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力士が取り組みの際に土俵で塩をまくのはなぜ?

zatsugaku

雑学カンパニー編集部

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力士が塩をまくのは何のため?に関する雑学

日本の国技とされる大相撲。伝統と格式が重んじられる大相撲には、他のスポーツには見られない独特な風習がある。そのひとつに、力士が取り組みを行う際に土俵の上で塩をまく行為がある。

力士が土俵の上で塩をまくのは何の目的で行われているか、あなたはご存知だろうか。この雑学記事では、力士が土俵で塩をまく行為の真相に迫っていく。

【スポーツ雑学】力士が塩をまくのは何のため?

新人ちゃん
力士が土俵に塩をまくのってどんな意味があるんすか?滑り止め?
マッチョ課長
地面は土だからそもそも滑らないと思うぞ…。あの行為は、神聖な土俵上の邪気を清め、ケガのないように安全を祈願するという意味があるんだ。

【雑学解説】日本の風習にもつながりの深い、土俵上の塩まき

日本の風習にもつながりの深い、土俵上の塩まきについてのトリビア

大相撲は娯楽性のみならず、伝統や格式が重んじられるスポーツだ。たとえば、力士が土俵で取り組みを行う際に塩をまく行為もそのひとつだ。

「清めの塩」「力塩」などと呼ばれるこの行為は、力士が土俵にあがる際に邪気を清め、ケガのないように安全を祈願するために行われている。また力士が取り組みを行う土俵には、神が宿るとされる理由にもよっている。

マッチョ課長
力士の四股ふみにも意味があるんだぞ。

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塩を使って邪気を払うための清めの儀式は、大相撲のみならず現在の日常でも見られる。たとえば、お葬式から帰宅した際、室内に入る前に塩で身体を清めるなどの風習もそのひとつだ。つまり力士が塩をまくのは、それほど不思議な行為ではないのだ。

なお、土俵に塩をまくことができるのは、階級が十両以上の力士と決められている。使用される塩の種類は、岩塩や荒塩が主なものである。

新人ちゃん
誰でも塩をガンガンまけるってワケでもないんすね。

ちなみに力士たちが1日にまく塩の量は45キロ、本場所が開催される15日間のトータルで計算すると、650キロ以上の塩が使用されるという。とんでもない量である。

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【追加雑学①】日本で初めて行われた相撲の取り組みとは?

日本で初めて行われた相撲の取り組みについてのトリビア

先ほど、大相撲が伝統と格式のあるスポーツだと紹介した。

日本初の相撲の取り組みがされたことが、実は『日本書記』に記載されている。ある2人の力士が垂仁天皇(すいじんてんのう)の御前で相撲をとったとされるが、その試合結果は現在では考えられない結末となった。

その記述によると、紀元前23年、当麻蹶速(たぎまのくえはや)という者と野見宿禰(のみのすくね)という者が力比べをした。しかし、それは今の相撲のように土俵の外へ押し出した、といった生易しいものではない。

なんと宿禰は、相手のあばらと腰の骨を砕き、相手を殺したというのだ。勝負に勝った野見宿禰は相手が所有していた土地を与えられ、その後、天皇にお仕えしたといわれる。現在、野見宿禰は、大相撲の神様のひとりに数えられている。

新人ちゃん
力比べで相手殺すって…かなりヤバい人じゃないっすか…。

この伝説は相撲の起源にあたる英雄話なのだろうが、後世の者からすると、このエピソードはなんとも恐ろしい話に感じてしまうのは気のせいだろうか。何も殺さなくてもいいと思うのだが……。

【追加雑学②】幻の決まり手・撞木反り(しゅもくぞり)とは?

相撲の決まり手には、突き技・投げ技・引き技など、さまざまな種類の技がある。なかには、普段はお目にかかれない珍しい決まり手もある。

過去にNHKで放送された番組によると、大相撲関係者がめったにお目にかかれないと指摘するのが、撞木反り(しゅもくぞり)と呼ばれる大技である。撞木反りとは、相手の脇の下に手を入れ、体を肩の上に担ぎあげて体を反らし相手を投げ落とす技のこと。

マッチョ課長
ちなみに撞木とは、寺や神社などにある鐘をつく際に使う木製の棒のことなんだ。

プロレスでは「バック・フリップ」と呼ばれる技である。この決まり手は、幕内力士の取り組みでは、過去30年以上も記録されていない大技とされるのだ。

しかし、学生相撲の世界では、撞木反りで勝負が決まった一番がある。その技を映像でご覧いただこう。

新人ちゃん
これは難易度高そうな決まり手っすね…。

公式記録では撞木反りが決まり手とされているが、関係者のあいだでは、決まり手は居反り(いぞり)ではないかとの指摘もある。とにもかくにも、この取り組みで飛び出した大技は、大変珍しいものだったことに間違いない。

雑学まとめ

力士が取り組みの際に土俵で塩をまくのはなぜかというトリビア

以上、大相撲の取り組みの際に力士が土俵に塩をまく理由と、大相撲のルーツといえる日本初の取り組み、また非常に珍しい決まり手の雑学についてご紹介してきた。力士が土俵に塩をまくのは、邪気を払う清めのために行われていた。

邪気を払うために塩をまくのは、私たちの日常においても行われている風習のひとつだ。こうした観点をふまえると、大相撲というスポーツは、日本の風習がみられる特異なスポーツだとの実感が湧く。

マッチョ課長
相撲がらみの話題がもう一つ。実は、力士は車の運転をしてはいけないんだ。
新人ちゃん
え?体がデカすぎて車に乗れないからとかっすか?
マッチョ課長
えっと…。下の記事からその理由を確認してみようか…。

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