リンゴが木から落ちるのを見て、万有引力の法則を発見したことで有名なアイザック・ニュートン。自然哲学者・物理学者・天文学者など、才能溢れた彼が愛してやまないもの。そう、猫である。
自分には理解することのできない、その道を極めた学者! というイメージから一転、かなり親しみやすくなったではないか。さらにキャットドアまで生み出したというのだから、猫への愛情はハンパじゃなかったようだ。
いかにしてキャットドアは作られたのか。改良された今とは違う、キャットドアの原型となったのはどういったものなのか。今回の雑学ではニュートンという人物像も含め、探ってみよう。
【歴史雑学】猫用のキャットドアを発明したのはニュートン
【雑学解説】キャットドアはニュートンの猫に対する愛の証
まず、キャットドアを発明するに至ったニュートンの猫愛をご紹介しよう。ニュートンが猫を飼っていた18世紀当時のイギリスでは、猫をペットとして飼う習慣はまだなかったようだ。
猫はネズミを追い払う動物として認識されていたものの、それ以上でもそれ以下でもなかった。そんな時代に、ペットとして猫に愛情を捧げるニュートンはさぞ奇妙に見えたことだろう。
ニュートンの有名な著書「自然哲学の数学的諸原理」を執筆中は、集中し過ぎて食事をすることも忘れ、冷めてしまった自分の食事を猫に与えるなど、現代と変わらない接し方や感覚を当時すでにもっていたようだ。
人間の食事を猫に与えるのはよくない、という指摘があればそれはごもっともだが、今はその問題はひとまず置いておくことにしよう。この当時に猫の健康管理をするなど考えられないため、大目に見ていただきたい。
さらにニュートンは、自室にこもって執筆やら研究をする傍ら、飼っていた猫2匹がドアを開けろと催促した際、いちいちドアを開けに行っていたという話もあるほど猫好きのようだ。そしてそれが、キャットドアを発明するに至った理由でもある。
作業中に手を止めたくない。猫が部屋に入ってきたとき、外からの光を室内に入れたくなかったニュートン。ドアに出入り口を取り付ければそれらの問題を解決することができ、さらに猫も自由に行動できる! ということでキャットドアが誕生した。
いまも変わらないニュートンのキャットドア
開発当時は、キャットドアではなく「キャットフラップ」と呼ばれていたそうだ。猫が通れる大きさにドアを切り取り、鉄の板がスイングするように磁石で留めるといった構造のモノである。
今のキャットドアはそこから改良されてはいるが、基本的にニュートンが開発した通りの構造をそのまま使用しているような印象を受ける。ということは、18世紀から、今の時代でも使用できる構造をニュートンは思いついていたということだ。
恐るべし! 天才の猫への愛! いや、天才が考えるとどういったものでも合理的なものに仕上がるのかもしれないが。猫好きとしては、そこはニュートンの猫愛で完成されたと思いたい。
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【追加雑学①】天才ニュートンにも解明できない猫の行動は魅力そのもの
ニュートンの飼い猫は2匹。大きい猫と小さい猫がいたようで、ニュートンは迷うことなく大きいドアと小さいドアを作ったという。
しかし、大きい猫も小さい猫も大きい方のドアを使ったことに対し、ニュートンは疑問を感じていたそうだ。「なぜ小さい猫は小さいドアを使わず大きいドアを使うのか。」といったところだろう。
天才ニュートンにも、気まぐれな猫の行動を解明することはできなかった。しかしそこがまた、愛猫のとっておきの魅力だったのではないだろうか。
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【追加雑学②】ニュートン以外にも!猫好きな偉人達
猫を愛してやまなかった偉人はニュートン以外にもたくさんいる。
第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンや夏目漱石も猫好きで有名である。トム・ソーヤの冒険の作者であるマーク・トウェインもそのひとりだ。
そしてあのレオナルド・ダ・ヴィンチまでもが、「猫は最高傑作である」という言葉を残すほど、猫に魅了された偉人たちは数多くいる。ちなみに私も猫好きだが、偉人ではない。
雑学まとめ
今回はニュートンと猫にまつわる雑学をご紹介した。現代のキャットドアは、18世紀に猫をこよなく愛したひとりの天才、アイザック・ニュートンが発明したものである。
改良されながらも現代にいたるまで、猫飼いにとって便利なアイテムとして使われ続けている。猫を愛する人がいる限り、キャットドアがなくなることはないだろう。
万有引力という世紀の大発見をした天才は、キャットドアという世紀の大発明までしてくれたのだ。勝手ながら猫好きを代表して、ニュートンに感謝を捧げるとしよう。
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