「ゲゲゲの鬼太郎」のぬりかべといえば、寡黙で壁のように大きな体をした頼もしい仲間だ。巨大な自身の体を使った攻撃の他にも、相手の攻撃から鬼太郎たちを守る盾にもなってくれる。
そんなぬりかべだが、実は家族がいるのを知っているだろうか? 私も初めて見た時は驚いた。今回は、ぬりかべの家族にまつわる雑学を紹介しよう。
【サブカル雑学】「ゲゲゲの鬼太郎」のぬりかべには妻と子供がいる
【雑学解説】結構子だくさんな一家の大黒柱
ぬりかべの家族が登場するのは、2007年6月24日に放送された「ゲゲゲの鬼太郎」5期13話「奮闘! ぬりかべ用心棒」である。
この話でぬりかべは、大ムカデという妖怪と戦い、鬼太郎たちもろとも絶体絶命のピンチに陥ってしまう。そのピンチに駆けつけたのが、ぬりかべの家族だった!
妻のぬりかべ女房は、ぬりかべより少し小さめでピンク色の体をしている。また、なんとぬりかべには子供もいて、その数は12体!
子供たちに助けられたぬりかべは、家族総出で大ムカデを退治することに成功した…という話だ。
ちなみに、子供たちはみんな同じ見た目や色をしており、大人になると性別によって色が変わるのだそう。
ぬりかべ家族が初めて登場した時は、とても驚いたものだ。あまり家族的な妖怪の話を聞かないためか、「妖怪は1人で生きている」と思い込んでいたのだが、「ぬりかべにも家族がいるんだ!」と子供ながら嬉しかったものだ。
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【追加雑学】同一?違う妖怪?近年発見されたぬりかべのもう1つの姿
ぬりかべつながりの追加雑学を紹介しよう。ぬりかべの見た目といえば、多くの人が「ゲゲゲの鬼太郎」のぬりかべのように、大きな壁のような体に手足が生えた姿を思い浮かべるだろう。
しかし、1802年に作られた妖怪絵巻「化物(ばけもの)づくし絵巻」という絵巻に、私たちのもつイメージとは違うぬりかべの姿が描かれていた。
その姿は三つの目をもった大きな犬、もしくは獅子のような姿をしたもの。
絵巻にはその妖怪に名前が書かれてなかったので、それがどんな妖怪なのか長年不明だったが、2007年に事態は動いた。
アメリカのブリガムヤング大学の図書館のコレクションの1つに「化物之繪(ばけもののえ)」という書物があり、そこにあの三つ目の妖怪が描かれていたのだ。さらにその絵には「ぬりかべ」という名前が!
このことから、「化物づくし絵巻」に描かれていた謎の三つ目の妖怪は、「ぬりかべ」であることが判明したのだ。
ただ、妖怪研究家のあいだでは、「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくるようなぬりかべと、三つ目のぬりかべが同一のものかどうかは不明と評している。
というのも、「同じ名前でも全く異なる妖怪である」という可能性もあるのだ。
たまたま名前が同じだっただけなのか、それとも「ゲゲゲの鬼太郎」のようなぬりかべと同じ性質をもっていたのか…。現段階では不明のままだが、全く違う見た目なのに同じ名前なのはおもしろいと思う。
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雑学まとめ
「ゲゲゲの鬼太郎」のぬりかべには、なんと家族がいた! しかも12体の子だくさん! という衝撃の雑学を紹介した。
昔から「ゲゲゲの鬼太郎」を知っているファンからすれば、まさかぬりかべに家族がいるとは思わなかったかもしれないだろう。
ぬりかべとその家族関連の話では、5期87話「巨人! ゴーレムの涙」も切ない友情物語でなかなかのおすすめだ。機会があったらぜひ見てみよう。
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