子供の目を見ると、白目が青い。特に赤ん坊の目は澄みきっていて、とてもきれいだと思う。
対して、大人の目を見ると、白目が黄色く濁っていることが多い。なんとなく眼球がブヨブヨとしている感じもする。
「大人になると白目が濁るのはね…汚い世間を見て、自らも汚れていくからなのよ…」とかつて筆者の母親は言っていた。そんな彼女の目も濁りまくっている。人生いろいろのようである。
筆者の30代の白目は、同世代と比べてみると、子どものようにまだまだ青みがかっている。まるで冬の澄み切った湖のようだ。そんな会話をしていると、「あんた、ちゃんと社会人したことないから白目が青いのよ…馬鹿言ってないで、いい加減就職しなさい!」と最終的に母親に怒られてしまった。
だが拙者、働きたくないでござる!!
【面白い雑学】大人の白目が濁る理由とは?
【雑学解説】白目が濁るのは老化によるもの
年を取れば、われわれ生き物の体は衰えていく。嫌な言葉であるが、老化というやつだ。そして、眼球も例にもれず、老化していく。
白目の老化現象は「黄色く濁る」ことであり、平均的に30代後半から40代にかけて、この白目の老化現象が現れ始める。
これは自然な現象であり、病気というわけではない。しかし、白目が濁っていると、瞳の魅力は半減だ。老化を完全に止めることはできないが、日々の生活習慣で老化を遅らせることは可能である。
まず、パソコンの長時間使用など、目を疲労させるようなものはできるだけ避けていただきたい。…といっても人によっては難しいであろう。適度に目を休ませながら、パソコンを使おう。
また、寝不足や偏った栄養バランスの食事も白目の老化を早める原因になるので、ご自身の生活習慣を見直すこともお忘れなく。
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【追加雑学】老化以外に考えられる、白目が濁る理由
老化以外にも、白目が黄色く濁ってしまう場合がある。
①日光
まずは、日光を過剰に浴び続けたとき。太陽光の中にある紫外線は、われわれの肌だけでなく白目にも影響を与えてしまうのだ。
白目が紫外線のダメージを負ってしまうと、色素沈着を起こしてしまい黄色いシミが発生することがある。
これは「瞼裂斑(けんれつはん)」と呼ばれ、悪化すると「瞼裂斑炎(けんれつはんえん)」という炎症を起こしてしまう。太陽光が降り注ぐ場所に出かけるときは、サングラスをかけておくことをおすすめする。
ちなみに、この瞼裂斑は、ドライアイが引き金になって発症することもある。瞳が乾燥しがちな方は、こまめに目薬を差しておくとよいだろう。
②肝機能の低下
また、肝機能の低下も白目を濁らせてしまう原因となる。肝臓と目がつながっているなんて意外に思われる方もいるかもしれない。
この症状は「黄疸(おうだん)」と呼ばれるが、肝臓の機能の低下で黄色くなるのは白目だけではない。実は、皮膚も黄色く変色してしまうのだ。ただし皮膚の変化は気付きにくいため、白目だけが黄色くなってしまったように感じるケースが多いのである。
さて、どうして、皮膚や白目が黄色くなるのか? それは、肝臓に異常がある場合、ビリルビンという黄色い色素が血液中で増えてしまうことが原因となっているのだ。
血液内にもともと存在しているヘモグロビンという体中に酸素を運ぶ物質は、寿命が来るとビリルビンに変化する。
肝臓は、人体に不要となったこのビリルビンを、胆汁の材料として処理する働きを担っている。その後、胆汁は腸内を通り、尿や便として排泄されるのが通常の状態なのだ。
ところが、肝臓の機能が低下していると、ビリルビンがうまく処理されなくなる。そして、行き場を失ったビリルビンは血液中に蓄積されてしまう。
その結果、この色素が全身を巡り、粘膜や肌に色素沈着を起こしてしまうのだ。もしも白目以外にも、肌もなんとなく黄ばんできた気がする…というときには、一度医者に診てもらった方がいいかもしれない。
「白目の濁り」の雑学まとめ
白目が黄色く濁ってしまうのは、老化現象であるという雑学をご紹介した。しかし、そのほかにも原因はある。
「世の中の汚い部分たくさん見てきたからな…ふっ(遠い目)」なんてハードボイルドぶらず、もし白目の濁り以外になんらかの体の不調などもある場合は、ご自身の生活を見直してほしい。