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世界共通!床屋のシマ模様の目印の由来とは?【サインポール】

zatsugaku

雑学カンパニー編集部

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床屋の店前にあるシマ模様の目印はなに?に関する雑学

床屋の店の前に必ずある赤と白と青のクルクルまわる看板。

美容室にしか行かない若い女性でも、街中できっと見たことはあると思う。小さいころから床屋といえばこの看板だったから不思議に思ったことなかったけど…

なんでこのクルクルまわる看板が床屋の目印になったのだろうか? そもそも赤・白・青の理由がわからない。

今回は当たり前すぎて今まで疑問にすら思ったことがない、床屋の看板の雑学をお届けしよう。

【生活雑学】床屋の店前にあるシマ模様の目印はなに?

孫ちゃん
床屋さんって、なんでどのお店もあのシマ模様のポールが置いてあるの?
おばあちゃん
あれが置いてあるだけで理容店の目印になるからねぇ。あのポールの由来は3つほど説があるみたいだよ。

【雑学解説】床屋のシマ模様の目印の由来は?

シマ模様の目印の由来についてのトリビア

いつまでも「シマ模様の目印」では呼びにくいから、まずはこの目印の名前をはっきりさせよう。

名前は「サインポール」という。調べてみるとけっこういろいろな形のものがあるみたいだ。

孫ちゃん
ほんといろんなタイプがある!その中でも…なんかこう、上に上がっていく途中でオレンジが赤に変わってくやつが気になったなあ…。
おばあちゃん
おばあちゃんもちょっと気になっちゃったよ。あと、緑と白のサインポールも。ほかにも変則的なのが結構あったねぇ。

では、なぜこのサインポールが床屋を表す看板となったのか説明しよう。実はこのサインポールの由来には諸説あり、明文化された記録がないそうだ。

そのため今回は3つの説を紹介する。

動脈・静脈・包帯説

まずは一番有名な説から。これは聞いたことがある人も多いかもしれない。

12世紀のヨーロッパでは当時の理容師が外科医もかねており、床屋外科と呼ばれていた。この時点でかなり驚き!

そのため、床屋というよりは外科医の目印という意味で動脈を表す赤・静脈を表す青・包帯を表す白を床屋の看板としたという説だ。

非常に説得力があり、「なるほど」と思ってしまう説だが、実はこの説は信憑性が低いとされている。実は血管に動脈と静脈があると発見されたのは17世紀のこと。

超絶頭脳をもつみなさんはもうお気付きだと思うが、12世紀には血管に動脈とか静脈の区別がない。つまり、この説は信憑性が低いと思われる。

おばあちゃん
こういった「由来」とか「起源」とかにありがちな、後付けの説なのかねぇ。

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瀉血(しゃけつ)説

瀉血(しゃけつ)説についてのトリビア

ヨーロッパの瀉血の様子

「瀉血」、この漢字読めるだろうか? 読み方さえわからないのに意味を理解するのは難しいと思うので、瀉血の説明からしよう。

「瀉血」は「しゃけつ」と読む。「瀉血」とは血液を外にだすことで症状を改善させる治療法のことだ。

ちょっと今では想像できないかもしれないが、当時は患部には悪い血が集まると考えられており、その悪い血を出す治療が床屋外科で行われていた。

おばあちゃん
こういうのを聞くと、医学の発達した今に生きててほんとよかったって思うよ。

瀉血をする時は、腕を固定して患者に棒を握ってもらい、その棒から血がつたって下に置いた皿に落ちるようにしていたそうだが、見た目が残酷なため、血を目立たせなくさせる意味で赤い棒を使用していた。

瀉血が終わると、出血を止めるために包帯を巻くのだが、当時の包帯は非常に貴重なもので、何度も洗濯をして再利用していた。今ではとても考えられない…

患者に握らせた赤い棒と白い包帯。それを店先で干すと…風で白い包帯が赤い棒にくるくると巻き付き、この赤白の螺旋模様がサインポールの原型となったと考えられている。

その後、医療技術が進歩すると、技術的に未熟な床屋外科が問題となり、1745年に床屋と外科を分離させる法令が出るのだが、その時にしっかり区別をつけるために、床屋は赤・白・青、外科は赤・白の看板を掲げるように決められたという説だ。

説明が非常に長くなってしまったが、この説が一番信憑性が高そうだ。

孫ちゃん
ここでやっと医療と理容が分かれたんだね。っていうか、そもそもなんで理容師さんが外科医やってたの?
おばあちゃん
もともと理容師は整体術の知識があったらしくてね、しかも刃物の扱いは得意分野。それで、温泉で髪を切ったり整体術をしたりしながら、同時にできものや腫れ物の切除なんかもやってたらしいよ。

