エルビス・プレスリーやジェームス・ディ―ンのトレードマーク的ヘアスタイル! 覚えてる? 前髪はニワトリのトサカ、そして側面から流した髪を後部で一直線にまとめたスタイル。整髪料を使用して、ピッタリと固めている。
そう、この髪型こそが、世界的に流行した「リーゼントヘア」だ!
日本ではヤンキーの代表とされる髪型だが、あの髪型をなぜ「リーゼント」と呼ぶのか知っているだろうか? 今回はそんな流行ヘアー「リーゼント」についての雑学である!
【世界雑学】リーゼントの由来は?
ところで、日本ではあの髪型は『リーゼント』っていうらしいんだけど、その名前の由来はイギリス・ロンドン市内の『リージェントストリート』なのよ。
【雑学解説】リーゼントの由来はイギリス皇太子の「リージェント」
実は「リーゼント」という言葉は和製英語で、その昔、日本人の理髪師さんにより命名されたものである。
イギリスのロンドン市内に「リージェントストリート」という道がある。この道の名前「リージェント」が、日本では「リーゼント」と定着したようだ。
しかし、なぜあの髪型に道の名前が付いたのか? そもそも、リージェント「Regent」という英語の意味は「関白」や「摂政」。それが、髪型とどう関係あるのだろう…。
さて、時は19世紀のイギリス。当時の国王ジョージ3世は、精神的疾患を患っており、まともに政務が取れない状態だったという。そこで、摂政=Regentとなったのが、皇太子プリンス・オブ・ウエールズ。
この皇太子は、愛人をとっかえひっかえ、衣装や料理代に莫大な国家予算を使い、邸宅をまるで宮殿のように建て替えたりと、やりたい放題だった。
そんな皇太子が好んでいた髪型が、あの「リーゼント」。当時、イギリス男性たちのあいだではとても人気があったらしく、1930年代以降は世界的に流行した。
またこの皇太子は、現在みられるロンドンの都市開発計画にも携わっていて、「リージェント・ストリート」も繁華街の目抜き通りとして、その当時つくられたものだそうだ。つまり、
- 摂政になった=Regent「リージェント」
- 好んだ髪型=リージェント
- 造った道の名前=リージェント
これらのことが、「リーゼント」という名前の由来になったようである。
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【追加雑学】リーゼントとポンパドール
実は「リーゼント」と呼ぶのは、後頭部部分だけのようだ。では、大きくせり出し、盛り上がった前髪はリーゼントじゃないのか?
18世紀のフランスに、実在したルイ15世の有名な愛人「ポンパドール夫人」。彼女の好んだ髪型は、前髪を膨らませて大きく上に盛り上げたスタイル。これが、「ポンパドール」の由来といわれている。
つまり、英語圏では「ポンパドール」が「リーゼント」の前髪部分なのだ。それでは、後ろの部分はなんというのだろうか?
ダック・テール(後ろ髪)
あの、固めて流してまとめた後ろ側の部分は、英語では「ダック・テール」。直訳は、「あひるのお尻」。
たしかに、リーゼントの後ろ側部分は…。あひるが羽を閉じた状態のお尻に似ているじゃないか。
雑学まとめ
リーゼントの由来についての雑学をご紹介したが、いかがだっただろうか。普段なにげなく使っていた「リーゼント」という言葉は、実は「イギリスの道」の名前が由来だったのだ。
あの強烈なイメージの前髪がリーゼントだと思っていたが、実は、リーゼントは3つのパーツからなるものだった! ポンパドールとダック・テールから、リージェント通りまでそれぞれ意味があったのも面白い。
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