健康

"血が濃い"ってどんな状態?多血症とどういう関係がある?

雑学カンパニー編集部

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「濃い血」とは赤血球量が多いということに関する雑学

体内を流れている血。

あまりにも当たり前すぎて、ケガをしたときくらいしか意識しない存在である。しかし、世の中には「血が濃い」状態の人がいるらしい。

今回は、身近なのにあまり詳しく知らない、「血」についての雑学をご紹介するよ!

【人体雑学】「血が濃い」とはどういう状態のこと?

科学者くん
「血が濃い」という状態があまりイメージできないんですが…
ダヴィンチさん
「血が濃い」というのは赤血球が多い状態のことで、「血が濃い」の人たちの中には、10万人に2人くらいしかかからない「真性多血症」の人もいるんだ。

【雑学解説】「血が濃い」とは赤血球が多い(ヘモグロビン値が高い)こと

「血が濃い」とは赤血球が多い(ヘモグロビン値が高い)ことという雑学

「血が濃い」状態は、赤血球が多い(ヘモグロビン値が高い)ことだ。

検診で必ず調べるので(学生なら貧血検査のときに調べる)、「血が濃い」・「血が薄い」と言われたことのある人もいるはずだ。

「血が濃いよ、タバコ減らしてね」とか「ヘモグロビン値が高いから再検査してね」なんていわれたことがある人もいるかもしれない。

血が濃い原因のほとんどは、検査前日に水分をあまり取らなかったため、採血時に脱水状態になっていることだ。

また、普段から生活習慣が乱れていてストレスが多かったり、タバコを吸っていたりすることが要因で、「病気ではないが赤血球が少し多い」という状態になることが多い。

ダヴィンチさん
こういう場合はあまり心配いらないのだが…

しかし「血が濃い」の人たちの中には、早めに治療を開始したほうがいい人もいるので、ヘモグロビン値が18を超えている人や、何か思い当たることがある人は、ぜひこの先も読んでほしい。

【追加雑学①】「血が濃い」=多血症?

貧血の反対に「多血症」という病気があるが、「血が濃い」=多血症ではない。

多血症と診断されるには、いろいろな検査をしなければならないからだ。ただ単に赤血球が多い場合は「多血症疑い」といわれることが多いだろう。

多血症には大きく分けて2種類ある。

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相対的性多血症とは?

「血が濃い」=多血症ではないという雑学

多血症疑いのほとんどの人が、この相対的性多血症といわれている。相対的性多血症は「見かけの多血症」「ストレス多血症」に分けられる。

見かけの多血症

見かけの多血症は、いわゆる脱水によって血が濃くなってしまって、見かけ上赤血球が多くなっている状態。

下痢や嘔吐、高熱で水分が減っているときなどに「見かけの多血症」となる。水分を取れば正常に戻るので、あまり心配はないといわれている。

科学者くん
名前からして大丈夫そうですもんね…
ストレス多血症

ストレス多血症は、脱水がなく、赤ら顔で肥満・高血圧・喫煙・飲酒量が多い中年男性、いわゆるメタボさんに多い。

症状は頭痛・めまい・のぼせ・倦怠感・動悸などが現れる人もいる。ドキッとしたひとは今晩楽しみのお酒、一口でいいから減らそう!

真性多血症とは?

真性多血症は、人口10万人あたり2人ほど発症するといわれている骨髄増殖性の病気だ。簡単にいうと、赤血球がどんどん作られて増えていく病気。

明治大学OBの坂口裕之選手もこの稀な病気をわずらっている。

坂口裕之選手の動画はこちらだ。

ダヴィンチさん
運命を悲観せずに、受け入れて戦う姿…カッコいいぞ!

2019年1月の大学生活最後のレースは、彼が望んだような結果にはならなかった。

それでも彼は、病気と向き合いながらエースとしてチームを引っ張っていき、諦めることなく現在も選手として走り続けている。同じ病気の方の希望でもあるだろう。

真性多血症の治療は「しゃ血」という、献血と同じようなことをする。治療が必須の病気なので、検診で多血症疑いで「要精査」と言われたら必ず病院へいこう。

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【追加雑学②】多血症は予防できる?

多血症の予防は、生活習慣・食生活の改善・過労を避ける・ストレスを貯めないなどがある。また、脱水にならないためにこまめな水分補給も効果的だ。

しかし真性多血症の場合は予防が難しいので、心配なら一度病院で診てもらってからのほうが安心だろう。

科学者くん
めんどくさがらずに受診しましょう!

【追加雑学③】献血に行こう!

私のような血気盛んな女は、世間ではめんどくさいと思われるみたいだ…。あはは。

ダヴィンチさん
ツッコめないぞ…

でも実は血は薄い。ヘモグロビン値は10~11しかなく、いわゆる貧血だ。

献血車を見つけるとすぐ飛び込むのだが、玉砕してバスから降りる…ヘモグロビン値が基準に満たないから献血できないのだ。無念すぎる。

もし多血気味といわれている人は、献血に行ってみたらどうだろうか? 血を抜くことで多少多血が改善されて自分のためにもなるし、誰かの命を救えるかもしれない!

「血が濃い」の雑学まとめ

「血が濃い」の雑学まとめ

今回は「血」についての雑学を紹介した。

「濃い血」は赤血球が多いということだったが、自分の検診結果どうだったっけ? と思った人はぜひ見てみてほしい。

特に多血症は、中年男性でメタボ気味の人は要注意。脱水が原因であることも多いので、こまめに水分を摂ろう。あ、お酒は水分じゃないから飲み過ぎないでね!

ダヴィンチさん
健康診断を受けても結果を放置している人はけっこういるからね。自分の体のことをしっかり知っておこう。
科学者くん
お父さんに言っておきます!

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