テレビでサバ缶が話題になって、一時期スーパーの棚から消えたことがあった。もともとサバ缶好きの筆者はションボリしたのだが、最近ようやくサバ缶が店頭に戻ってきた。それも、いろいろなメーカーの種類が取りそろえられるようになって嬉しい。
そもそもサバ缶はどうしてこんなに話題になったのか? 今さら人に聞けないサバ缶の凄いポイントを、今回の雑学では改めて整理してみた。
知れば知るほどサバ缶は凄い! これは店頭から消えるわけである。
【食べ物雑学】そのまま食べるより栄養価が高い!サバ缶の秘密
【雑学解説】カルシウムにいたってはなんと43倍!
健康のためにはなるべく肉だけでなく魚もバランスよく食べたいもの。しかし、どうしても魚は焼き魚か刺身に偏りがち。子どもが小さかったり、弁当にするとなると魚を食べる回数が減ってしまう。
そんな人には缶詰を大プッシュしたい。それもサバ缶なら、青魚に豊富に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれている。どちらも人間の体内で作れない貴重な栄養素で、サバ缶なら効率よく摂取できるのだ。
カルシウムにいたっては、100g換算で生のサバが6gなのに対し、サバ缶は260g!
実はこれ、サバ缶の製造工程に秘密があった。サバ缶は出来上がった水煮を缶詰にしているのではなく、生のまま缶に詰められているのだ。そのまま大型の圧力釜で超高温圧力処理がされ、まるごと栄養が閉じ込められる。
水溶性の栄養や脂に含まれているEPAやDHAは、調理中に水に溶けだしてしまう。その点サバ缶なら缶の中に栄養が凝縮されるうえ、圧力でサバが柔らかくなるので皮・血合い・骨まですべて食べられる。
魚がなかなか食べられない人は、サバ缶で魚の栄養素を丸ごといただこう。
【追加雑学①】有名なのはこの5つ!サバ缶の凄い健康効果
サバ缶で摂れる栄養素によって、高い健康効果を得ることができる。
血管や血液の健康維持
青魚の脂に豊富に含まれているEPA、DHAは血管を健康に保つ働きがある。血管壁の弾力を維持したり血液をサラサラにしたりして、循環器系の病気を予防してくれるのだ。
美肌効果
ビタミンE、ビタミンB2などのビタミン類が魚の中でサバはトップクラス! これらは肌のターンオーバーを整えてくれるので、しみ・そばかすを防ぎ、美肌に効果的である。
ダイエット効果
サバは余計な脂が少ない魚。オイル漬けなどは選ばず、一番脂が少ない「サバ水煮缶」を選ぶのがポイントだ。EPA、DHAは善玉コレステロールを増やす効果があるので、中性脂肪対策にいい。
記憶力の維持
「魚を食べると頭がよくなる」という歌が流行ったとおり、DHAには脳内の神経細胞を補助する働きがある。記憶力をよくしたいなら、青魚の脂を積極的に摂取するといい。
骨を丈夫にする
前述どおり、カルシウムの量は生のサバの43倍! 骨まで柔らかくなったサバ缶なら、カルシウムをしっかり摂取できるメリットがある。
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【追加雑学②】値段の差は何?おいしいサバ缶を見分けるポイント
安いものなら100円くらい、高いものでは300~400円前後もするサバ缶。この値段の差は、原産国・加工国・栄養価で決まってくる。
サバ缶に使われるサバは、安価で値幅の安定している国産が多い。加工国が中国やタイの場合、加工原価が安くなるので、加工は海外工場で行う場合もある。
一般的に値段が高い「高級品」は、脂がよくのっていておいしい傾向にあるようだ。水揚げから加工まで一貫して国内で行っている製品も値段が高いことが多い。
サバの旬は冬。サバ缶は漁獲されたサバをすぐ加工しているので、「製造年月日」が冬に近いほどおいしくて栄養豊富なサバ缶になる。
1度に4つのレシピが見れる!サバ缶レシピ動画
普段料理しない人にもおすすめ、「おつまみ系」が速攻で作れるオススメ動画を紹介しよう。サバ缶なら簡単におつまみを作れるぞ。
雑学まとめ
サバ缶についての雑学を紹介してきた。生で食べるよりサバ缶で食べた方が、栄養価が高くて体にいい。魚がさばけない人はサバ缶の簡単レシピをフル活用してみよう。
それにしても、製造年月日が冬の方がおいしくて栄養も豊富だとは…。店頭にたくさん缶詰がある時は、店員さんに怒られない程度に宝探しをしてみたい。(くれぐれも他の人の迷惑にならないように!)