筆者が昔、実家で当時の彼氏に幼いころのアルバムを見せていたとき、自分でも覚えていない衝撃的写真を発見した。
まだ赤ちゃんだった筆者を胸に抱いた父親が、母乳(父乳か?)を飲ませようと自らの乳首を娘の口に含ませようとしてる写真だ。父親の乳首を押し当てられた筆者は、顔を真っ赤にしてギャン泣き状態である。
幼少期から筆者に下ネタを仕込んできたいろいろとアレな父親なので、その写真は筆者的には大ウケだったのだが、恋人はドン引きもいいところだった。
このときのことを父親に尋ねてみると、「男でも母乳が出るかと思ってやってみた、何回か試したけど無理だった」とのこと。結局、筆者の父親は母乳を出すことができなかったが、世の中には母乳を出すことができる男性も存在しているのだという。
今回はそんな、男性と母乳にまつわる雑学を取り上げてみよう!
【人体雑学】男性でも母乳が出ることがある
【雑学解説】男性の母乳にはホルモンの分泌が関係している
母乳というのは、乳腺と呼ばれる胸の中にある部位で作られる。この乳腺は、男女とも備わっているので、女性しか母乳が出ないというわけではない。
しかし、母乳というのは、乳腺さえあれば勝手に出るというものではない。母乳を出すにはあるホルモンが必要なのだ。このホルモンは「プロラクチン」と呼ばれ、脳の中にある下垂体前葉という部位から分泌されるものである。
ところが、この下垂体前葉に腫瘍ができてしまうと、プロラクチンが過剰に分泌されてしまう「高プロラクチン血症」を発症させてしまうことがある。必要以上にこのホルモンが生産されてしまうと、男性でも母乳が出てしまうことがあるのだ。
高プロラクチン血症になってしまうと、性欲・性機能の低下なども引き起こすことがある。もしも、突然男性の胸から白い液体が出てきた場合、病院に行くことをおすすめする。
また、このプロラクチンが過剰生産されてしまうのは、腫瘍だけが原因ではない。一部の抗うつ剤や抗精神病薬、ストレスなどでも引き起こることがある。
そして、この高プロラクチン血症は男性のみ発症する病気ではない。女性が発症すると、妊娠していなくとも母乳が出ることはもちろん、生理不順や無月経症、さらには不妊の原因になることもあるので、やはり注意が必要である。
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【追加雑学】授乳は性的興奮を催す
ところで、授乳という行為は、母親に性的興奮を与えることがあるのだという。
乳首に刺激を与えられたとき、性的快感を得る女性は少なくはないのであろうか? ちなみに筆者にとっては、耳に続くウィークポイントだ。強くつねられると…なおよろしい。
実は、赤ちゃんが母親の乳首から直接母乳を吸うときに与えられる刺激は、性的なそれと似ているのだという。この反応は、赤ちゃん自体とは関係がない自然な感覚なので、もしもこれに罪悪感を覚えてしまう新米ママさんは、悩まないでほしい。全くもって異常なことではないのだ。
この性的興奮に嫌悪感を抱いてしまうことが原因で、母乳育児を辞めてしまうというケースもあるのだが、思いとどまってほしい。赤ちゃんにとって母乳とは、成長に必要なものがつまっている大事な食事である。
もちろん、人の皮膚感覚には個人差があるので、すべての女性が授乳によって興奮するわけでもない。これを読んだ男性諸君にも、「授乳=性的興奮」という妙な思い違いをしてほしくない。赤ちゃんに母乳を与えることは、新たな生命を育てる偉大な行為なのだ!
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雑学まとめ
今回は母乳にまつわる雑学をご紹介した。
プロラクチンというホルモンが異常生産された場合、男性でも母乳が出ることがある。筆者の父親ならば喜びかねないが、脳の下垂体前葉に腫瘍ができている場合もあるので、病院で診察をしてもらおう。
また、授乳という行為が母親に性的な興奮を与えることがある。しかし、これは生理的現象なので、嫌悪感を抱かず受け入れてほしい。