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国旗説

国旗説についてのトリビア

最後は国旗説だ。

1815年のワーテルローの戦いで野戦病院にフランス国旗を巻き付けた棒が立てられたことを起源とする説である。

ちなみに、先ほどの瀉血説の最後に外科と区別するために赤・白・青の看板を掲げる動きがあったが定着せず、その後アメリカで自国の国旗(星条旗)の色にもある青が加えられて定着したという説もある。

2つの国旗に関する説をまとめてしまったが、どちらも詳細がわからないため、少し信憑性に欠ける。

孫ちゃん
フランス国旗説・アメリカ国旗説ってことね。これも後付け説なのかな~。

【追加雑学①】サインポールは世界共通のマーク

ちなみに、このサインポールはイギリスなどの一部の国を除き、世界共通のマークとなっている。驚くべきことは、このマークが国際基準化していないのに世界に広まっているということだ。

そこまで有名なマークなのに、なぜその由来を示した記録が残っていないのだろうか…

孫ちゃん
「このマークに決めましょう!」って話し合ったわけでもないんでしょ?なのに世界共通ってすごいな。
おばあちゃん
でも正確な記録が残ってないっていうこの不思議さ…。

【追加雑学②】美容室にはサインポールがない

美容室の入口には基本的にサインポールがない。

美容師の歴史は理容師よりも浅く、サインポール発祥の時代には美容師は存在していなかったため、美容室の入口にサインポールを置く慣習はないのだ。

しかし、最近では美容室用のサインポールも販売されており、広告塔として掲げている美容室も増えてきている。その際、理髪店と区別するため、サインポールの色は緑やオレンジといったカラフルな配色がされている。

【追加雑学③】理容師と美容師の違い

理容師と美容師。「髪を扱う」といった点では同じような仕事に見える。しかし、それぞれが国家資格のため、その仕事内容は法律によってしっかりと区別されている。

  • 理容師は「頭髪の剃込や顔剃りによって容姿を整える」ことを目的とした仕事。
  • 美容師は「パーマ・カラー・結髪・メイクなどによって容姿を整える」ことを目的とした仕事。

これは「理容師法」「美容師法」にそれぞれ明文された定義で、お互いにこれを侵してはならないと決められている。理容師がパーマを当てたり、美容師が髭剃りをしたりすることは認められていないようだ。

孫ちゃん
法律で決まってるんだね…!

このあたりの法律はやたらと厳しくて、たとえば「両方の国家資格をとったので、理容室と美容院を1つの店で出したい!」となったとき、1つの店舗で経営することはできる。しかし、理容師用・美容師用の2つの入口を設置しなければならないという徹底ぶりだった。

この制度はさすがに時代にあわないと思ってなのか、この法律も2016年4月の改正によって緩和されている。今では同一店舗でも設備要件を整えれば、同時営業も認められるようだ。

これほどまでに理容師と美容師の法律に溝があったとは驚きだった…。

【追加雑学④】「床屋」は放送禁止用語?

「床屋」は放送禁止用語?についてのトリビア

ところで、ずっと「床屋」と呼んできたが、「床屋」は放送禁止用語だと聞いたことがある人もいると思う。

実際には自主規制なので絶対ダメということではないようだが、「〇〇屋」という言い方は日々現金収入がある職業。日銭が入る職業で軽蔑を込めた表現になるそう。

孫ちゃん
え…え~!?思いっきり使ってたよ!そんな差別的な意味なんてこれっぽちも持ってなかったけど…。でもこれからはちょっと気を付けるようにしますっ。

テレビでは「床屋」の場合は「理容店」「理髪店」、「八百屋」の場合は「青果店」というように呼ぶことが一般的だ。

雑学まとめ

今回の雑学では、普段目にしていてもあまり疑問に思ったことがないサインポールの由来を紹介した。「これが正解で間違いない」という答えにはたどり着くことができなかったが、個人的には瀉血説が一番信憑性が高そうだ。

「動脈・静脈・包帯」説は比較的知っている人が多いようなので、その話題が出た時はぜひ歴史的な矛盾があるみたいだよと教えてあげよう。

本当の答えを知らなくても、これだけでかなり知的に見えるだろう。

おばあちゃん
ほらほら、頭よさそうに見えるって。
孫ちゃん
フフフ…。明日から、この話題を出すタイミングを狙っていくよ。

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