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最古のマスコット。"ミシュランマン"の本名は?【ミシュランタイヤ】|世界雑学

ミシュランタイヤでお馴染み”ミシュランマン”の本名はビバンダムくんという雑学

突然だが、フランスのタイヤメーカー・ミシュランのマスコットキャラクターをご存じだろうか? 真っ白なずんぐりボディにかわいい目が特徴的な、あのキャラクターである。イラストを見れば「ああ、あれね」と思い出す方もいるはずだ。

このキャラクターの名前は「ミシュランマン」といい、ミシュランの公式日本語サイトをチェックすると、この名前が書かれていることが確認できる。アメリカなどの海外でも「ミシュランマン」と呼ばれているが、実は本国フランスの本名では、名前が違うという。

今回は、そんな「ミシュランマン」の歴史について解説していこう。ぶっちゃけ「ミシュランマン」の本名…かなりカッコいいぞ!

【世界雑学】ミシュランタイヤでお馴染み”ミシュランマン”の本名はビバンダムくん

「ビバンダムくん」は、「ミシュランマン」がデビューしたポスターの内容にちなんで付けられた名前である! そして実は彼、明治時代生まれの世界最古の企業マスコットでもあるのだ!

【雑学解説】ミシュランマンの名前の意味は「全てを飲み込む時」!

「ミシュランマン」こと「ビバンダムくん」、フランスではムッシュ・ビバンダムと呼ぶのだそうだ。めちゃくちゃ格調高そう! トレビアン!

そもそもビバンダム誕生の経緯であるが、話の始まりは1864年…なんと、日本はまだ明治時代のことである。ミシュラン社の創立者であるミシュラン兄弟は当時、脱着可能な自転車のタイヤを作って売上を伸ばしていた。

そんなあるとき、ミシュラン弟であるエドワールが、山のように積まれた自転車のタイヤを見ながら「これ、手足を付けたら人間になるんじゃね?」と兄のアンドレにジョークを言ったことが、ビバンダム誕生のきっかけとなる。

このときはただジョークで終わった話だったのだが、それから数年後にミシュラン兄弟は画家のオ・ギャロという人物と知り合い、彼がデザインした、とあるビール会社の広告のボツデザインを見せてもらう。

その広告には“Nunc est bibendum”(全てを飲み込む時)というキャッチコピーが…!

この「飲み込む」という表現が、障害物を飲み込まんとするパンクに強いミシュランタイヤのイメージにぴったりだと思いついたミシュラン兄弟。すぐさまオ・ギャロに「タイヤを積んだ手足のあるキャラクター」のイメージを伝え、デザインしてもらうことに!

実は、当時の一般的なタイヤは釘やガラスですぐにパンクしてしまうモノが多かったのだが、ミシュランのタイヤは釘もガラスもへっちゃら! というのがウリの製品だったのである。

こうして1898年に、ミシュランのマスコットキャラクターは“Nunc est bibendum”のキャッチコピーとともにポスターに登場し、輝かしいデビューを果たした。それから長年の時を経て、ビバンダムくんは120歳を超える、世界最古のマスコットキャラクターになったのだ!

とあるレーサーの一言で名前が決まった

しかし、この頃はまだ「ビバンダム」という名前はついていなかった。実は「ビバンダム」という名前は、ミシュラン兄弟が考えたものではないという。

ビバンダムという名前になった明確な由来ははっきりとはしていないが、一説ではティエリーというレーシングドライバーがアンドレを見かけたときに「おや、ビバンダムじゃないか」と呼んだのが始まりというのが濃厚だ。

もちろんアンドレがビバンダムというわけではない。おそらく、アンドレがミシュランの社員であったことから、ティエリーは例のビバンダムのポスターを思い出したのだろう。

つまり「あのポスターの会社の人だ」という意味で、アンドレに向かってそう呼んだものだと思われる。

ティエリーの一言で決まったのかどうか、以降はフランスでは「ビバンダム」や、愛称「ビブ」という名前で呼ばれていくこととなる。

しかし、このビバンダムくん…今でこそ可愛い顔をしているのだが、デビュー当初の見た目はなんとも凄い…どんな姿であったのか、それは次の追加トリビアで紹介していこう。

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【追加トリビア①】今でこそ可愛い見た目だが、初期のデザインはちょっと怖い…

ビバンダムくんがどんな見た目だったのか、以下の動画を観ながら解説していこうと思う。

動画が始まってすぐ、本の表紙を開いた左下に、緑色のポスターが貼られているのがわかるだろうか。実はこれが、世に初めて出たビバンダムのポスターなのだ!

