人体の不思議

-21g?人が死ぬと"魂の重さぶん軽くなる"ってホント?

zatsugaku

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。

人が死ぬと、魂の質量分軽くなっている?に関する雑学

突然だが、人間誰でも死んでいくものである。だからこそ、人は「死後の世界の存在」とか「輪廻転生」などが気になるのだろう。

私はとくに「魂」があるのかどうかが、気になる。もし、魂が存在すれば、いまの身体はただの容れ物で、死ぬことも怖くなくなるのだから…。

だが、魂が存在するかどうかなんて証明できないのだから、気にしても仕方ない…と思ったら、かつて魂の重量を真剣に調べた医者がいたことがわかった。

そこで今回は、魂の重量に関する雑学を紹介していこう。

【人体雑学】人が死ぬと、魂の質量分軽くなっている?

ダヴィンチさん
かつて、『人は死んだ瞬間に21グラム軽くなっている』と発表したお医者さんがいたんだよ。
科学者くん
つまり…人の魂は21グラムっていうことですか…?

【雑学解説】人が死んだ瞬間に軽くなる原因は「魂」なのか?

1907年3月に、魂の重量を測定したと発表したのは、アメリカ・マサチューセッツ州の医師であったダンカン・マクドゥーガル博士だ。

マクドゥーガル博士は、6人の末期患者の体重を測定したところ、死んだ直後に3/4オンス、つまり21グラム軽くなりそれが魂の重さであると学術誌で発表。その内容が新聞に掲載されて話題となった。

もちろん、この説に異議を唱える医師も多く、その1人であるアウグストス・クラーク博士は、「人は死後に呼吸が止まり、血液の冷却が停止して一時的に発熱する。それが原因で起きた発汗によって失われた水分が、21グラムの正体だ」と反論。

これに対して、マクドゥーガル博士は「発汗や乾燥による重量も考慮に入れて測定している」・「犬に対しても同じ測定を行なったが、重量の変化はなかった=犬には魂がない」などと再反論しており、新聞紙上で2人の博士による熱い議論が繰り広げられたという。

科学者くん
『犬に魂がない』…ワンちゃんが可哀想ですよ…。

このように、「魂は21グラム」説は世間を二分した熱い議論となったが、やはり学者たちの間では受け入れられていないらしい。秤の精密性やサンプル数の少なさなどが、その理由だそうだ。

また、マクドゥーガル博士は1911年に「魂が抜け出す瞬間の写真を撮影した」と新聞で発表。彼によると、死ぬ瞬間の写真には「星間エーテル」のような光が頭部に映っており、この光の重さが21グラムであると主張している。

なお、星間エーテルとは、「中世の物理学における概念であるエーテル理論において、天界を構成する物質のこと」らしい…が、私には何を言ってるのかよくわからなかった。

ダヴィンチさん
エーテルというのは、光を伝える仲介役としてこの宇宙に満ちているものなんだけど…アインシュタインの相対性理論によって、この存在は否定されているんだ。

ここまでくると、マクドゥーガル博士はアレな人ではないか? という疑問が出てくるのは、私だけであろうか。

【追加雑学①】魂の重さがタイトルになった映画がある

学術的にはトンデモな主張である「魂は21グラム」説であるが、その主張は人々にとって魅力的なものであったようだ。

この説はさまざまなフィクションで採用されており、2003年のアメリカでは「21グラム(21 GRAMS)」という、そのまんまのタイトルの映画が上映されている。

映画の内容は「マクドゥーガル博士のトンデモな生涯を描いたもの」…ではなく、「3人の見知らぬ男女が、1つの心臓を巡って繰り広げる人間ドラマ」である。

「ミスティック・リバー」のショーン・ペンや、「リング」のナオミ・ワッツなどの大物が出演している本作品のトレーラーを紹介するので、興味を持った方はぜひご覧頂きたい。

科学者くん
人の魂が21グラムというのは疑問ですが、この映画は面白そうですね!

スポンサーリンク

【追加雑学②】ドイツでは「ゲルマン魂」という言葉は使わない!

これまで「魂」について語ってきたが、魂といえば「大和魂」「ゲルマン魂」などの言葉を思い出す人もいるだろう。

このうち「ゲルマン魂」は、サッカーなどのスポーツにおいて「窮地に追い込まれても諦めないドイツ人の不屈の精神」という意味で使われているが、この「ゲルマン魂」という言葉、実はドイツ国内には存在しないらしいのだ。

ダヴィンチさん
付け加えておくと、『ゲルマン人』というのは現在の北西ヨーロッパにいる民族のことだよ。彼らには、金髪で長身という身体的特徴があるね。

では、なぜ日本では「ゲルマン魂」という言葉が使われるのか?

そもそものキッカケは、「日本サッカーの父」といわれるデッドマール・クラマーの発言らしい。

1964年の東京オリンピックに向けて、日本代表を強化するために来日したクラマー。元日本代表の釜本邦茂など数多くの名選手を指導したクラマーは、あるとき覇気のない選手に対し「ドイツにはゲルマン魂があるが、日本には大和魂はないのか」と叱咤したという。

科学者くん
大和魂…?
ダヴィンチさん
『日本人がもっている精神』っていう感じかな?ちなみにこの言葉は『源氏物語』にも登場しているんだよ。

このときクラマーは、1954年のワールドカップ決勝において、西ドイツが2点のビハインドから逆転でハンガリーを下して優勝したことを引き合いに出しており、そこから「ゲルマン魂とは不屈の精神のこと」を指すようになったらしい。

そして、後日クラマー自身「ドイツにはゲルマン魂という言葉はない」と語ったという逸話もあることから、ドイツに「ゲルマン魂」という言葉は存在しないとされている。

日本人にとっては馴染み深い言葉だけに、これは意外な事実だった。

なお、私が「ゲルマン魂」という言葉を知ったのは、「キャプテン翼」がキッカケであるが、こういう方は結構多いのではないだろうか?

雑学まとめ

今回の雑学はいかがだっただろうか。これまで魂の重さについて語ってきたが、残念ながら学術的には魂の存在は立証できていないようだ。魂の存在は科学的にはトンデモな主張であることは理解できるが、「死後の世界は無である」と考えるよりは希望がもてるし、夢があるといえる。

きっと、マクドゥーガル博士はロマンティストだったのだろう。ちょっとアレな人物であることは否定できないが、彼のように夢をもって生きていくほうが、死後の世界について悩むよりも健全であることは間違いない。

ダヴィンチさん
死んだあとのことは死なないと分からないし…まあ、いろんな意見が世の中にはあっていいと思うよ。でも科学者くん、キミは科学的な目を持つことを忘れてはいけないよ?
科学者くん
もちろんです!ボク立派な科学者を目指しているんですから!

いま読まれている記事

  • この記事を書いた人
zatsugaku

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。

© 2020 雑学カンパニー