世界のびっくり

キュウリじゃなくて血!?海外で河童は吸血鬼の一種だと思われている

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。

海外では、河童は吸血鬼の一種だと思われているという雑学

河童といえば、川に住んでいる妖怪で、頭にはお皿があるのが特徴的だ。相撲やキュウリが好きで、時に人を襲って川に引きずり込んだり、尻子玉を取ったりする恐ろしい一面も…。

そんな水の妖怪の河童だが、実は海外では「吸血鬼の一種」に含まれていることを知っているだろうか?

「え?! 河童って血を吸うの?」

今回は、世界から見た河童に関する雑学を紹介しよう。

【世界雑学】海外では、河童は吸血鬼の一種だと思われている

ロバート
日本にも吸血鬼いるんだってな。『河童』っていうらしいぜ!

エイミー
ロバート、それは勘違いらしいのよ。『河童』っていうのは川に住む妖怪で、吸血鬼ではないみたいなの。

【雑学解説】河童って血を吸うの?

河童って血を吸うの?についてのトリビア

吸血鬼といえばヨーロッパのイメージだが、「血を吸う化け物」という広い意味で考えれば、吸血鬼は世界中にいる。

厳密に日本には吸血鬼と呼べる化け物はいないが、広い意味での吸血鬼と考えると、その中に河童が含まれているのだ。

「河童が血を吸う」というイメージにピンとこない人は多いだろう。私も「河童といえば尻子玉ときゅうりと相撲」というようなイメージがあり、吸血鬼のようなイメージはなかった。

しかし、実は日本の国語辞典の解説では、「水中に引きずり込んで血を吸う」という解説を記載しているものがある。私たちが知らないだけで、河童が人の血を吸う伝承はあったのだ。

ロバート
ほら、河童は血を吸うんならやっぱり吸血鬼じゃないか!

このような河童の伝承が海外に伝わり、「河童は吸血鬼の一種」という認識をもつ人が出てきたのだと考えられる

エイミー
日本人からすると、『吸血鬼』っていうより『川に住む妖怪』っていうイメージが強いのね。

多くの人たちがもつイメージを考えれば、河童の吸血は意外な特性だ。日本の妖怪のことなのに、日本人が知っている河童は氷山の一角のようなものなのかもしれない。

スポンサーリンク

【追加雑学】一部の海外サイトではとんでもない紹介が…

【河童】一部の海外サイトではとんでもない紹介がされているというトリビア

さて、海外では「河童は吸血鬼の一種」という認識があるのだが、一部の海外サイトでは河童に対してとんでもない紹介が付けられている。

それは、「河童はお尻の穴から血を吸う」というものだ! そして一部のネタサイトでは、河童のことを「anus vampire」…つまり、「肛門吸血鬼」というスラングで紹介している! 酷い!

しかし、にわかには信じられないが、「お尻から血を吸う」という伝承は実際にある。

カッパ研究会」というサイトに、さまざまな河童の伝承が紹介されているのだが、京都府船井郡園部町に「水中に引き込んで尻から血を吸う」という伝承があるのだ。

おそらく、こういった伝承が海外に渡り「肛門吸血鬼」という不名誉なスラングが生まれてしまったのだろう…。かわいそうすぎる…。

エイミー
『肛門吸血鬼』はさすがにインパクトありすぎる名前よね…。

この不名誉な認識は、ネットだけに留まらなくなっている。海外の小説にも、「河童はお尻の穴から血を吸う」というネタが使われているのだ!

小説にも書かれてしまった不名誉な河童のすがた

それが、イギリス人作家であるキム・ニューマンの『ドラキュラ紀元』。世界観としては「吸血鬼ドラキュラ」のパラレルワールドな設定で、ヘルシング教授がドラキュラに敗れた後の話となっている。

ドラキュラの他にも、古典作品の吸血鬼や実在の人物も登場し、創作と現実が入り乱れた世界観になっているのが面白い。

『ドラキュラ紀元』を含め、関連作品は全部で6作ある。その中の5作目『ドラキュラ紀元1899(仮題)』に、妖怪が日本における吸血鬼という設定が出てきて、その中に河童の話題が出てくる

そこで語られていることも酷いものだった。ざっくり言うと、「牛や馬のお尻の穴から血を飲む」ということが語られているのだ。

ロバート
もはや、人間の肛門じゃなくって、動物の肛門から血を吸うモンスターになっちまったんだな…。

この『ドラキュラ紀元』シリーズは、日本では3作品目までしか翻訳されていなかった。しかし、2018年に再翻訳されることが決定し、さらに未翻訳だった4作品目以降の翻訳も決まっている。

河童の話題が出てくる5作品目は、今のところ翻訳が未定。しかし、4作品目の売り上げによっては、5作品目の翻訳もされるとのことだ。

売れ行きによっては、河童の不名誉な認識が日本人に広まるのか…。日本ではマイナーかもしれないが、吸血鬼好きの間では人気のある作品群なので、5作品目の翻訳決定は時間の問題かもしれない…。

ロバート
これを読んだ日本人の反応が気になるところだぜ…。

エイミー
怒られなきゃいいけど…。

おすすめ記事

吸血鬼はもともとゾンビのような化け物だったという雑学
なぜ貴族に?吸血鬼はもともとゾンビのような化け物だった

続きを見る

雑学まとめ

キュウリじゃなくて血!?海外で河童は吸血鬼の一種だと思われているというトリビア

今回は、河童にまつわる雑学を紹介した。河童といえば、キュウリや相撲が好きで、時に人を川に引きずり込んだり、尻子玉を取ったりする妖怪というイメージだ。しかし、私たちが知らないだけで、「河童は水に引きずり込んで血を吸う」という吸血鬼のような話もある

これが海外に伝わり、海外では「河童は吸血鬼の一種」と考えられているのだ。

ただ、一部の海外サイトで「河童はお尻の穴から血を吸う」という紹介がされ、そこからネットスラングが生まれてしまっている…。実際に「お尻から血を吸う」という伝承があるので、「河童を馬鹿にしている!」と言えないのがつらいところだ…。

そして、この不名誉な認識は、ネットから小説のネタにされてしまっている。翻訳は売れ行き次第だが、そう遠くない未来に、日本にも河童の不名誉な認識が広まっていくのかもしれない。

エイミー
小説はヒットしてほしいけど、『外国人は河童に対して妙なイメージを持っている』なんて思われるのはちょっとね…。
ロバート
うーん…それは何とも言えないよな…。

おすすめ記事

西遊記で沙悟浄がカッパなのは日本だけという雑学
日本だけ!西遊記の"沙悟浄"は原作ではカッパではない【流砂河】

続きを見る

いま読まれている記事

  • この記事を書いた人

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。