見た目はたしかにタイヤを積み重ねた風貌だが、メガネまでかけている…というか、タイヤの中から手が出ているぞ! 誰か中に入ってるんじゃないか?! 正直、あまり可愛くない…。

ポスターには“Nunc est bibendum”(全てを飲み込む時)“C'est á dire:Á votre santé”(なぜなら、あなたの健康のために)“le pneu Michelin boit l'obstacle!”(ミシュランタイヤは障害物を飲み干します!)と、書かれている。

ビバンダムくんの手には釘やガラスの入った盃が。人間がお酒を飲むかのように、ミシュランのタイヤがパンクすることなく、障害物を吸収してしまいます! という内容を絵で表現しているのだ。

このインパクトの強いビバンダムくんの広告からしばらくは、眼鏡に葉巻までくわえるという、金持ちそうな風貌をしていた。ときにはタイヤがパンクして困っている人に自分の体のタイヤを分け与えるという、アンパンマンのような設定が付いていたこともあったそうだ!

動画の最初の方では、見てもらえばわかるように、少し不安になる見た目をしたビバンダムくんが続いている…。しかし、徐々にデザインが変わっていき、1970年代には我々が知っている見た目に変化したようである。

それにしても、ビバンダムくんに限った話ではないが、なぜ歴史の古いキャラクターは少し怖い風貌をしているのだろう…時代の風潮だったのかもしれないが、もっと可愛いキャラクターはいなかったのか? 謎である。

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【追加トリビア②】ビバンダムはタイヤなのに白いのはなぜか。

さて、よく考えてみよう。ビバンダムくんはタイヤを積み重ねたキャラクターである。タイヤならば、なぜ彼は白い体をしているのだろう?

これは、ビバンダムくんが誕生した1898年当時、黒いタイヤを作る技術が発見されておらず、白いタイヤが主流であったから、というのが答えだ。1900年初期までは、以下の動画の車のように、白いタイヤが使われていたそう。

この車は蒸気で走る車で、ガソリンの車よりもはるか昔のものなのだ。とてもきれいな白色のタイヤに、きっと目がいくことだろう。ビバンダムくんは、この白タイヤの集合体なのである。

それでは、黒いタイヤに変わったのはいったいなぜなのだろう。実はこの黒い色の正体は、カーボンブラックという炭の粉。このカーボンブラックをゴムに加えることで、車体の重さに耐えたり、日光から発せられる紫外線によるゴムの劣化を抑えることができ、タイヤが非常に頑丈になるという。

黒タイヤが誕生して100年以上経過した現在も、カーボンブラックを加えたタイヤに勝る強度の素材は発見されていない。そのため、現在もタイヤの色は黒1色のみなのだ。

ちなみに、黒タイヤが主流になったあとの短期間、ビバンダムくんも黒い体になった時期もあったのだが、キャラクターの見た目が悪かったのか、いつの間にか美しい白ボディに戻っていたという。

トリビアまとめ

ミシュランのマスコットキャラクター「ミシュランマン」の本名は「ビバンダム」。日本語に訳すると「全てを飲み込む時」…ラスボスのようなネーミングだった。

創業者のミシュラン兄弟が、積み重なったタイヤの前でジョークをこぼさなければ、ビバンダムは誕生していなかったかもしれない。

世界最古の企業マスコットキャラクターは、誕生して120年以上経った現在も様々な人に愛され続け、今日も可愛い目をこちらに向けて笑っている。

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