「みかんをおいしくしたいならモミモミ〜♪モミモミ〜♪」
思い出す。歌っている男性歌手の笑顔を。若い子はもしかしたら知らないかもしれないが、一昔前はこんなCMがあったようななかったような。みかんだったような唐揚げだったような。
みかんを揉んで食べると甘くなるのはご存じだろうか? この雑学自体は知っている方が多いかもしれない。ただ、根拠を述べよと言われたときあなたは答えられるであろうか?
根拠を理解しながら揉むのと、ただ感覚的に揉むのとでは脳みその活動量に圧倒的に差が出るはずだ。感覚的に揉んでいるグループに差をつけるためにも、今回の雑学ではこの根拠について学んでいこう!
【食べ物雑学】「みかんを揉むと甘くなる」には理由があった!
【雑学解説】みかんを揉むと甘みではなく酸味が変化する
実はみかんを揉むことで変化しているのは「甘み」ではなく「酸味」なのだ! 予想外…。
正確には酸味が減少することで甘みが際立っているとお伝えすればいいだろうか。そのため甘くなると言って間違いはないだろう。
みかんを揉むことでクエン酸が減る!
揉むことで甘くなる原理をお伝えする。重要なのは「クエン酸」という酸味成分だ!
流れはこうだ。
・みかんを揉む
↓
・みかんの細胞に傷がつく
↓
・その傷を修復するために酸味成分のクエン酸を消費する
↓
・酸味が減って甘みが際立つ!
つまり傷をつけさえすればよく、揉む以外にも転がしたり軽く投げたりするのも有効だ。
そう、我々はみかんさんを傷つけることで甘みを得て、自己の欲求を満たしているのだ。
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【追加雑学】みかんは揉むタイミングが大事
「みかんを揉むと甘くなる雑学はよ〜くわかった。そしたら後はじゃんじゃん揉んでいこう!」
その決意ちょっと待ってほしい。
揉むことで傷が入ったみかんは腐るのも早くなる。ひとつが腐るとまわりのみかんもどんどん腐る。みかんの方程式だ。
「食べる直前で揉む!」これが鉄則。約束してくれよな!
みかん以外も揉むと甘くなる?
実はこの雑学、みかん以外にも有効なのだ! 例えば酸っぱいフルーツ代表のグレープフルーツもそう。早稲田大学の研究成果として発表されている。
「グレープフルーツも揉むと甘くなるのか!」の前に、世の中にはいろいろな研究材料があるんだなという点に私は驚いた。
ちなみに「みかんを揉んで食べると甘くなる」は、早稲田大学の研究的に言うと「柑橘類は物理的な衝撃を加えることによりph値が上がり熟成状態となる」だ。
さすがに長いので「みかんは揉めばph値が上がって熟成されるんだって〜!」くらいにしておこう。「こいつ、デキる…!」と思われるメリットも出てくるかもしれない。
みかんの雑学まとめ
今回はみかんを揉むとなぜ甘くなるのか、その理由についての雑学をご紹介した。
感覚ではなんとなくわかっていたが、科学的にきちんと理由が証明されていることには私自身も驚いた。揉むだけなら誰でもできる。甘いみかんを食べたければ直前に揉むことを忘れないようにしよう。
厳しい上司の頭も一回揉んでみよう。もしかしたら私に甘くなるかもしれない…。
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