テニスの1打目のことを「サービス」と呼ぶことは皆さんご存知だろう。サービスを相手が返せないとサービスエースになる。サービスエースがバチコーンと決まると、見ていて気持ちいいものだ。
しかしなぜサービスと呼ぶのだろうか。テニスの打ち合いのことをラリーと呼ぶが、サービスもラリーの一部ではないのか。
今回の雑学では「サービス」の名前の由来について、その謎に迫ってみる。
【スポーツ雑学】テニスの1打目を「サービス」という由来
【雑学解説】テニスの「サービス」はもともとはふんわりショット?
テニスの起源は、13世紀にフランスの貴族によって考案された「ジュ・ド・ポーム」だといわれている。「ジュ・ド・ポーム」は現在のテニスのようなものではなく、2人組になってどれだけ長くラリーを続けられるかを楽しむスポーツだった。
つまり、相手の打ちやすいところに球を打ち返すことになり、そこからサービスが生まれたのだ。ちなみに最初の1球目はコートの外にいる召使いが投げ入れるというルールだった。
現在のテニスのサービスは攻撃的なショットだが、もともとは優しい・ふんわりとしたショットだったのである。
【追加雑学①】テニスでサービスを打つ順番は?
テニスは、一方のプレーヤーがサービスを打つことからはじまる。
サーブを打つ権利の決め方は、コイントスとラケットトスの2種類がある。コイントスは試合前にコインを投げて裏表で決める方法で、ラケットトスはラケットヘッドを地面につけて回し、倒れたラケットのグリップエンドマークの上下で順番を決める方法である。
トスで勝ったプレーヤーは、サービス・レシーブ・コートのいずれかを選択できる。そして1ゲームが終了するごとにサービスとレシーブは入れ替わるのだ。
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【追加雑学②】サービスのテニスマナー 何度もやり直しをしない
ルール上はサービスは何度やり直しても問題ない。屋外の試合では、風が強かったりまぶしかったりして、トスが上げづらいことが多い。しかし、マナーとして、一度のポイントでサービスのやり直しは2~3回程度にとどめよう。
それ以上のやり直しをしてしまったら、相手に謝っておいたほうがいい。何度もサービスをミスされると相手の士気が下がってしまい、体力も無駄に消耗する。
【追加雑学③】レシーブのテニスマナー 相手がフォルトしたボールはネットにかける
こちらはレシーバー側のマナーだが、相手がフォルト(サーブを失敗すること)したボールはネットにかけるほうがいい。プレーに影響するところに置いてしまうと、どかすために時間がかかるなど、プレーの進行を妨げることになる。ネットに寄せておけばそういった心配はなくなるだろう。
ここで紹介したこと以外にも、テニスのマナーはいくつかあるので上の動画をご覧いただきたい。ミスジャッジのことを「イモる」と呼ぶとは初耳である。
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雑学まとめ
今回の記事ではテニスについての雑学を紹介してきた。テニスの1打目をサービスと呼ぶのは、テニスの起源の「ジュ・ド・ポーム」がラリーを続けることを目的とするスポーツだったことからきている。
「ジュ・ド・ポーム」の第1打は相手の打ちやすい位置に球を投げていて、そこから奉仕を意味する「サービス」という英単語が使われるようになった。
現在のサービスは攻撃的なショットで、当時のサービスとは正反対の内容となっている点がとても面白い。
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