よく子供の頃は学校の体育館につくられたツバメの巣をながめていた。仲睦まじくピヨピヨ鳴いている姿がとても可愛らしかった。
そんなツバメたちはなんと天気を知らせてくれるいい鳥さんなのかもしれない。実は、ツバメが低く飛ぶと雨が降るらしい…?
ホントかな…。ツバメと天気の関係性について迫るぞ!
【自然雑学】「ツバメが低く飛ぶと雨が降る」のは本当か?
【雑学解説】ツバメが低く飛ぶのは餌があるから
天気予報には科学的なものの他に、自然現象から天気を予測する観天望気というものがある。
ツバメもよく天気の参考にされる。「ツバメが低く飛ぶと雨」ということわざがあるほど。
では、なぜツバメが低く飛ぶと天気がわかるのか? その理由は、なんと餌となる虫にあった! ツバメは飛びながら餌の虫を捕食する動物だ。
空気中の湿度が高くなると、餌になる虫は低く空を飛ぶようになる。それは湿度が高いと羽に水分がついて全身が重くなってしまうからだ。
ツバメはその低く飛んでいる虫たちめがけて飛んでいくのである。
実はこのような虫が低く飛ぶ大気の状態は、空気中の湿度が高まり、雨が降る前であることが多い。つまり、ツバメが低く飛ぶと雨が降るのは、雨の降りやすい湿度の高い状況によって虫たちが低空飛行をし、それをツバメが食べようと同じように低く飛ぶからである。
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【追加雑学】クモやネコでも天気を予測できる!
この他にもさまざまな観天望気のことわざがある。たとえば「クモの巣に朝露がつくと晴れ」「ネコが顔を洗うと雨が降る」といったものだ。
「クモの巣に朝露がつくと晴れ」は夜に晴れていると放射線冷却現象というのが起きて、暖まった地面の熱が上空へ逃げ、地面の空気が冷えて水蒸気が水滴に変わっていく。その水滴がクモの巣に付くことからきている。
夜によく晴れていたので、天気が崩れにくいだろうということになるのだそう。
「ネコが顔を洗うと雨が降る」は湿気が多くなると、ネコのヒゲに水分が付いて重たくなったり、顔についたノミが元気になってかゆくなったりする。そのためネコがよくゴシゴシ顔をこすって洗う様子からきている。
ネコがよく顔周りをこすりだしたら、湿気が多く雨になるサインになるのだそう。
これらのことわざにも、ちゃんと理由があって天気を予想するときの参考になりそうだ! まあ、クモの巣がそんなに近くにはないし、ネコを飼ってないから私は参考にならなそうだけど…。
雑学まとめ
今回は「ツバメが低く飛ぶと雨が降るのは本当か?」についてご紹介した。
ツバメは餌があるから低く飛んでいただけだけど、それには空気や虫たちの状態が関わっていたとは、調べてみるとなかなか深い内容だった。
科学的な天気予報がない時代から存在した、観天望気というものも実に興味深い! ことわざもあったんだな…。
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