おしゃれで気軽に利用できるスターバックス。コーヒーやフードもクオリティが高く、店内で勉強や仕事もできるので、女子大生やノマドワーカーに人気のチェーン店だ。店員も愛想よく対応してくれるのが魅力のひとつ。
そんなスターバックスだが、その名の由来はどこから来ているのか疑問に感じたことはないだろうか? スターは星だとしてもバックスは何だろう? 今回の雑学ではそんな疑問にお答えするために、スターバックスの名前の由来を検証してみた。
【生活雑学】スターバックスの名前の由来は?
【雑学解説】小説の登場人物が由来
なぜ小説の登場人物を由来としたかについては、創業者のひとりゴードン・バウカーさんが、作家だったためだといわれている。創業者はゴードンさんの他に英語教師のジェリー・ボルドウィンさん、ゴードンさんの友人のゼウ・シーゲルさんの2人。
名称をスターバックスに決めるまではいろいろと紆余曲折があったそう。最初は「白鯨」に登場する船にちなみ「ピークォド」を推したゴードンさんだったが、友人のアーティストであるテリー・ヘクラーさんに「ピーはおしっこ、クォドは刑務所に聞こえる」という理由で反対される。
たしかにお店の名前に、おしっこや刑務所などマイナスイメージとなる言葉を使うのは良くないし、おしっこは飲食店の由来としてはあるまじき言葉だろう。
さすがアーティストのテリーさん、ナイスアドバイスである。ピークォドに決まっていたら呼びづらくて仕方ない。これほどまでの人気を博すのは無理だったろう。
このアドバイスで我に返ったゴードンさんはピークォドは諦めて、コーヒー好きの航海士「スターバック」とレーニア山の鉱石採掘場「スターボ」から、シャレオツな「スターバックス」という名称を思いつく。
ちなみに、レーニア山は、日本の富士山と姉妹山の提携を結んでいる山だ。よく姉妹都市で外国の町と日本の町が提携を結んでいる話を聞くが、山も同じことをしているらしい。
姉妹山はレーニア山と富士山が世界初の事例だとのこと。この話も小耳に挟んだ話のひとつとして頭に入れておいていただきたい。
こうして1971年、ワシントン州シアトルに誕生したのが「スターバックス・コーヒー&ティー&スパイス」だ! 当時は現在のようなカフェの形式ではなく、コーヒー豆の焙煎や販売だけをおこなっていた。
【追加雑学①】スタバのコーヒーのサイズの違い
スタバのコーヒーは「ショート・トール・グランデ・ベンティ」に分かれている。
スタバのコーヒーのサイズがわかりづらいという話はよく聞くが、たしかにマックのように「S・M・L」としてくれたほうがシンプルでいい。
ショート(短い)・トール(長い)はわかるが、グランデ・ベンティってそもそも何語かもわからない。
実はグランデとベンティはイタリア語。それぞれ「大きい」と「20」という意味になる。20オンス(オンスはイタリアで液体を表す単位)をmlに直すと、590mlとなる。
ショートが240mlなので、ベンディはショートの約2.5倍となり、かなりの量だ。量だけでなくスタバではサイズによってエスプレッソの濃さが変わるのも特徴。
ショート・トールはショット1杯、グランデがショット2杯、ベンティがショット3杯となる。トールのほうがショートより量が多いので、トールはエスプレッソが薄いのだ。
【追加雑学②】スタバは同性愛を保護している
スタバは同性愛の結婚を認める法案が可決の方向へ動いていたとき、その法案の最も強い支持者だった。そのため法案が可決された後、同性婚を反対する団体によってボイコット運動が展開された。
マレーシアやインドネシアでは、同性愛に否定的なイスラム教の団体によって、スタバの利用をボイコットするよう呼びかけるキャンペーンがおこなわれたのだ。
スタバが同性愛結婚を支持した理由は、20万人を超える従業員たちの多様性を尊重したいとの思いからだったそう。一見全く本業と関係ないと思われたこの行動だったが、裏には多様性を認めたいという崇高な理念が含まれていたのだ。
雑学まとめ
スターバックスについての雑学、いかがだっただろうか。スターバックスの名前の由来は小説の登場人物という、なんともイカした感じの答えであった。
星など何も関係していない。だが、呼びやすくおしゃれで素晴らしいネーミングだと思う。略して「スタバ」と呼びやすく、日本人の多くがこの愛称を用いている。
スタバはマックやファミレスなどの大衆店と比べて、ちょっと敷居が高く高級感が特徴。まだ行ったことがない人は、ぜひ一度その居心地の良さを感じていただきたい。
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