもない。そのいくつかを紹介しよう。
まずは「カケハシ スカイソリューションズ」。この企業は新卒採用試験においていち早く麻雀を取り入れたとして注目されている。一体どのような事業を行っているのかというと、人材採用のコンサルティング。ま、麻雀となんの関係があるのだろう…。
次に「スターティア株式会社」。こちらはOA機器を中心にITサービスを手がけていて、東証一部上場という社会的評価が高い企業だ。概要だけ聞くと、こちらも麻雀とは無縁の企業に思える。
さて、これらの企業がどのように麻雀を採用試験に取り入れているかというと、会社の社員や麻雀プロを相手に入社希望者が麻雀を打つという単純なもの。ただし、勝てば即採用というわけではなく、順位によって一次面接が免除されたり、最終面接に呼ばれたりといった特典がある。
うーむ、一見、入社希望者からすると運試しのようにも思えるが、麻雀をすることで企業の面接官にとってもメリットがあるらしい。
あらためて解説するが、麻雀は運の要素が大きいゲームだ。そのルールについては複雑なので言及しないが、上級者が初心者にコテンパンにされることもある。とはいっても、上達するためには数学的な思考力が必要で、ゲーム内でも瞬時に数字を計算しなければいけない。
そのため、麻雀採用試験に集まる学生は、ロジカルな思考力をもっている人が多いと評価されているようだ。また、麻雀をしながら実際に学生と会話をすることで、その人となりがわかるというメリットもあるのだとか。
なるほど…。多様化が叫ばれている現代社会。優秀な人材を集めるためには、こういったユニークな採用試験が必要なのかもしれない。
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【追加雑学】世の中のユニークな採用試験を紹介
さて、ここにきて麻雀以外にも面白そうな採用試験がないか調べてみた。実際に過去に行われたユニークな採用試験がいくつか見つかったので紹介しよう。
まずは「株式会社ベジフルファーム」という農業や水産を手がける企業が2017年に開催した「元ヤン採用」。元ヤン…つまりは元ヤンキーを募集ということである。どうやって証明するのだろう…。
ただ、元ヤンは体力に自信がある(筆者の勝手なイメージ)ので、力仕事が多い職場ではもってこいの採用方法かもしれない。
次に面白いのが「株式会社東京一番フーズ」という企業の「フグ顔採用」。「フグ」とはそう、魚のフグである。
我こそはフグに似ているぞ! という人を募集するとはなかなかユニークだ。募集要項を見てみると、社長さんもフグ顔なのだとか。
うーむ、意外にも、かなりぶっ飛んだ(ホメ言葉)採用試験を実施している会社が世の中にあることがわかった。日本は少子高齢化で人手不足が深刻化しているし、こういったユニークな方法で人を集める企業がこの先も増えていきそうである。
「ユニークな採用試験」の雑学まとめ
今回の雑学では麻雀を含め、世の中のユニークな採用試験のあれこれを紹介した。もし、これから就職活動をするという人がいれば、ユニークな採用試験を実施している企業に的を絞るのも妙案かもしれない。
ちなみに筆者はユニークというほどでもないのだが、回転寿司店にアルバイト面接にいったら「シャリを100gぴったりの重さで握ってみろ」といわれ、一発でクリアしたことがある。シャリの握りに自信がある人はぜひ働いてみてほしい…。
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