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力士が四股をふむのはなぜ?四股ふみダイエットもご紹介!

zatsugaku

雑学カンパニー編集部

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力士が四股をふむ理由に関する雑学

相撲力士のマネをして! といわれたら「どすこい!」と四股(しこ)をふむ動作を思いつく人は多いのではないだろうか。これはやはり、四股ふみが他の競技にはない相撲独特の動きだからだろう。いかにも力士という印象でとても強そうだ。

ところで、力士の四股ふみにはなにか理由や意味があるのだろうか? 比較的相撲好きなわたしでも四股をふむ理由までは存じ上げない。

四股をふむのが、対戦中ではなく土俵入りや取組前ということから考えてみると、なにかの儀式なのかもしれない。

あまりにもおなじみの動作なので、四股をふむ理由など考えたこともなかったが、たしかに不思議な動きだ。そして、美しい! 日本の国技である相撲。その長い歴史に四股ふみの秘密がありそうだ…! 今回の雑学では、この四股ふみについて迫っていくぞ!

【スポーツ雑学】力士が四股をふむ理由とは?

新人ちゃん
あの力士の『どすこい』って意味あるんっすか?試合前の準備運動とか…。
マッチョ課長
新人ちゃん、『四股ふみ』っていうんだよ…。あれは、昔から神事として土地の邪気を払うための儀式だったのが、時代と共に四股をふむ理由や意味が増えたんだ。

【雑学解説】昔は神事として四股をふんでいた

昔は神事として四股をふんでいたというトリビア

相撲の歴史は長い。四股ふみは当初からあったのだろうか? 相撲とはいったいいつから始まったものなのか? 調べてみるとはるか昔だった…。なんと「古事記」で神様が力比べしたという神話レベルまでさかのぼる。

実際に神様が相撲をとったかどうかはわからないが、相撲の起源は「神事」であった。力士に神様を降ろし、相撲をとって五穀豊穣を祈願する儀式である。四股もまた、はるか昔から神事としての意味をもっている。

高く足をあげ大地をふみつける動作は、土地の邪気を払うため。昔は「四股」ではなく「醜」という字を「しこ」と読み「醜をふむ」とは「醜いもの・おそろしいものをふみつけて払う」という意味だったのだ。

新人ちゃん
土の邪気をふみつけて払う…なかなかアグレッシブな発想っすね。

しかし現代において、相撲は「神事」という認識の人は少ないだろう。どちらかというとスポーツ・格闘技という位置づけだ。格闘技としての相撲は、奈良時代・平安時代・戦国時代…と少しずつルールなどを整備しながら進化をとげていく。

それに伴い、神事のためにふんでいた四股の役割や意味にも新たな役割が加わった。相撲の取り組み前に、大観衆の前で四肢を大きく広げて見せ「何も隠し持っていない」ことを示す動きにもなっていたのだ!

見世物として大人気の「格闘技」となった相撲。「卑怯なことはしない」「正々堂々と力比べ」という華々しいパフォーマンスとして、四股ふみは新たな意味をもったのである。

そして、この四股の動作が力士のトレーニングに最適であった。これは神事としての動きがたまたま力士の筋力アップにつながったのか? それとも、もともと力士が行なっていたトレーニングを神事に取り入れたのか?

マッチョ課長
新人ちゃんが言っていた、『四股ふみは準備運動』というのもあながち間違いではないんだな。

どちらが先なのかはわからないが、四股をふむことは、力士にとって神事や観客のためだけではなく「自分が強くなるため」という要素も加わり、現代も四股ふみが受け継がれる大きな理由のひとつになっていることは間違いない。

力士は稽古中や取組前にも四股をふんでいるが、わたしはやはり「土俵入り」の美しい四股ふみがすきだ。個人的感想を書かせていただくと、第58代横綱千代の富士の美しい雲竜型の土俵入りは、わたしのなかで最高の四股ふみである。

まさに神が下りてきたと思わせる神々しさ! 相撲にはこういう要素があるから、他の競技と同列に語れない。

最近は相撲界のコンプライアンスや横綱の品格についての話題がのぼっているが、稽古で四股をふむとき、自分に神様が降りてくると考えればやましいことはできないのではないだろか。

