今、ランニングのブームが到来している。通勤や通学、買い物に行くときなどにも、ランニングしている人を見かけることは珍しいことではなくなってきた。
ランニングという言葉を聞くと、汗をかきながら、長時間しんどい思いに耐えないといけないというイメージが湧くのに、なぜ今このようなランニング愛好家が増え続けているのだろう。
健康やダイエットのためにランニングしている人が多いのかもしれない。だがなかには、長時間走り続けていくうちに気分が高揚して、走ることが楽しくなる状態、つまり「ランナーズハイ」を経験したために、ランニングにはまってしまったという人も少なくないようだ。
どれだけ走っても疲れないし、無限に走れそうな気分になる「ランナーズハイ」。楽しくランニングできて、しかもそれが健康やダイエットにもなるとしたら、一石二鳥どころではない。
今回の雑学では「ランナーズハイ」になる理由を調べていくと同時に、どうやったら「ランナーズハイ」になれるのかも見ていこう!
【人体雑学】ランナーズハイになる理由とは?
なぜ「ランナーズハイ」になるのか。その理由は脳になんらかが影響を与えているからだ。
【雑学解説】2つの説が有力とされている「ランナーズハイ」
「なんらかが」と述べたのにはわけがある。それは、脳内に影響を与えているのはこれだ! というのが、今のところ解明していないからだ。現段階では、ランナーズハイに関して2つの説が有力とされている。
まずひとつ目は、「βーエンドルフィン」という脳内物質の影響によるもの。
「βーエンドルフィン」は、モルヒネの6.5倍の鎮痛効果があるとされ、多幸感ももたらす。外的ストレス刺激が強いほど分泌される「βーエンドルフィン」が脳内で分泌されることで、「ランナーズハイ」になるという説である。
そして、ふたつ目は、ランナーズハイは「内在性カンナビノイド」という体内で生成される化学物質によるという説。
マリファナから検出される化学物質に似ており、それが脳内システムに作用し、脳内麻薬が発生するといわれている。マリファナと同じように、不安を和らげて、痛みを感じにくくさせる性質があるようだ。
どちらの説も脳内になんらかの影響を与えており、痛みを抑えて多幸感をもたらす点では同じである。
どちらかというと、ふたつ目の「内在性カンナビノイド」による理由のほうが、有力説とされているようだ。
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【追加雑学】ランナーズハイになるには
「ランナーズハイ」になる理由は分かったが、具体的にどのようにすれば「ランナーズハイ」になることができるのだろう。
誰でも必ず「ランナーズハイ」を経験できる方法があるのかと問われれば、「それは分からない」としか答えようがない。なぜなら、脳と密接な関係にあるために、解明できない部分が多いからだ。
しかし、多くの先人たちの意見や研究から、「ランナーズハイ」になりやすい状況は分かっている。
- 自分のペースよりも、少しだけキツイなと感じるペースで走る。
- 30分以上は走り続ける。
- 本能的に走ることを楽しむ。
3.の「本能的に走ることを楽しむ」という意味は、健康やダイエットのためとかではなく、ただ単に「走ることを楽しむために走る」という心の内側から自然に湧き出てくる感情にするということだ。
これは、なかなか難しいかもしれないが、損得勘定抜きにして走ると心の状態が安定し、「ランナーズハイ」を起こしやすくなるという。
雑学まとめ
今回の雑学はいかがだっただろうか。「ランナーズハイ」について調べていくと、脳のことが主にでてきて少し難しく感じたかもしれない。
簡単にまとめてみると、走りたいと思ったときに少し長めに走ることで、「ランナーズハイ」に近づけるかもしれない、ということだ。
「生きてて良かった~!!」ぐらいのハイな感覚を味わうことができるというのだから、一生に一度は経験してみたいものである。
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