「町の喫茶店で朝ごはん」。近所に早朝からやっている喫茶店がなければかなわない贅沢だが、コーヒーにちょっとした卵料理やトーストがついている喫茶店の朝ごはんは、筆者の憧れだ。
初めて食べたのは京都に行ったときで、関西では喫茶店の朝ごはん文化を「モーニング」と呼ぶことを知った。特に名古屋ではモーニングがものすごい豪華らしいのだが、そのレベルが想像の斜め上をいく豪華さなのである…! 今回はそんな名古屋名物「モーニング」についての雑学を紹介しよう!
【食べ物雑学】名古屋名物「モーニング」って何のこと?
【雑学解説】コーヒー1杯で豪華な朝食が食べられる!
モーニング、もしくはモーニングサービスとは、喫茶店でコーヒーを注文するとサービスで朝食セットがついてくることを指す。主に早朝~昼までが多く、朝あわただしく家を出てきたサラリーマンの強い味方だ。
時間帯によるが、本当にコーヒー1杯の値段でいい喫茶店と、いくらか金額を上乗せして自分で好みのセットをオーダーできる喫茶店がある。
定番はトーストなどのパン・サラダ・卵料理だ。後述するが、喫茶店によってこのバリエーションは無限! 中には朝から食べきれないような、信じられないくらい豪華なセットも存在する。
モーニング文化の発祥の地には「愛知県一宮市」「愛知県豊橋市」「岐阜県羽島市」「広島県広島市」と諸説あるが、どこも共通して昭和30年代初め頃からできた文化。元祖がどの店舗だったかはお互い譲れないプライドがあるようだ…。
今では一般的に名古屋名物と称される場合が多いが、もちろん岐阜も広島も負けてはいない。この地域以外に住んでいても、全国チェーンの喫茶店がモーニングを取り入れていることがあるので(有名なのはコメダ珈琲)体験は可能だろう。
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【追加雑学①】愛知県一宮市はモーニングの公式サイトまで常設
愛知県一宮市は「モーニング発祥の地」というプライドをかけて、なんと市を挙げてモーニング文化を応援している。公式の常設サイトで喫茶店の検索ができるほか、年度ごとに喫茶店マップを更新。
毎年モーニングスタンプラリーを開催し、地元の高校生とのタイアップ事業や、なんとモーニング専門のゆるキャラまで登場! 喫茶店でモーニングを食べることで、地域の活性化や観光客のもてなしを図っているようだ。
登録店舗数は軽く100店舗を超えているし、サイトで入手可能なクーポン券まである。「一宮市モーニングプロジェクト」は2019年で10周年を迎えており、喫茶店文化が地元の人に大切に愛されている様子がわかる。
そしてこれが、一宮市のモーニング喫茶店検索ページだ。大充実の喫茶店数に圧倒される…!
【追加雑学②】定番以外のモーニング、こんなに種類がある
食いしん坊の筆者、各地方にはどんなモーニングがあるのか調べてみた。写真とメニューを見るだけでもヨダレが出そう…! モーニング目当てに地方観光に行きたいくらいである。
スタンダードはトーストなのだが、それも厚切りから薄切りまでさまざま。喫茶店の自家製・小倉トースト・ロールパン・クロワッサン・サンドイッチ…パンだけでも圧倒される。もちろんバターやジャムは欠かせない。
店によっては「それ、コーヒーに合うの?」といったメニューであることも。パスタはともかく、カレーやうどん、味噌汁・茶碗蒸し・寿司なんてもはや和食である。地元民は平然とこれらをコーヒーといただくようだ。
ゆで卵がメインの卵料理も、スクランブルエッグかオムレツか選べたり、定番のハムエッグをトーストにのせたりと楽しみ方は自由である。
何この山盛りの焼きそば…! 食べ放題モーニングの動画に圧倒される!
愛知県一宮市の喫茶店はやっぱりすごかった。唐揚げに焼きそば食べ放題? これもはや朝ごはんじゃない、立派なバイキングだ!
雑学まとめ
「モーニング」についての雑学、いかがだっただろうか。モーニング文化、知れば知るほど羨ましいものだった。休日は喫茶店のモーニングで家族そろってブランチを食べることができる。今でこそ全国チェーンで体験はできるものの、地元のオリジナリティにはさすがにかなわない…。
もし出張などでモーニング文化のある地方へ行く方は、事前に調べて早朝から突撃してみよう。前の日の晩御飯をひかえるのをお忘れなく!