マッチョ課長
力士が土俵に塩をまくのにも、神事的な意味があるんだぞ。

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【追加雑学①】四股は相撲の基本動作

四股は相撲の基本動作についてのトリビア

土地の邪気をふみつける動作である「四股ふみ」が、力士のトレーニングの基本となっているのは偶然なのか? 神事で四股をふんでいるうちに「おっ! これ筋肉に効いてるなあ!」と気づいたんだろうか。

筋肉トレーニングや体幹トレーニングなら他の競技でも取り入れているが、四股ふみは相撲独特のトレーニングだ。やはり、神事の動きから相撲の基本動作になったと考えるのが自然だろう。

四股ふみ効果の特徴に「股関節の柔軟性向上」があるが、相撲をとるうえでこれは非常に重要だとか。たしかに力士はものすごく股関節がやわらかい。四股ふみは股関節周辺のインナーマッスルを鍛えることができる、究極の股関節ストレッチなのだ。

そして、体幹が鍛えられるという効果。あの大きな体の力士があんなに足を上げて片足立ちしているのを見たら、体幹がめちゃくちゃ鍛えられているのは一目瞭然。

四股が上手にふめるようになるまでは他の稽古をしないともいわれるほど、四股ふみは力士にとって基礎中の基礎であり、どんなに強くなっても毎日欠かすことのないトレーニングである。

ちなみにプロは、力士の尻の筋肉のつき方を見ただけでコンディションがわかるらしい!

マッチョ課長
しっかり基礎が鍛えられていたら尻の肉は盛り上がっているが、筋肉をしっかり鍛えていないと脂肪でブヨブヨして見えるんだ。

【追加雑学②】四股ふみダイエットが人気?

四股ふみダイエットが人気?についてのトリビア

力士の下半身強化として有効な四股ふみは、最近ダイエット目的で注目されているのをご存知だろうか?

新人ちゃん
マジっすか?あの四股ふみでダイエットできるんっすか?!

四股ふみダイエットは、短期間で体重を減らしたいだとか部分痩せしたいという目的にはそぐわないかもしれない。しかし、ウォーキングやマラソンを続けられる環境がない方や、リズム音痴でダンスが苦手な方にとって、違う方面からのアプローチ方法は魅力的だ。

四股ふみダイエットによって、体幹が鍛えられ姿勢が良くなる腰痛予防になる。さらに、からだの歪みも矯正できるのだ。独特の動きによって普段なかなか使わない太ももやお尻の筋肉を鍛えることができるため、ヒップアップ効果が大きい。

また、股関節の柔軟性があがるため、骨盤や内臓の位置を正しい位置にキープすることができる。それにより、ポッコリお腹解消になるとか。力士の皆さんはポッコリお腹をかくす必要ないけれど。

新人ちゃん
なんか力士の四股ふみとは違う感じっすけど…。私もコレさっそく始めるっす!

四股ふみダイエット動画の「モテ子アドバイス」が、相撲のイメージと真逆でいい! 女性が力強く黙々と四股をふむ姿は、なんだかシュールでいいかんじ。

正しい四股のふみかた講座

四股ふみをやってみようかな、と思ったあなた! まずは四股のふみ方をおぼえてチャレンジだ。トレーニング用として、四股ふみの解説をしてくれる動画もたくさんあるし、本も出版されている。

マッチョ課長
力士でなくても、日々の健康法の一つとして取り入れるといいと思うぞ!

見よう見まねで手軽にできそうではあるが、実は四股は正しくふまなければ効果がない。足を美しく高く上げようとしがちだが、大事なポイントをしっかりおさえて四股をふむことが最重要だ。

雑学まとめ

四股ふみについての雑学、いかがだっただろうか。

力士が四股をふむ動作は、神事として古くからの伝統からはじまり、人気競技として発展するとともにパフォーマンスやトレーニングとして、多様性を加えながら現代まで受け継がれてきた。

「不撓不屈(ふとうふくつ)の精神で…」「精神一到(せいしんいっとう)を貫き…」こんな神妙な口上で昇進した関取方のことだ、四股をふむ際には「なぜ四股をふむのか」常に心にとめていてくれていると、信じたい。

マッチョ課長
ところで新人ちゃん、『ちゃんこ』って何か知ってるか?
新人ちゃん
あー、知ってるっす。力士が作る鍋っすよね?
マッチョ課長
フフフ…。実はそれはありがちな勘違いなんだ…!

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